「ゆるくて楽しい雰囲気にいつも癒やされています」#木曜ゆる読書会 season2 vol.2開催レポート&次回参加者募集中!

文芸・カルチャー

公開日:2025/10/4

 2025年9月25日(木)、ダ・ヴィンチWebが主催する「木曜ゆる読書会 season2 vol.2」が開催されました。本稿では、そのようすをレポートします。

木曜ゆる読書会とは?

 書店で「面白そう!」と思ってお迎えした本が、積んだままになっていませんか? 数ページだけ読んで止まっている……最近あまり本を読めていない……そんなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

 実は、ダ・ヴィンチWeb編集部でも「積読が増える一方」「一人だとスマホを見てしまう」といった声が続出。

 そこで、積読を解消したい人や、読書を習慣づけたい人のための、ゆるい読書会をスタートしました。

 課題図書はありません。漫画でも雑誌でも、途中まで読んだままの本でもOK。参加者は読みたい本を持ち寄り、Zoomでカメラ・マイクOFFで45分間“もくもくと読む”だけ。途中の入退室も自由です。

編集部の積読本も紹介!

 読書会では、ダ・ヴィンチWeb編集部員も、毎回一冊ずつ本を持ち寄っています。

 基本的には積読の中から読みたい本を選んでいるのですが、編集部では裏テーマを設定。今回の裏テーマは”眠りにまつわる1冊or寝る前に読みたい1冊”。

遠慮深いうたた寝』(小川洋子/河出書房新社)
夜のピクニック』(恩田陸/新潮社)
クローゼット』(千早茜/新潮社)
スタンフォード式 最高の睡眠』(西野精治/サンマーク出版)

いざ、読書タイム! 45分間、ただ読むだけ

 編集部の紹介が終わったあとは、いよいよ読書タイム。Zoomをつないだまま、カメラもマイクもオフにして、それぞれが選んだ本と静かに向き合います。

 この45分間は、自分の本の世界に没頭できる貴重な時間。「誰かとつながっているけれど、干渉されない」という、ちょうどいい距離感があるからこそ、読書に集中できるという声も。

 参加者の皆さんにも、読書タイムの前に「今日読む本」をチャットで教えていただきました。

 そして45分後、まずは編集部員が書籍の感想をそれぞれシェア。さらに、参加者からもチャットで数々の感想が寄せられました。

参加者の感想をご紹介!

 チャットやアンケートで寄せられた感想の一部をご紹介します。

街とその不確かな壁』(村上春樹/新潮社)
10代の頃、読書のたびにこれまで知らなかった新しい言葉や、自分に響く表現をノートに書き写していました。久しぶりにその習慣を思いだし、手帳に幾つか書き残しました。ああ、春樹……(大先生に対し元カノのような呼び捨てすみません)

ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』(帚木蓬生/朝日新聞出版)
ネガティブ・ケイパビリティ=どうにも変えられない状況をふんばる能力、だそうです。世の中、早く物事を処理する事を良しとしますが、取り付くすべもないことに耐える場面の方が多いよなぁと思いました。

「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』(山下泰平/柏書房)
明治維新後の大衆が実際に読んでいた娯楽小説を研究した一冊です。著者は国立国会図書館デジタルコレクションで一般公開されている文献のみでこの本を執筆されたそうで、まずそのこと自体が驚きでした。国立国会図書館ってすごいですね。さらに明治期の大衆文学が、登場人物もストーリーもあまりにも荒唐無稽すぎて驚きました。「明治の人もこんなナンセンスなお話を楽しんでいたのか」と親近感がわきます。舞姫の主人公がボコボコにされるところまではたどり着けませんでしたが、続けて読んでいけそうです。

あきない世傳 金と銀 源流篇』(髙田郁/角川春樹事務所)
『みをつくし料理帖』シリーズが好きで、その次の長編シリーズとのことで、ずっと気になっていましたが、テーマが商いということで、難しそうだなと思い、手に取れずにいました。最近、母が「ドラマが面白かった」と言っていたので、とても気になってきて、やっと図書館で借りてみました。みをつくし料理帖のときと同じく優しい文体で「懐かしいなー」と思いながら読みました。読み書きに興味のある少女が商いにどう関わっていくのか、このあとの展開がとても気になります。面白いです!

※いただいたご感想の一部を編集部にて編集し、掲載しております。

“ゆる読書会”はその名の通り、とにかくゆるい!

 読書会終了後には「この読書会のゆるくて楽しい雰囲気にいつも癒やされています!」「新たに面白そうな本に出会えるのが嬉しい。今日も何冊かチェックしました。気軽に参加できるのもありがたいです。」という声をいただきました。

 リピーターの方も増えてきて、編集部一同嬉しい限りです…! もちろん初参加の方もぜひお気軽にご参加くださいね。次回は2025年10月9日(木)18:30〜開催予定です!

「あの本、読まなきゃな~と思い続けてる人の 『木曜ゆる読書会』」season2 vol.3

 課題図書はありません。ご自身が購入済みの一冊や、読みかけてそのままになってしまっている一冊を、事前に読まないままでご用意ください。なお、カメラ・マイクOFFでご参加いただけます。

■内容:
スタッフによる会の説明後、口頭またはチャットで事前にお読みになる書籍を共有ください。その後、約45分間を読書の時間にいたします。ノルマなどもなく、ご自身のペースで読書をお楽しみください。
読書の時間終了後は、ご希望の方のみ、読後のご感想を、口頭またはチャットでお知らせください。
ほか、ご参加後の簡単なアンケートへのご回答をお願いいたします。

■開催日時:9月25日(木)18:30~20:00
     ※ 以降、隔週木曜日18:30~、全6回開催 (今回は第3回目となります)

■開催場所:オンライン

■定員:なし

■参加費:無料

■その他注意事項:
後日、読書会のもようをイベントレポートとして記事化する場合がございます。また、ご参加者の許諾をいただければ、書籍タイトルとご感想を、「ダ・ヴィンチWeb」の公式Xアカウントでご紹介させていただきます

■お申込方法:下記よりお申込みいただけます。
https://mokuyou-yuru-dokusyo-2-3.peatix.com/