ミルクが先? 紅茶が先? 英国式ミルクティーの作法を知ろう/令嬢のマナーと教養図鑑
公開日:2025/8/31
家族や友人と過ごすアフタヌーンティーの時間をもっと本格的に楽しみたいと思ったことはありませんか? 本場イギリスのマナーや会話の知識があるだけで、そのひとときはより優雅で特別なものになります。
本書では、英国式アフタヌーンティーの作法から、スコーンや紅茶ブランドの知識、ドレスやジュエリー、花言葉、貴族の邸宅など、令嬢文化にまつわる50のトピックを美しいイラストとともにご紹介。
ティータイムをより充実させたい方はもちろん、お嬢様風のロリータファッションが好きな方や創作に活かしたいクリエイターにもぴったりの一冊『令嬢のマナーと教養図鑑』。英国文化の奥深さと夢のような世界観を、ぜひ味わってみてください。
※本記事は『令嬢のマナーと教養図鑑』(下条智恵子・青木美沙子:監修、ツツイモモエ・ omiso:イラスト/Gakken)より一部抜粋・編集しました

紅茶とミルク

※以下は、上記ページのテキスト部分の抜粋になります。
ミルクティーを飲むとき、紅茶とミルクのどちらを先に入れるかで悩んだり、ミルクを入れた後にスプーンでくるくるとかき混ぜてしまったりした経験はありませんか? アフタヌーンティーでの話題作りにもなる、紅茶とミルクにまつわる小話を紹介します。
英国王室御用達の牛乳

紅茶に合わせるミルクにおすすめなのが、英国王室御用達でもある「ジャージー牛乳」です。イギリス海峡にあるジャージー島が原産で、一般的な牛乳よりも乳脂肪分が高く、濃厚なコクと甘みが特徴です。
紅茶に加えると、芳醇(ほうじゅん)な香りとミルクのまろやかさが調和し、奥行きのある味わいに。ミルクティーをより上質な1杯に演出してくれます。日本のデパートやスーパーマーケットなどでも販売されています。
ミルクが先? 紅茶が先?
結論からお話しすると、ミルクと紅茶の順番には明確な決まりはありません。お好みの入れ方で楽しみましょう。
かつての英国では、ティーカップは非常に貴重なものでした。労働者階級の人々は、熱い紅茶を注ぐことでカップが割れてしまったり、茶渋がついたりするのを避けるため、先にミルクを注いでいたとされています。また、ミルクを先に入れることで、カップのひび割れが目立ちにくくなるという、ささやかな工夫でもありました。
一方、貴族の人々は自分で食器を洗うことはなく、カップの茶渋を気にする必要もないため、紅茶を先に注いでいたとされています。
紅茶を先に入れると、まず紅茶本来の水色(すいしょく)や香り、味を楽しんだあとその香味に合わせてミルクを入れることができます。
コーヒーミルクはNG

コーヒー用のクリームは紅茶の味を損ねてしまいますので、牛乳を使用しましょう。
スプーンは前後に

ミルクや砂糖を混ぜるときは、スプーンをくるくる回さず前後に動かします。
<第4回に続く>