羨ましがられて傷つく「専業主婦」という立場。モヤモヤしたときは「ごはん」作りに没頭しよう【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/18

「疲れてごはんを作る元気がない」「ごはんも作れない私って……」――もし、そんなことに悩んだら、読んでほしいのが『心曇る日は ご自愛ごはんを』(うめやまちはる/KADOKAWA)。料理を通して自分らしさと向き合い、じっくり少しずつ自分を取り戻していく食卓コミックエッセイだ。

 30代、憧れの仕事に就いて充実しながらも忙しい毎日を過ごしていた主人公は、小さなミスをきっかけに体調を崩して仕事を辞めることに。結婚して専業主婦になったものの、働きたくても働けないでいる自分に自信がもてない日々を送っていた。そんな日々を変えるきっかけになったのは、毎日の普通のごはん。読むと、ほっこり癒やされる。ちょっとしたものでいいから、自分のためにごはんを作ってみたくなる。そんな温かなこの本は一体どうやって生まれたのか。著者のうめやまちはるさんにお話を伺った。

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――本書では、病気が原因で働けずにいたうめやまさんが、「ごはん」を作ることで癒されていく姿が描かれています。特に印象的だったのは、うめやまさんが、他の人から「専業主婦」としての生活を羨ましがられて傷つく場面です

うめやまちはるさん(以下、うめやま):現代で専業主婦をしている人の中には、本当なら働きたいけど専業主婦をするしかない事情がある人も多いと思うので、羨ましいと言われるとモヤモヤしてしまいますよね。

――そんなモヤモヤを、うめやまさんはどう乗り越えたのでしょうか。

うめやま:その気持ちを乗り越える方法はわからないんですが、料理とか掃除とか、何か集中できることに没頭しているとその時間はモヤモヤも忘れていることもありますよね。そういう時間を積み重ねていくしかないのかなと思います。

――没頭できるということが料理の魅力ですよね。そのほかに料理をすることにどんな魅力を感じていますか。

うめやま:作り終えたときに達成感を感じられるところもいいですよね。食べたい気分のものを自分好みの味で作れるところ、自由があることも好きです。料理して、おいしいものを食べられるたびに、幸せを感じます。

取材・文=アサトーミナミ

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