小麦粉、卵、乳製品なしでも美味しい! フライパンで簡単に出来る米粉のパンをつくってみた!
公開日:2023/9/27

近年、世界的に注目されている「グルテンフリー」な食生活。興味はあるものの、私は無類のパン好きであり、クッキーやケーキなどの甘いお菓子も大好物。それをガマンし続けるなんて、絶対に無理!! だと思っていた。
でも『小麦粉、卵、乳製品なし! まいにち食べたい米粉のパン・おやつ・料理』(鈴鹿梅子/主婦の友社)というレシピ本に出合って、小麦粉を米粉に少しずつ切り替えることなら、私にもできるかもしれないと思った。それほどに、作れるレシピが多彩で、しかもおいしそうなのだ。
著者で管理栄養士の鈴鹿梅子さんは、小麦粉を含む食事をほとんどとらなくなったことで、長年悩まされていた原因不明の体調不良がすっかり改善したという。本書はそんな鈴鹿さんがYouTubeやSNSで公開してきた米粉のレシピをまとめつつ新たなレシピを加えた一冊。特にパンのレシピは本書が初公開だ。
小麦みたいにふわふわ! 計算された米粉パン
第1章には「本当に小麦粉も卵も乳製品も使ってないの!?」と目を疑うような米粉パンのレシピがたくさん。ハード系からふわふわの食事パン、惣菜パン、ピザまで、豊富なラインナップだ。

私がめざしたのは、小麦粉のパンのようにふわふわで、翌日もおいしく食べられて、米粉だと言わなければわからないようなパンです。それをどうしても作りたかった
という鈴鹿さん。
そうはいっても米粉で小麦粉のようなふわふわの食感を出すのは実に大変なこと。鈴鹿さんのレシピは1g単位で細かく設定されており、レシピをきちんと守れば、誰でも失敗しないおいしいパンが作れるように計算されている。

米粉のパンは力を入れてこねる必要がないから、慣れてしまえば小麦粉よりもラクに手作りパンが完成できるという。基本の生地をいろいろなパンに応用できるように工夫されているから、オリーブをうめてフォカッチャにしたり、くるくるねじってバトンパンにしたり、平たく焼いてピザ生地にしたりとアレンジも無限だ。
フライパンで出来る!「お花が咲いたよ ふわふわ蒸しパン」
第2章ではマフィンやスコーン、クッキーなどの米粉を使ったおやつのレシピをたっぷり紹介。本稿ではその中でも米粉初心者におすすめという蒸しパンを作ってみた。
用意する材料は、米粉、水、きび砂糖、塩、米油、ベーキングパウダーの6つだけ。全部近所のスーパーで手に入れることができた。
使った米粉は本書がすすめるこちら。本書では全部この米粉を使っているという。

材料を混ぜる前にまず、プリンカップにグラシンカップを敷き、フライパンの底に2cmくらいまで水を入れて火にかけておく。
下準備ができたら、ボウルに水・きび砂糖・塩・米油を入れて、砂糖が溶けるまで泡だて器で混ぜる。米粉を加えてしっかりと混ぜ、フライパンのお湯から蒸気が上がっているのを確認したら、ベーキングパウダーを手早くまぜて、カップに生地を流し入れる。

フライパンに並べてふたをし、強火で蒸すこと12分。

ふわっふわにふくらんだ、まっしろな蒸しパンが完成!

食べてみるとその見た目通り、口当たりがふんわりとしていて、後からもっちもちの食感が追いかけてくる。子どもにも何もいわずに食べさせてみたが、「ふわふわでおいしい~!」とパクパク。「これお米の粉で作ったんだよ」というと、「お米でパンが作れるの!?」とビックリしていた。きび砂糖のやさしい甘さにも癒やされる。
フライパンで手軽に作れるので、休日のおやつにもおすすめだ。
米粉の衣がカリッザクッ!「5色のとり天と天かす」
米粉は料理にも使える。本書で紹介されているのは、餃子の皮やうどん、チヂミなど、小麦粉と同じように使える作りやすいレシピばかりだ。
もう1品作ってみたのは、とり天。一口大に切った鶏もも肉をポリ袋に入れて、塩・ガーリックパウダーをもみこみ、さらに米粉を加えて全体にまぶす。

5色の衣は、「めんつゆ」「紅しょうが」「青のり」「カレー」、そして米粉オンリーの「白い衣」。それぞれ米粉・水・塩を混ぜて衣を作り、肉にまぶして揚げ油で揚げる。

カラリと揚がったとり天を盛りつけたのがこちら! カラフルな楽しい一皿になった。

揚げたてをほおばると、衣がカリッカリ! 小麦粉の天ぷら衣よりも、ザクッと噛みごたえのある食感で、こっちのほうが好きな人はきっと多いと思う。米粉は小麦粉よりも吸油率が低いため、ヘルシーで食感もカリッと揚がるのだという。うちの子どもは青のり衣がお気に入り。私はあっさりとした紅しょうがが好みだった。
とり天を揚げた残りの揚げ油で、天かすを作っておくのも◎。多めに作って保存しておけば、うどんや煮ものにさっと使えて便利だ。

2品作ってみたことで、“米粉のレシピは難しい”という思い込みが払拭された。米粉に苦手意識がある人も、紹介したような簡単なレシピなら、いつもの食卓に取り入れやすいのでぜひ試してみてほしい。
グルテンフリーな生活に一気に切り替えるのは難しくても、米粉を使って少しずつ小麦粉を減らすことならきっとできる。手元にこの一冊があれば、グルテンフリーな食生活が楽しく叶えられるかもしれない。
文=齋藤久美子