ラクしたい日は「タラのポン酢バターソテー」! 自分のペースで作る「ご自愛ごはん」作り【著者インタビュー】
公開日:2025/8/19

「疲れてごはんを作る元気がない」「ごはんも作れない私って……」――もし、そんなことに悩んだら、読んでほしいのが『心曇る日は ご自愛ごはんを』(うめやまちはる/KADOKAWA)。料理を通して自分らしさと向き合い、じっくり少しずつ自分を取り戻していく食卓コミックエッセイだ。
30代、憧れの仕事に就いて充実しながらも忙しい毎日を過ごしていた主人公は、小さなミスをきっかけに体調を崩して仕事を辞めることに。結婚して専業主婦になったものの、働きたくても働けないでいる自分に自信がもてない日々を送っていた。そんな日々を変えるきっかけになったのは、毎日の普通のごはん。読むと、ほっこり癒やされる。ちょっとしたものでいいから、自分のためにごはんを作ってみたくなる。そんな温かなこの本は一体どうやって生まれたのか。著者のうめやまちはるさんにお話を伺った。
――本書では、病気を患い、自分に自身を持てずにいたうめやまさんが、「ごはん」を作ることで立ち直る姿が描かれています。この作品を通じて特に伝えたいことはどんなことでしょうか。
うめやまちはるさん(以下、うめやま):自分のことや自分の気持ちを大切にしてほしいということを一番に伝えられたらと思います。そのことを「食」を通して得た気付きとともに描きました。
――作中に登場するレシピはどのように選んでいるのでしょうか。実際に普段作られているものなのでしょうか。
うめやま:普段実際に作っている料理で、お話の中で描きたい事柄と関連したものを描いています。レシピ紹介漫画ではないので、レシピはおまけだと思っていただければ幸いです。
――特にうめやまさんのオススメのレシピをぜひ教えてください。
うめやま:7話に出てくる「タラのバターポン酢ソテー」が好きです。作り方は、フライパンにバターを入れて弱火にかけ、水気を取ったタラを入れて弱火で両面焼いたあとに、ポン酢を回し入れるだけ。余裕があれば、切った小ねぎをぱらりとかけるとさらにおいしいです。「今日は楽したいな~」という日によく作ります。
取材・文=アサトーミナミ