発達障害がある友人と「あるある」話で共感!症状の共通点も多いけど、個人差も結構ある?【著者インタビュー】
公開日:2025/10/26

近年、大人になってから、発達障害の診断を受けたという人が増えているという。『家族から放置されて発達障害に気づかないまま大人になりました』(ネコゼ:著、モンズースー:漫画/KADOKAWA)の著者・ネコゼさんもそのひとりだ。
本書は、幼いころ家族からネグレクトや精神的虐待を受け、強迫性障害に苦しんできた著者が、大人になってから発達障害と診断された実体験を描いたコミックエッセイ。強迫性障害当事者、発達障害当事者のみならず、家族の呪縛に悩む人からも共感されている1冊だ。
ネコゼさんは自身の障害とどのように向き合ってきたのか。そして、自身の過去をどのように捉えているのか。お話を伺った。
※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。
――大人になってから、混合型のADHD、アスペルガーのグレーゾーンと診断されたネコゼさん。本書で印象的だったのは、同じ発達障害があるご友人・Dちゃんと語り合う場面です。
ネコゼさん(ネコゼ):同じ発達障害ということで、似ていることで悩むことが多いです。時間管理とか、バッグの中身がごちゃごちゃとか、そういう「あるある」があります。
――共通点が多いのですね。
ネコゼ:他の人を含めて、私とDちゃんで会う機会が多いのですが、あとから2人でLINEで話し合って「ここはこうしたほうが良かったかな」と、反省会みたいなこともしています。
――逆に、症状に違いを感じることはあるのでしょうか。
ネコゼ:Dちゃんは自閉スペクトラム症(ASD)とADHDのグレーゾーンだそうなのですが、自閉スペクトラム症(ASD)のほうが強い気がしていて、気持ちを上手く伝えたり、自分のことを話すのが苦手と言っていました。
私はどちらかというと、自分の気持ちを伝えるのが苦手でも、どんどんしゃべり続けてしまうことが多いので、個人差は感じます。でも症状は違っても、同じことで悩んでいる友達がいるというのは心強いですね。
取材・文=アサトーミナミ
