「また秋元真夏テレビ出てるよ…」と言われたい。バラエティ番組で快進撃を続ける彼女が心がけている「普通さ」【秋元真夏フォトブック『淡淡(あわあわ)』インタビュー】
公開日:2025/9/5

タレントの秋元真夏さんが乃木坂46を卒業して約2年半。8月20日に卒業後初となるフォトブック『淡淡(あわあわ)』を発売した。本作は沖縄、郡上、秋田と3箇所で撮影され、その地域に紐づいて書かれたエッセイでは、幼少期の思い出や家族のこと、そして乃木坂46での活動について振り返っている。
本記事では秋元真夏さんにインタビューを実施。エッセイの内容を中心に、改めて家族、乃木坂46への想いを聞いた。また後半は、卒業時に「バラエティをがんばりたい」と語り、その言葉通りにテレビで連日活躍している現在の心境を語っている。
家族のことをベースに考えて活動してきた
ーー本日はフォトブックの中のエッセイを中心にいろいろお話をお聞きできればと思います。本作は撮影で訪れた沖縄、郡上八幡、秋田といった場所に紐づいて、ご家族のことやご自身の過去をエッセイで振り返るという構成になっています。「家族」をテーマのひとつにすることは元から決められていたのでしょうか?
秋元真夏(以下、秋元):家族の話を書く予定はまったくありませんでした。その地域で感じたことを書く予定だったのですが、いざその土地に行ってみると家族のことがたくさん思い出されたんです。完成したエッセイを読み返すと、自分の中で家族の存在がこんなに大きかったんだなと思いました。
ーー秋元さんは以前から乃木坂46への加入に反対されたお父様など、ご家族のことを発信されてきたと思います。日頃からご家族への意識が強いのかな?と思ったのですが。
秋元:でも、家族のありがたさに気づけたのは、乃木坂46を卒業して独り立ちし始めたぐらいからかもしれないです。基本的に私は調子に乗りやすいタイプで、親がしてくれていたことを自分の力のように感じて幼少期を過ごしてきて。大人になるにつれて「あんなことをしてくれたのはとんでもないことだったんだ」とか「今の自分には同じことはできないな」とか、そんなことに気づくようになりました。
ーーエッセイの中で明かされた、乃木坂46卒業翌日にお父様から届いたメールもとても素敵でした。
秋元:父はずっと芸能活動のことをよく思っていないと感じていたので、最終的にその言葉をかけられてとてもビックリしました。今まで「本当に続けていいのかな?」と思っていた部分が、スッとなくなった感じがして。そういう意味では、ずっと家族のことをベースに考えながら活動していたのかもしれないです。

乃木坂46での時間は、大事な箱にしまって飾っている
ーー前回させていただいたインタビューで「今見えている景色も卒業したら同じような気持ちで見られないのだろうなと思ったら涙が止まらなくなった」とお話しされていました。今回の撮影ではどんな気持ちで綺麗な景色を見たのでしょうか?
秋元:前回、海での撮影のことですよね。その時は天気もあまりよくなくて、空と海を見ていたら不安になって「この選択が果たして本当に正しいのか」という思いで出た涙だったと思います。
今回の撮影では「この同じ景色を家族で見たいな」「仲のいい人たちにも見せたいな」なんて、過去よりも未来のほうを向いている感覚でした。それは卒業当時からすごく変わったところかなと思います。
ーー卒業のタイミングでは、乃木坂46に後ろ髪を引かれる感覚も多少はあったと。
秋元:そうですね。今では乃木坂46での時間は、大事な箱にしまって飾っているような気持ちです。飾っておいて、たまに鑑賞して。
ーーちなみに、乃木坂46で現在進行形で活動されているメンバーをどのように見ていますか?
秋元:後輩というよりは、逆に私がかっこいい背中を見させてもらっている側なんです。一緒にやっていた後輩たちが新たな後輩に何かを教えていたりとか、乃木坂46を大きくしようとがんばっている姿が本当に頼もしくてかっこいい!
ーー秋元さんたち1期生がいなくなってから、またグループの雰囲気が変わった面もあるのかなと思いました。
秋元:そうですね。もともと結束の強いグループでしたが、キャプテンの梅澤美波ちゃんを中心に、乃木坂46であり続けるために、「みんなで力を合わせてもっと盛り上げていかなければ」という気持ちがより強まっているのをすごく感じます。
ーー今回のエッセイでもオーディションやキャプテン就任など、乃木坂46のこともたくさん書かれていますよね。
秋元:私の人生で一番大きな出来事は乃木坂46にいたことです。もし乃木坂46に入っていなかったら「32歳の秋元真夏」の仕上がりは全然違っただろうと思うので…。だから、そのことをしっかり伝えたいと思い、力を入れて書きました。
