阪田マリンエッセイ連載 第8回「はじめてバカにされた日」/時游性活~ネオ昭和の魅力~

文芸・カルチャー

公開日:2024/10/15

阪田マリンエッセイ連載

私は高校生。私生活でも学生生活でも、昭和愛を貫いていた。
というよりも昭和を生きていた。

スカートはツッパリで引きずるくらいにロングスカートにして、髪型はソバージュ(浅野温子さんに憧れて)スクールバックには矢沢永吉さんのステッカーと『湘南爆走族』のステッカーなどを貼って、夜露死苦とペイントをしていた。不良になりたかったわけではなく、ただ純粋に昭和オタクとして周りに迷惑をかけずに真面目に楽しんでいた。(自分で言うな)

通学は自転車だったので、自転車に『じゃんけんミラー』(昭和は『クレタク』や『パッソル』という原付によく『じゃんけんミラー』を付けていたらしく、当時のはやりだったのだ…『チャンプロード』という雑誌に書いてあった)を付けたり、自分の教室のロッカーには中森明菜さんのポスターを貼付けたりしていたら、担任の先生にいつも「君の前世は多分、昭和だったんだな。」とあきれられるくらいだった笑

私の高校はマンモス校で全20クラスあり、勉強コースとスポーツコースに分かれていて、2つの館に別れている。それら2つのコースは別館なのであまり接点もなく話したことはない。接点があるとするなら、唯一朝の全校集会くらいだった。私は勉強コースの方でクラスのみんなと割と仲良しだったし平和に過ごしていたのだが…あの日事件は起きた!!!
いつも通り朝の全校集会に向かう途中に、スポーツコースの男子3人とすれ違ったのだが
「あ、あの子だよな、昭和好きのダサい人。まじ変わってるよな。」と。
しっかり私の耳に聴こえてきた。

私は悲しくなり(思春期笑)、また昭和好きな自分を殻に閉じ込めて、隠そうかなと思った。
あの日の蔑むような男子3人のまなざしは今でも覚えている。悲しかったがなんだか悔しいので、ポジティブに捉えることにしたのだ。

「昭和の魅力を知らない君らに!いつかギャフンと言わせてやる!レトロブームを作ってやる!逆に私を知ってくれててありがとう!」と心の中で叫び、この日から私はXやInstagramのアカウントを作り、活動を始めた。

この話にはオマケがあります。
私の悪口を言っていた男子3人のウチの1人から、1年前Instagramで私宛てにメッセージが届いていた。『お久しぶりー!同じ高校だった〇〇でーす。覚えてる?昭和貫いてて本当昔からカッコいいね!今度バーをオープンするので宣伝して欲しいです!』と。もちろん!無視をしました。ふふふふふ。
今更遅いんだよ〜〜〜!!!

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<第9回に続く>

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