「意識しないと作れない読書の時間が持てて良かった!」#木曜ゆる読書会 season2 vol.1開催レポート&次回参加者募集中!

文芸・カルチャー

公開日:2025/9/20

 2025年9月11日(木)、ダ・ヴィンチWebが主催する「木曜ゆる読書会 season2 vol.1」が開催されました。本稿では、そのようすをレポートします。

木曜ゆる読書会とは?

 書店で「面白そう!」と思ってお迎えした本が、積んだままになっていませんか? 数ページだけ読んで止まっている……最近あまり本を読めていない……そんなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

 実は、ダ・ヴィンチWeb編集部でも「積読が増える一方」「一人だとスマホを見てしまう」といった声が続出。

 そこで、積読を解消したい人や、読書を習慣づけたい人のための、ゆるい読書会をスタートしました。

 課題図書はありません。漫画でも雑誌でも、途中まで読んだままの本でもOK。参加者は読みたい本を持ち寄り、Zoomでカメラ・マイクOFFで45分間“もくもくと読む”だけ。途中の入退室も自由です。

編集部の積読本も紹介!

 読書会では、ダ・ヴィンチWeb編集部員も、毎回一冊ずつ本を持ち寄っています。

 今回の積読本たちはこちら。

ヨモツイクサ』(知念実希人/双葉社)
小説TRIPPER (小説トリッパー) 2025年 夏号』(朝日新聞出版)
カフネ』(阿部暁子/講談社)

いざ、読書タイム! 45分間、ただ読むだけ

 編集部の紹介が終わったあとは、いよいよ読書タイム。Zoomをつないだまま、カメラもマイクもオフにして、それぞれが選んだ本と静かに向き合います。

 この45分間は、自分の本の世界に没頭できる貴重な時間。「誰かとつながっているけれど、干渉されない」という、ちょうどいい距離感があるからこそ、読書に集中できるという声も。

 参加者の皆さんにも、読書タイムの前に「今日読む本」をチャットで教えていただきました。

 そして45分後、まずは編集部員が書籍の感想をそれぞれシェア。さらに、参加者からもチャットで数々の感想が寄せられました。

参加者の感想をご紹介!

 チャットやアンケートで寄せられた感想の一部をご紹介します。

枝元なほみのめし炊き日記』(枝元なほみ/農山漁村文化協会)
生活クラブの連載エッセイが好きで選書しました。介護や病気(闘病)の暮らしの記録とともに書かれたレシピ日記は、食べること、そして生きることに真っ直ぐだったなほみさんを感じました。

工場日記』(シモーヌ・ヴェイユ (著), 田辺保 (翻訳)/筑摩書房)
哲学者が教師の仕事を休んで、一年間工場で働いた実際の日記で、淡々と賃金の計算をしている日もあれば、人間関係の詳細な描写がある日もありました。頭痛に度々悩まされている記録があり、「序文」では彼女が早くに亡くなったことが書かれていました。巻末の年表には亡くなった際の状況もありました。そのため読んでいると切ない気持ちになります。自己犠牲的で、情に厚い哲学者であったようです。

ボトルネック』(米澤穂信/新潮社)
私の住んでいる地域では8月に、高校生のビブリオバトルが開催されました。その際に、紹介されたのが今日読んだ『ボトルネック』でした。この本、おもしろいんですという熱量、そしてラストが人によってはどうかな~という紹介をきいてこれは読まなくては!! と購入はしていましたがそのままになっていました。今日は、読む良いきっかけとなりました。現在3分の1程度読めました。ラストがどうなるのかを楽しみにこのままの勢いで読みたいと思います。良い時間をいただきました。ありがとうございました。

診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―』(大平健/新潮社)
古書店でタイトルだけで選んで購入。今回は積読棚の中から、柔らかそうな内容のものをと思い、選びました。精神科医が昔ばなしを取り入れて行っている「物語療法」の例を、患者さんの症状に合わせて12個紹介した内容です。なかなか「これは納得!」とならなかったのですが(笑)、現にこの両方で多くの患者さんが快方に向かわれたとのことですので、自分の悩みにぴったりの物語とその解釈に出会えたら面白いなと思いました。まずは全話読んでみようと思います。

※いただいたご感想の一部を編集部にて編集し、掲載しております。

“ゆる読書会”は新しい本との出会いの場

 いよいよ始まったseason2。読書会終了後には「皆さんの感想を読むのがとても楽しい、自分では手にとらないジャンルの本を知ることができました」という声をいただきました。また、「編集部の皆さんのコメントやお声掛けがとても親しみやすく、読書好きな気持ちが伝わってきて、温かい気持ちになります」という嬉しすぎるお言葉も!ありがとうございます、励みになります…!

 次回は2025年9月25日(木)18:30〜開催予定です。season2も引き続きお楽しみください♪

「あの本、読まなきゃな~と思い続けてる人の 『木曜ゆる読書会』」season2 vol.2

 課題図書はありません。ご自身が購入済みの一冊や、読みかけてそのままになってしまっている一冊を、事前に読まないままでご用意ください。なお、カメラ・マイクOFFでご参加いただけます。

■内容:
スタッフによる会の説明後、口頭またはチャットで事前にお読みになる書籍を共有ください。その後、約45分間を読書の時間にいたします。ノルマなどもなく、ご自身のペースで読書をお楽しみください。
読書の時間終了後は、ご希望の方のみ、読後のご感想を、口頭またはチャットでお知らせください。
ほか、ご参加後の簡単なアンケートへのご回答をお願いいたします。

■開催日時:9月25日(木)18:30~20:00
     ※ 以降、隔週木曜日18:30~、全6回開催 (今回は第2回目となります)

■開催場所:オンライン

■定員:なし

■参加費:無料

■その他注意事項:
後日、読書会のもようをイベントレポートとして記事化する場合がございます。また、ご参加者の許諾をいただければ、書籍タイトルとご感想を、「ダ・ヴィンチWeb」の公式Xアカウントでご紹介させていただきます

■お申込方法:下記よりお申込みいただけます。
https://mokuyou-yuru-dokusyo2-2.peatix.com