2023年の「M-1グランプリ」の王者、令和ロマンの髙比良くるまさんによる著書『漫才過剰考察』が、辰巳出版より2024年11月8日に発売。芸歴7年目の若手ながら、分析と考察を武器に賞レースなどさまざまな分野で結果を残してきた髙比良さんが、M-1と漫才について徹底的に考察。真骨頂である、縦横無尽に分析を駆け巡らせる“マシンガントーク”を堪能できる。

M-1と漫才を考え尽くした一冊！

　本書は、Webマガジン「コレカラ」で2023年7月よりスタートした連載「令和ロマン・髙比良くるまの『漫才過剰考察』に大幅な書き下ろしを追加。「M-1グランプリ」が再開した2015年から自身が優勝した2023年、さらには2024年の予想に至るまで、「M-1グランプリ」について考え尽くしている。新型コロナウイルス流行などの時代背景や、東西での言葉の違い、南北の異なる環境が漫才に与える影響、昨今話題の「顔ファン論争」など、まさにこれからの時代の漫才論最新版とも呼べる一冊だ。

　本文には、「現状M-1に向けて考えられるすべてのこと、現在地から分かる漫才の景色、誰よりも自分のために整理させてほしい。頭でっかちに考えてここまで来てしまった人間だ。感覚でやってるフリをする方がカッコつけだと思うんだ」と綴られている。

霜降り明星・粗品との対談を収録！

　2018年のM-1王者であり、髙比良くるまさんがM-1優勝を目指すうえで参考にしたと語る霜降り明星・粗品さんとの対談を収録。賞レース、劇場、テレビ、ラジオ、YouTubeとさまざまなシーンで大活躍する粗品さんと、M-1、漫才、そしてそれぞれの今後について語り尽くした2万字超えのスペシャル対談となっている。

髙比良くるまさんのコメント

「不定期で連載していたものを本にするはずが、付け足して削ってまた足して、ほとんど知らない文章が出来てしまいました。9カ月かかりました。人生で一番辛かったです。お笑いのことをたくさん考えたのでウエストランドの井口さんにぜひ読んでほしいです。」

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＜書籍内容＞
■はじめに
「自分は報われていいような人間ではない」

■M-1グランプリ
2023決勝直前インタビュー
2023を司法解剖
2023と似ていた2018
技術勝負の2015-2018
多様な漫才が花開いた2019-2023
「あるある」お笑い、「ないない」お笑い
「顔ファン」とSNS論争
2024を予想する

■寄席
漫才における寄席とは
お客さんの特徴
寄席成功の二大要素「理解」と「発声」
東と西の違い
西の引き上げられたフィクションライン
南と北の特徴
漫才が海を越えるとき

■特別対談
霜降り明星・粗品×令和ロマン・髙比良くるま

■おわりに
「どうか健やかに、お笑いを楽しんでください」

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　本書について、担当者に話を聞いた。

――本書の狙いは？
　WEB連載として2023年夏にスタートした本企画は、一般的にはあまり知られていなかったものの「Ｍ-1グランプリ2022」の敗者復活戦で視聴者投票2位になった著者の、鋭い分析や観察眼、それを説明できる高い言語化能力に注目したものです。そして、その著者の高い能力が2023年の「Ｍ-1グランプリ」で、歴代最短芸歴での優勝という形で結実したことをきっかけに、書籍化へと動き出しました。著者に漫才やM-1の最前線について考え尽くしてもらい、これからのお笑い史に残る一冊を作りたいという想いがありました。また、お笑いが好きな人にはもちろん、マーケティング戦略や、演芸の歴史、言語学などに興味を持つ人にとっても有益な本ではないかと感じているので、たくさんの方に手に取っていただきたいです。

――本書のイチオシは？
　令和ロマン・髙比良くるまさんの初著書であるという点です。本書はWEB連載「令和ロマン・髙比良くるまの『漫才過剰考察』をもとにした企画ですが、書籍化にあたってそのほとんどは、著者もコメントしているように、書籍のための書き下ろし原稿で構成されています。喋るのは得意だがまとまった文章はほとんど書いたことがなかったという著者が、文字通り悪戦苦闘しながら書いた文章は、ほかの誰にも似ていないオリジナリティとユーモアにあふれるものになっているので、ぜひ楽しんでいただきたいです。また、普段はなかなかメディアでお笑いについて語ることのない霜降り明星・粗品さんとの対談にも注目していただきたいです。

【書籍情報】
■書名：漫才過剰考察
■著者：令和ロマン・髙比良くるま
■発売日：2024年11月8日
■定価：1,760円（税込）
■発行：辰巳出版株式会社

【販売サイト】
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