毎日の料理をラクにするはずが「大量の作り置き」で疲れてしまった… そんな人にオススメの少しの工夫とは?【著者インタビュー】
公開日:2025/8/14

「疲れてごはんを作る元気がない」「ごはんも作れない私って……」――もし、そんなことに悩んだら、読んでほしいのが『心曇る日は ご自愛ごはんを』(うめやまちはる/KADOKAWA)。料理を通して自分らしさと向き合い、じっくり少しずつ自分を取り戻していく食卓コミックエッセイだ。
30代、憧れの仕事に就いて充実しながらも忙しい毎日を過ごしていた主人公は、小さなミスをきっかけに体調を崩して仕事を辞めることに。結婚して専業主婦になったものの、働きたくても働けないでいる自分に自信がもてない日々を送っていた。そんな日々を変えるきっかけになったのは、毎日の普通のごはん。読むと、ほっこり癒やされる。ちょっとしたものでいいから、自分のためにごはんを作ってみたくなる。そんな温かなこの本は一体どうやって生まれたのか。著者のうめやまちはるさんにお話を伺った。
――本書では「ごはん」を作ることによって少しずつ元気を取り戻していく過程が描かれるだけでなく、体調のぶり返しで身動きが取れない日についても描かれているところがとてもリアルです。うめやまさんは、どうしても動けない日をどう乗り越えていますか。
うめやまちはるさん(以下、うめやま):私の場合は、まずひたすら寝るようにしています。しっかり寝るとまた動けるようになるので、そこからは普段通り過ごすことが多いです。
――「疲れ果て身動きが取れなくなってしまう」という点でいうと、7話で描かれていた「作り置き」のお話が印象的でした。毎日の料理を少しでも楽にするために「作り置き」を始めてみたものの、そのせいでかえって疲れを感じてしまったというエピソードは、きっと多くの人にも身に覚えがあるのではないでしょうか。
うめやま:1週間に1度まとめて作る「作り置き」はかなり体力を使いますよね。それは無理だとわかったので、私は毎日作るうちの1~2品を多めに作って次の日も食べられるようにしています。ちょっと多めに作るだけでいいので疲れないですし、次の日は作るおかずを1~2品減らせるのでとても楽になります。
――少しの工夫をするだけでも、毎日の料理を楽にすることができるんですね。疲れているときは、うめやまさんは食事をどうしていますか。
うめやま:疲れ切っていて全然動く気になれない日はレトルトのパスタを食べていることが多いですね。もう少し動けそうなときは、ミニトマトと生ハムの冷製パスタを作ります。パスタは少し長めに茹でたあと水で冷やして、ミニトマト・にんにくすりおろし・鶏がらスープの素・オリーブオイル・レモン果汁・塩コショウと和えて生ハムをのせて。とっても簡単だし、ちょっとおしゃれだし、おいしいのでオススメですよ。
取材・文=アサトーミナミ