かつてチョコレートは「薬」だった! 雑学からお仕事まで チョコレートにまつわる情報いっぱいの一冊で、夏休みの自由研究もバッチリ

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PR 公開日:2025/7/23

おいしいをつくる チョコレートのおしごと事典
おいしいをつくる チョコレートのおしごと事典MOE編集部/白泉社

 老若男女問わず口にするチョコレート。スイーツの代表格の一つだが、実はその昔には薬として扱われていたことをご存じだろうか……。2025年7月23日(水)にリリースされた『おいしいをつくる チョコレートのおしごと事典』(MOE編集部/白泉社)では、そんなチョコレートの知られざる歴史が深く掘り下げられていく。

おいしいをつくる チョコレートのおしごと事典』は、チョコレートの歴史やそれにまつわる仕事についてまとめた書籍。原料であるカカオとの出会いから始まり、古代から現代にかけてどんな人々が携わったのか……といった内容にフォーカスしている。

 人がカカオと出会ったのは、今からおよそ1万2000年前。10万年前にアフリカを出発して長い旅に出た人類のうち、中南米に住み着いた人々がカカオの木を発見したとされている。5000年以上前にエクアドルでカカオ豆の食用が始まり、飲み物として親しまれ、王族の結婚式や葬式でふるまわれたのがチョコレートの始まりだという。

 この出会いからカカオと人類の歴史は始まるのだが、今とは違いチョコレートは固形ではなく苦くて薬のような飲み物だった。マヤの社会では王や王族、手柄をたてた戦士などの限られた人物しか飲めない特別な代物だったという。

 そんな学校では教わらないチョコレートの歴史のほか、カカオ農家や輸入業者、ショコラティエやパティシエといったチョコレート産業を支える多彩な仕事を紹介。子どもはもちろん、大人が読んでも間違いなく楽しめるはず。

 また、各ページではカラフルなイラストや図解がふんだんに使用されているため、直感的に理解できる構成に。イラストレーターやアニメーターとしても活躍する漫画家・キューライス氏による巻中漫画も見逃せない。『ネコノヒー』や『スキウサギ』、『スキネズミ』や『絶滅寸前の動物ハッチンパモス』といった代表作で知られているように、ゆるくコミカルな画風が特徴で、その持ち味は同書でも存分に発揮されている。

 読むだけでチョコレート博士になれるだけではなく、子どもの食育や職業選択のヒントにも繋がる『おいしいをつくる チョコレートのおしごと事典』。夏休みの自由研究の参考にもなる一冊なので、ぜひ手に取ってみてほしい。

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