頑張れない人にこそ「腸活」が最適! 目指すのは、完璧な美人ではなく、幸せな美人。ゆるやかな「整え」のススメ【書評】
公開日:2025/7/16

「なんとなく不調だけど、病気じゃない」。そんな体や心の“ゆらぎ”を感じるとき、腸を見直してみるのもひとつの手だ。
モデルで美腸プランナーの喜多よしか氏による『マネするだけで新しい自分に生まれ変わる キレイな人になる腸活美容』(喜多よしか:著、工藤あき:監修/KADOKAWA)は、完璧を求めず、ゆるく続ける“心地よい腸活”を提案してくれる。
腸活と聞くと、難しいレシピや食事制限を思い浮かべるかもしれないが、本書は日常のなかで自然に取り入れられる習慣を数多く紹介。たとえば、「朝日を浴びる」「深呼吸をする」「鼻歌を歌う」など、どれも30秒でできる“ちょっとした行動”も立派な腸活になるという。
自分の体と心が心地よく感じることを大切にする。そうした感覚の積み重ねが、腸内環境にポジティブな影響を与えるのだと著者は語る。
また、食事の面では「迷ったら和食を選ぶ」ことが腸のためには効果的だという。たとえば、夏の時期におすすめなのは「ぶっかけ納豆そば」。具材を乗せるだけで簡単にでき、納豆やめかぶなどの発酵食品と食物繊維が腸を元気にしてくれる一品。朝や忙しい日でも手軽に取り入れられる腸活メニューとして紹介されている。本書にはこうした生活や食、心のすべてをゆるやかに整える腸活の知恵が詰まっているので、まずは自分にできる30秒から、“整える”習慣を始めてみてはいかがだろうか。
ぶっかけ納豆そばレシピ
忙しい日にもぴったりの “のせるだけ”メニュー。納豆×めかぶ×卵黄×梅干しと、発酵食材と食物繊維がたっぷり! 腸内細菌を活性化させ、体の内側から元気にしてくれる。

材料〈1人分〉
十割そば…100g
納豆(ひきわり)… 1パック
卵黄… 1個分
長いも…10cm
梅干し(種をとる)…1/2個
大葉… 1枚
長ねぎ…適量
みょうが…適量
あおさのり…適量
手づくりめんつゆ※…30ml
※手づくりめんつゆ
小鍋にみりん10mlを入れて強火で熱し、30秒ほど煮立たせてアルコールを飛ばす。弱火にしてしょうゆ100mlと、だしパック1つを加える。
作り方
1 そばは袋の表示時間通りにゆで、水で締めて水けをよくきる。
2 長いもはすりおろす。長ねぎは小口切り、みょうがはせん切りにする。
3 器に1を盛り、2と大葉、納豆、卵黄、梅干し、あおさのりをのせる。
4 めんつゆを同量の水で割ってかける。
すぐに整う30秒腸活
①太陽の光を浴びる
朝起きたらすぐにカーテンを開けて日光を浴びる。これだけで体内時計がリセットされ自律神経が整うそう。日光を浴びることで、セロトニンという「幸せホルモン」も生成され、心地よく一日をスタートできる。
②鼻歌を歌う
上手に歌おうと考える必要はなく、思いついた歌をとりあえず口ずさんでみるだけで、意識が「今、この瞬間」へとシフトし呼吸も楽に。リラックスできて、副交感神経が優位になるとか。


本書にはがんばらずに続けられる腸活のヒントが満載。忙しくても、気分が乗らない日でも無理なく始められるだろう。“なんとなく不調”に寄り添ってくれる心強い一冊を、腸活初心者にこそ手にとってほしい。
写真=藤井マルセル(人物)、よねくらりょう(料理)
喜多よしか(きたよしか)●北海道出身のモデル、美腸プランナー。自身のリアルな腸活を発信したInstagramが話題となり人気に。腸活初心者や忙しい女性に向けて、手軽に続けられる「手ぬき腸活」を発信中。
Instagram:yoshika_1002_official