日本一のヨガYouTuber・B-Flow初のエッセイ! 無職からYouTuberへの挑戦、歩んできた道のりを語る【インタビュー】

ダ・ヴィンチ 今月号のコンテンツから

公開日:2025/12/25

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年1月号からの転載です。

お互いに足りない部分を補完しながら、チャンネルを育ててきました。

 無職の状態でYouTubeにチャレンジし、「日本一のヨガYouTuber」と呼ばれるまでになった夫婦がいる。B-FlowのTomoyaさん、Marikoさんの二人だ。動画配信をはじめたのは2016年のこと。前年、Marikoさんは妊娠のためフィットネスインストラクターの仕事を手放し、Tomoyaさんは独立を目指しファイナンシャルアナリストの仕事を退職していた。そんな状況で何故、動画の世界へ飛び込んだのか。このたび上梓された初のエッセイ『今この瞬間をどう生きるか』で、それまでの歩みが公開されている。

──YouTubeでの活動はTomoyaさんからの提案だったそうですね。

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Marikoさん(以下、M):そうなんです。当時の私は超アナログ人間で、YouTubeがなにかもわかっていませんでした。だから興味もなかったですし、むしろカメラに向かってヨガのレッスンをするなんてつまらないとさえ思っていました。

Tomoyaさん(以下、T):だから、説得するまでに時間がかかったんですよ。でも、妻の活動を動画にしたら面白いことが起こるんじゃないかと思っていたので、とにかくチャレンジしてみたかったんです。

──結果、いまでは日本一のヨガYouTuberに上り詰めました。

M:自分たちのやりたいことを続けていたら登録者数が増えていって、気付けばここまでの数字になっていたというのが本音です。数字を気にしたことはなかった。でも、わざわざ登録までしてくださる視聴者さんには感謝の気持ちでいっぱいですけどね。

T:正直、ここまで伸びるとは思っていませんでした。でも、数字の変化を分析しているうちに、これは凄いことになるぞ、とは思っていました。元々アナリストをしていたので、そういった分析は得意だったんです。

──本書のなかでも、アナリストならではの視点で試行錯誤してきた過程が綴られています。

T:振り返ってみると、アナリストの経験が本当に活きていたんだと感じます。ヨガとバレトン、どちらの動画のほうがより観てもらえるのかABテストを繰り返したり、検索キーワードを潰していったり。初期の頃はそういった工夫を常にしていましたね。

M:夫はとにかく数字に強くて、分析した結果「次はこれをやってみよう」と次々に提案してくれて。私にはできないことなので、尊敬しています。

T:とはいえ、当時の私にはカメラの前でレッスンをするスキルなんてありませんでした。なので、お互いに足りないところを補完しながら、チャンネルを育てていった感じがします。

──本書の制作でも振り返ったと思いますが、どんな10年でしたか?

T:楽しかった思い出ばかりです。体を動かすことと旅することが共通の趣味なんですが、動画投稿をはじめてから、世界各地へ旅行しながらヨガの撮影をしてきました。それは私たちにとって最高のワークライフバランスで、充実していたなと感じています。

M:私たちにとってB-Flowの動画は、アルバムみたいなものでもあるんです。だからこれからも、世界中を周りながら動画投稿をしていきたい。リアルレッスンもしたいですね。

T:それに加えて、近い将来、ヨガフェスを企画してみたいとも考えています。プロデュースするだけではなく、私自身も講師として、そのステージに立てるよう頑張りたいです。

取材・文:イガラシダイ

ビーフロー●Tomoyaさん、Marikoさんの二人による、ヨガYouTubeチャンネル。登録者数は約251万人を誇り、「日本一のヨガYouTuber」と呼ばれる。完全オリジナルのプログラムを提供するYouTubeチャンネルは、多くの視聴者から支持を得ている。主な著書に『自律神経みるみる整う魔法のヨガ』(実業之日本社)などがある。

今この瞬間をどう生きるか 日本一のヨガYouTuber夫婦が歩んできた道、そしてこれから
(B-Flow/KADOKAWA)1760円(税込)

小さな家に住みながら、無職の状態で動画投稿をはじめた夫婦は、9年でトップYouTuberへと上り詰めていった。その過程にあったのは、「今を大切に生きる」という視点だった――。B-Flow の「これまで」を綴った、初めてのエッセイ!

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