休み明けに憂鬱なとき、どうすれば? うつ病とは異なる「適応障害」のセルフチェックも。心療内科医に聞く、適切な「会社の休み方」

健康・美容

更新日:2025/1/16

「適応障害」を放っておくとどうなる?

 ストレスが極度までたまって土日もずっと寝ていたり、気分が落ち込んで意欲が湧かなかったりしたら、危険信号。症状がどんどん悪化して、社会生活を送れなくなることがあります。うつ病にも繋がりかねません。

「適応障害」だと思ったら、どうすれば?

 一睡もできないような方に「残業はやめましょう」と言っても、やや後手後手です。上長などに連絡をして有給休暇をもらい、思い切って1週間くらい休んでみることをおすすめします。ただ、ドライな言い方をすると、1週間休んだくらいではあまり変わりません。仕事というストレス源から一時的に離れているだけで、原因は何も改善されていないからです。

 今はラインケア(管理監督者が部下のメンタルヘルスをケアする取り組み)という言葉があるように、働く人のメンタルは当然のように守られています。上長だけではなく、人事や周りの人を巻き込み、もうワンステップ踏み込んでみましょう。ただ、どう対処するのかは専門家じゃないとわかりませんので、体調面は主治医に、環境面は人事や労務に相談するのがおすすめです。

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「適応障害」の治し方は?

「体調面」と「環境面」の調整を同時に進めましょう。「体調面」は心の問題なので、心療内科やメンタルクリニック、精神科などに行き、睡眠や気分の落ち込みなど、ご自身が抱える症状を話してみてください。今は対処の仕方を患者さんの希望で選べる時代ですので、「睡眠薬はイヤだから漢方で」「薬ではなくカウンセリングで」など、主治医としっかりと対処法を擦り合わせるといいでしょう。「環境面」は、会社の上長か人事、労務などに相談を。従業員が50人以上の会社は産業医がいますので、面談をして働き方の調整を求められるはずです。

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