松任谷由実“初”! 代表曲から未音源化のレア曲まで。コンプリート歌詞集『ハロー、マイ・ユーミン』発売

文芸・カルチャー

公開日:2025/11/20

『ハロー、マイ・ユーミン 荒井由実&松任谷由実&呉田軽穂 歌詞集』
『ハロー、マイ・ユーミン 荒井由実&松任谷由実&呉田軽穂 歌詞集』松任谷由実/ポプラ社)

 1972年に荒井由実としてデビュー以来、数々の名曲を世に送り出してきた“ユーミン”こと松任谷由実。彼女がこれまで発表した楽曲の歌詞を収めた『ハロー、マイ・ユーミン 荒井由実&松任谷由実&呉田軽穂 歌詞集』(松任谷由実/ポプラ社)が、2025年11月19日(水)にリリースされた。

 ユーミンといえば、日本を代表するシンガー・ソングライターとして広く知られている。ジブリ映画のテーマソングにも採用された「やさしさに包まれたなら」や「ルージュの伝言」、“クリスマスを恋人と過ごす”という文化を作ったとも言われる「恋人がサンタクロース」、教科書にも掲載された「春よ、来い」など、代表曲をあげれば枚挙にいとまがない。

 2022年にはデビュー50周年を迎え、それを記念した全国アリーナツアー「The Journey」では自己最大規模となる全54公演で57万4000人を動員。2023年ソロアーティスト動員数1位を記録するなど、今もなお音楽界のトップランナーとして第一線を走り続けている。

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あらゆる楽曲の歌詞を本人監修のもと再校正して収録! 初のコンプリート歌詞集

 今回発売される『ハロー、マイ・ユーミン』は、ユーミンのオリジナル楽曲に加え、呉田軽穂の名義で他アーティストへ提供した楽曲やコラボ楽曲など、あらゆる楽曲の歌詞を本人監修のもと再校正して収録した、自身初のコンプリート歌詞集。11月18日(火)に発売されたニューアルバム『Wormhole』の新曲はもちろんのこと、「不二家ソフトエクレア」のCMソングや「ドラゴンドラのテーマ」といった未音源化のレアな楽曲、さらにはさまざまな歌詞違い情報まで網羅しており、収録数は600曲以上にも及ぶ。

 これらの歌詞は、作詞スタイルの変遷をたどれるよう、デビューからの発表順に掲載されている。全体は6つの時代に分けられ、それぞれを象徴する楽曲の制作当時の直筆歌詞や、その楽曲にまつわる制作秘話も収録。ユーミンの創作の歩みを時代ごとに体感できる構成となっている。

 また書籍デザインも魅力的で、カバーは全面箔押しのきらびやかな仕上がり。表紙はこだわりの仮フランス装で装丁され、いつまでも手元に置いておきたくなるメモリアルな1冊だ。

『ハロー、マイ・ユーミン 愛蔵版』
『ハロー、マイ・ユーミン 愛蔵版』松任谷由実/ポプラ社)

 さらに同日発売の「愛蔵版」は、書籍に掲載しきれなかった貴重な制作当時の直筆歌詞37曲と、荒井由実時代に写真集『14番目の月』や雑誌に寄稿していた「詩」などを収めたスペシャルブックが付属する。書籍とスペシャルブックを収納できる豪華ボックス仕様で、こちらは完全限定生産となるのでぜひお見逃しなく。

 ユーミンは2018年に出席した第66回「菊池寛賞」の贈呈式にて、「私の歌だけが詠み人知らずとして残っていくことが私の理想です」と語っていた。『ハロー、マイ・ユーミン』は、そんな彼女の理想をカタチにする1冊となるに違いない。

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