なぜ「信じてるぞ」と言いたくなるのか。『ワンパターン献立』で明かされた長谷川あかりの“献立方程式”の凄さ【書評】
公開日:2026/1/11

最近、X(旧Twitter)で「○○、信じてるぞ!」という投稿をよく見かける。
料理家の名前を添えてレシピを試し、その結果を共有する──そんな“信じてるぞ構文”が一種のムーブメントになっている。
その“生みの親”とも言える存在が、料理家・管理栄養士の長谷川あかりさんだ。
意外な組み合わせなのに、作ってみると驚くほどおいしい。オシャレで斬新でありながら、どこか素朴で――滋味深い。食べるたび「信じてよかった」と思わずつぶやきたくなる、そんなレシピを次々と生み出してきた料理家だ。
そんな彼女の新著が『シンプルだから悩まない! ワンパターン献立』(長谷川あかり/ダイヤモンド社)だ。
本書は単なるレシピ集ではない。
無尽蔵にヒットレシピを生み出しているように見える長谷川さんの、「レシピ作りの方程式」そのものが開示される一冊でもあると感じた。
“ワンパターン”が自由を生む理由

タイトルの「ワンパターン」という言葉には、マンネリや繰り返しといった否定的な響きがある。
しかし、長谷川さんが示す意味はまったく逆だ。
それは「作る時間や手間を最小限に設定することで、自由を生むためのしくみ化」だという。
自由に見える長谷川さんの料理は、実は明確な“型”の上に成り立っている。その核心が、本書の冒頭「献立の方程式」のページで明かされている。
