阪田マリンエッセイ連載 第17回「大好きなクレイジーケンバンド♡」/ 時游性活~ネオ昭和の魅力~

文芸・カルチャー

公開日:2025/7/15

何を隠そう私はクレイジーケンバンドが大好き、そして横山剣さんが大好きです。

今回は!!なぜクレイジーケンバンドにハマったのかをお話ししたいと思います。

小学生の頃から、週末になると家族と車で銭湯に通っていたのですが、その車の中で父親がずっとクレイジーケンバンドを流していました。

まだ子供だったので歌詞の意味はあまり理解していませんでしたが、アジアンテイストなメロディーがすごくクセになりハマっていきました。中学生になると歌詞の意味がだんだんわかってきてこの曲はこんな切ない歌詞だったんだ!と気づきますます虜に。

とくに、「磨き」という曲の中に

「クルマを買い替えたのさ 前より地味なクルマを こういう引きの美学で 磨くのだ 男の質を」という歌詞があります。小学生の頃は『なんで地味なクルマにしたんだろう』と思っていたのですが、後々『引きの美学とはこういうことか』と気づいた時、すごく味のある曲だなと思ったんです。

そこからアルバムを集めだし2017年に発売された『CRAZY KEN BAND ALL TIME BEST ALBUM 愛の世界』というオールタイムベストアルバムを購入し、握手会チケットをゲット! 家族であべのキューズモールに行き、握手会チケットを握りしめてドキドキしながら行列に並んで、そこで初めてケンさんを生で見ることができました。

生のケンさんはそれはもうダンディー&セクシー&チョークール。

緊張して手が震えたのを今も鮮明に覚えています。

神戸のラジオ関西のポッドキャスト「阪田マリンの愛・夢・伝・説♡」のパーソナリティを務めさせていただいていた時の最終回で、ラジオ局の方に『最後、誰をゲストで呼びたい?』と聞かれました。私は絶対ダメ元だけど『クレイジーケンバンドの横山剣さんを呼びたいです』と。

するとラジオ局の方は『う〜ん、難しいだろうけど一度ダメ元で聞いてみよう! 今全国ツアー中だしね』と言ってくださったんです。

後日!!!なんと!!!ツアー中でクレイジーケンバンドがちょうど神戸に来ているタイミングでゲストで来てくださることが決まったのです。

あぁ夢かしら、これは夢なんだろう。私はなんてラッキーガール。家族に知らせるとみんなテンション上がって大喜びでした。

そして収録当日、横山剣さんがスタジオに来てくださった瞬間に私は人生で初めて腰が抜けたのです、嬉しすぎて立てなくなって、緊張して顔も見れなくって、その後何をお話したのかあまり覚えていないのです(笑)

私のテンパり具合や興奮具合は「阪田マリンの愛・夢・伝・説♡」ポッドキャストでまだ聴けるので聴いてみてください(笑)

パーソナリティというお仕事を放棄して、ただただファンとして横山剣さんとお話している感じで、今聴き返すと恥ずかしくて恥ずかしくて……。

番組の最後に横山剣さんの決め台詞『イーーッネ!』をせーのでハモりました。

私が芸能活動をする上で横山剣さんと会うことはひとつの夢でもあったので、夢が叶い、芸能生活をしてきて良かったなと心から実感する日になったのです。

アイラブ!剣さん!!

―――オマケ―――

先日ビルボードライブ大阪に行き、クレイジーケンバンドさんのディナーショーを観に行ってきました。

ご飯を食べながらソウルフルそしてファンキーでアジアンな音楽を聴いていたら、時間がすぐに過ぎてしまいました。

夏といえばあの曲だよね! 歌ってほしいなぁと思いながら公演を待ち遠しくしていたのですが、なんと1曲目から私が歌ってほしかった夏といえばあの曲!を歌ってくれたので、すごく興奮しました。

皆さんはセトリを先に調べてから、あらかじめ曲の予習をしてコンサートに行くタイプ? 私はセトリを見ずにドキドキしながらコンサートに行くタイプです!

ディナープレートにはケンさんのシルエットマークの飾りがのっていて、キュートでしたよ♡

<第18回に続く>

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