かけおち・青木マッチョのエッセイ連載「青木マッチョの三十年史」【第7回】「好きなバンドを作りたい」
公開日:2026/2/8

お疲れ様です。
かけおちの青木マッチョです。大それた名前ですみません。
「芸名にマッチョって入れるのすごいな」「覚悟決まってるな」と言われることが多々あるのですが、そんなことはないんですよ。すみません。多々は言いすぎました。たまにです。
すみません。たまにもないです。言われたことありません。
まあでも逆に言うと、マッチョであることしか取り柄がなかったといいますか、他にもっと特徴さえあれば別の名前にしたかったもんです。
青木マッチョなんて芸名にしているから、周りの芸人からは基本的に「マッチョ」と呼ばれて恥ずかしいですし、街を歩いていて「マッチョだ!」と声をかけていただいた時に、青木マッチョということを知っていて「マッチョ」と呼んでくれているのか、街でマッチョという珍しい存在を見つけて「マッチョ」と呼んでいるのかわからないですからね。
もし後者だった場合、動物園でライオンを見て「ライオンだ!」と言うのと同じなので、青木マッチョと思われてると勘違いして手を振ったりしたら恥ずかしすぎるので、「マッチョだ!」と言われた時に中途半端な対応をとってしまいます。
過去に自分のその自信のなさで不快な思いをされた方は申し訳ありません。
タイミングさえあれば改名しようと思います。
そんなことは置いておいて、今回のテーマは「ハマった音楽」についてです。
まず初めに、今回はこの後出てくるバンドを知らない人をかなり置いて行ってしまう可能性があるので、もし知らない音楽が出てきたら調べて聴いてくれたら嬉しいです。
そうすれば、なんとなく自分が言っていることもわかると思いますし、少し音楽の世界が広がると思いますので。
なんか上から目線みたいになってませんか? そう思われた方がいらっしゃいましたらすみません。鼓膜を破って謝罪します。
そして以下、敬称略とさせていただきます。
自分は世間のイメージですと、筋トレしかしてきておらず、筋トレ以外の趣味は皆無。
恋人は筋トレ、地球全体がジムになればいいと思っていて、主食はプロテイン、副菜もプロテイン、ダンベルを枕にして眠り、ボン・ジョヴィの「イッツマイライフ」を流して目覚める。
胸肉とゆで卵とブロッコリーを常に持ち歩いており、暇な時はどんな場所でもスクワットをしているような所謂「筋肉バカ」だと思っている方がほとんどだと思います。
ですがそんなことはありません。ダンベルを枕にして寝ているぐらいです。
過去のエッセイを読んでくださった方は知っているかと思いますが、3歳からエレクトーンを習っていて、割と音楽の教養はあるのです。
そして、好きな音楽については何かと遍歴があるのでここで紹介してみようと思います。
もしも読んでくださっている方と共通点があったら嬉しいですね。共通点がなかったらそれはそれで……ハハ……。
最初に好きなバンドとかを意識し出したのは中学生の頃でした。
その時、ヒットチャートとかもAKB48とEXILEが独占していたような時代で、同級生はみんなAKB48にとにかく夢中。お兄ちゃんはEXILEに夢中。
同級生の間では、AKB48の誰推しかということだけでしか会話ができないような状況だったんです。
ですが自分はなぜかアイドルに全く興味を持てず、元々天邪鬼な体質もあって、みんなが好きと言っているものを素直に好きになれない性質があります。なんだよその性質。
ですし、普通に30年生きてきて、アイドルや女性タレントに興味を持ったことがほぼないのでその辺りの才能がないんだと思います(TRICKの時の仲間由紀恵は大好きでした)。
そんな話はさておき、とにかく周りがAKB48の話しかしなくなってしまったので、自分も好きなアーティストを作りたい! と思ったんです。
なかなかないと思うんですけど、自分から好きなアーティストを作りに行ったんです。
普通は何気なく音楽を聴いていて「あ、このバンドいいなあ」とか「あ、この曲気になる」とかで見つかると思うんですけど、好きなアーティストがいないとなんか勿体無い! という謎の強迫観念に駆られながらYouTubeとかを使って探していました。
そして見つけた、自分の記念すべき好きなアーティスト第1号がFLOWでした。
名前だけ聞くとわからない方もいるかもしれませんが、アニメのタイアップ曲を作られていることが多くて、有名どころだとNARUTOの「GO!!!」とか、コードギアスのオープニング曲の「COLORS」とかですかね。
当時、探偵学園Qという漫画が大好きでして、それが実写ドラマ化してたんですけど、それのオープニング曲がFLOWの「Answer」という曲でめちゃかっこよかったんです。
それを聴くだけじゃなくて、好きなバンドを探してるので他の曲も調べてみたら、それこそ聴いたことある「GO!!!」とかもあって、「あ、これめちゃいいぞ」と興奮したのを覚えています。
YouTubeの関連動画から、FLOWの知らなかった曲も聴いてみたんですが全てめちゃくちゃ良くて。
え、「贈る言葉」カバーしてるじゃんとか、昔の曲もめっちゃ良かったり。
そして、めでたく生まれて初めての「好きなバンド」ができて、どうすればいいのかよくわからないんでとりあえずTSUTAYAで借りられるCD全て借りて聴いて、ネットでメンバーのことも調べました。
