「ご自愛ごはん」で30kg痩せた!? 結婚前後の食生活の変化【著者インタビュー】
公開日:2025/8/15

「疲れてごはんを作る元気がない」「ごはんも作れない私って……」――もし、そんなことに悩んだら、読んでほしいのが『心曇る日は ご自愛ごはんを』(うめやまちはる/KADOKAWA)。料理を通して自分らしさと向き合い、じっくり少しずつ自分を取り戻していく食卓コミックエッセイだ。
30代、憧れの仕事に就いて充実しながらも忙しい毎日を過ごしていた主人公は、小さなミスをきっかけに体調を崩して仕事を辞めることに。結婚して専業主婦になったものの、働きたくても働けないでいる自分に自信がもてない日々を送っていた。そんな日々を変えるきっかけになったのは、毎日の普通のごはん。読むと、ほっこり癒やされる。ちょっとしたものでいいから、自分のためにごはんを作ってみたくなる。そんな温かなこの本は一体どうやって生まれたのか。著者のうめやまちはるさんにお話を伺った。
――会社員時代はどんな食生活でしたか。当時も自炊されていたのでしょうか。
うめやまちはるさん(以下、うめやま):大学生の頃は料理をそこそこやっていたのですが、会社員になってからは、あまりしていなかった気がします。一番覚えているものは、トーストの上にスプレー式の生クリームとチョコレートソースをかけたもので、一時期毎日のように食べていました。自炊と言っていいのかですが……。お恥ずかしいです。
――本書で描かれている「ご自愛ごはん」とはまるで違うのが驚きです! 旦那さんと一緒に暮らすようになって、食べるものが変わったのでしょうか。
うめやま:元々は作るとしてもパスタとか丼物とか、一品で完結するものを作ることがほとんどだったのですが、夫と暮らすようになってからは健康を意識して野菜を使った副菜を作るようになりました。おかげで30kgくらい痩せました。
――すごい変化ですね。食生活の変化もあるかと思いますが、やっぱり愛の力もあるのでしょうか。本書は、うめやまさんと旦那さんとの温かな関係にもほっこりさせられました。
うめやま:夫は、野菜を切っただけのものでも何でも「おいしい」と言って食べてくれるのでありがたいです。いつも似たようなおかずばかり作って申し訳なく思うときもあるのですが、全然気にせず、喜んでくれるので、料理をするのに気負わなくて良いことに救われています。
取材・文=アサトーミナミ