どんな経緯でバンドが結成されたとか、誰が作詞してて誰が作曲しててとか、ボーカルはどこどこ出身で、ギターの出身はどこで、ベースだけなんか名前のニュアンス違うなと思ってたらいじられキャラだったりとか、ドラムが最年長なんだとか、ボーカルとギター兄弟なんだとか色々とわかりました。
こうやって曲だけじゃなくて、人も知って好きになっていきました。
映像も昔から見ていくと楽しいんですよ。ベースの人がメインの曲あるんだとか、ボーカルの人今は髪も長くてハット被ってサングラスして髭生やしてるのに、少し昔の見てみたらスキンヘッドでサングラスもしてなかったりとか、昔はアップテンポな曲が多かったけど、だんだんしっとりしてきたなとか。
多少好きな曲の頃と曲調が変わっても、「バンドが好き」になるとどんな曲を出してても受け入れられちゃうんですよね。
でも、それってすごく音楽趣味的には好都合というか、その分好きな音楽の幅が広がるし、あれもいいこれもいいで色々聴いた方が「豊か」だと自分は思うんです。
中学の頃は、ドラムも始めたのでドラムきっかけで好きになるバンドも増えました。
もちろん最初は「小さな恋のうた」を叩いていたので(もちろん)、モンゴル800も好きになりました。
自分は元々沖縄が無性に好きというのもあり、モンゴル800の初期の曲もかなり好きで、以前の「ラヴィット!ロック」でモンゴル800(さっきからモンゴル800と書いていますがここからはモンパチと書きます)が「DON’T WORRY BE HAPPY」を演奏した時はめちゃくちゃテンション上がりました。
ちなみに地味にギターとベースもやっていたのですが、「小さな恋のうた」だけギター、ベース、ドラム全て演奏できます(モンパチというタイミングもうありませんでした)。
ドラムきっかけだと他にはMr.Children、スピッツ、レミオロメンですかね。
逆にドラムがなかったらその辺りを通らなかったんだという、自分の天邪鬼加減がよくわかります。
急に話は変わりますが、槇原敬之の曲もよく聴いて、エレクトーンで演奏していました。
中学生なのにマッキー聴いてる俺カッケーと思っていましたが、普通だったらすみません。マッキーに改名します。
中学時代だと、マキシマム ザ ホルモン(ザの両脇は半角スペース)も大好きでしたし、今でも新譜を追いかけバンドスコアも全て買ってます。
最初は正直、何言ってるのかわからないのが面白いなと思って聴いていて、中学の休み時間にホルモンの曲の歌詞をノートに書いてニヤニヤしてたような感じだったのですが、だんだんとそのメロディーラインがクセになっていき、CDを買うと付いてくる歌詞カードには作詞したマキシマムザ亮君(亮君は暴君のイントネーション)の歌詞の意味などが書かれていて、それを読むとまた曲の奥行きも増すし、意味わかんない歌詞だと思っていた言葉の一つ一つに意味があったことがわかった瞬間がとても気持ち良くて。
ホルモンは結構好きになってきたバンドの中でも、メンバー同士の会話が芸人的というか、メンバーが喋ってる動画とか企画を見ても「面白いもの」を作ろうとしているのが中学生ながらにわかって、面白かったのでたくさん動画を見ました。DVDも買いました。
なぜかホルモンのライブに行って舞台上でドラムのナヲさんと太鼓の達人対決をする夢をよく見ました。なぜかこの夢は一生覚えている。
ホルモンがめちゃくちゃ嫌がると思いますが、正直曲のPVをPSPに入れて持ち歩いてどこでも見ていたりもしました。
自分が高校生の頃、膝の靭帯を切って入院している時にホルモンのアルバムが発売されて、Amazonで買って病院を配達先にして怒られたりもしました。どうしても発売日に聴きたかったほど好きだったんです。
いまだにグッズが出ると買ったりしているし、今住んでいる新居にもポスターを飾っています。
亮君がいつも履いている便所サンダルも買って、親の反対を押し切って普段履いていました。ゴムだけでできてるのがロックなんだよと亮君が言っていたことをそのまま説明して、天才ぶってました。
カラオケでもたくさんホルモンの曲を歌って変な空気にしたりもしました(ホルモンは悪くないです)。
なんだかんだ一番長い年月聴いているバンドはホルモンかもしれません。
そんな昔から好きなのに、3年ほど前のビバラロックという音楽フェスで初めてホルモンを生で見ました(こう書くと初めて焼肉屋に行った人の感想みたいですね)。
結果、そのライブは人生で一番楽しいものになりました。
よく音楽ライブに行っていたのですが、自分は昔から気にしいな性格で、体が大きいのもあって、後ろの人が見えなかったり迷惑かけてないかなと思ってしまったり、拳を振り上げる時に力が強いから誰かに当たって怪我させたらどうしようとか、手を上げたり横に揺れたりするのがみんなと違って悪目立ちしたらどうしようとかめちゃくちゃ考えてしまうんです。
それでだんだんとライブへの苦手意識が生まれてしまっていたのですが、ホルモンのライブはいい意味でめちゃくちゃでした。
みんなが思い思いに体を動かして、自分みたいな体が大きいやつが全力で楽しんでも大丈夫なぐらい激しい。
「モッシュ」や「ダイブ」「サークル」という激しいライブにはつきものの観客の超激しい行動があるのですが、それもめちゃくちゃ楽しかった。
ラグビー部の練習を思い出すぐらい汗をかいたけど、めちゃくちゃ楽しかったです。
またいつかライブ行きたいなあ。行きます!!!
少し話が脱線してしまいましたが、中学の頃ハマった音楽はこの辺りで、高校からはまた一気に聴く音楽が変わります。
ジョージとの出会いによって。
※編集部注:高校時代のお話の続きは2/22(日)に配信予定です!
<第8回に続く>