【家族のレシピ】全国の働くお母さんの救世主『るすめしレシピ』が料理レシピ本大賞一次選考を通過!

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更新日:2017/8/10

『るすめしレシピ』(上田淳子/自由国民社)

 分かりやすく作りやすく、日本の食文化や食育にも貢献、何より美味しそうでお客様にも薦めたくなる……そんな優秀レシピ本のNo.1を書店員さん&料理専門家の厳しい目線で選ぶ「料理レシピ本大賞」。今年で4回目を迎える大賞発表の9月を控え、このたび一次選考通過の料理部門31作品、お菓子部門7作品が出そろったという。糖質オフやダイエット系、身体にやさしい系、お手軽調理系、お料理基本系、そして作り置き系とさまざまに、どれも思わず「あーそれ、知りたい!」と思わせるタイムリーなタイトルがズラリ。はやくも熱戦の気配だ。

 そんな中、当ダ・ヴィンチニュースでも実際に作って試した『るすめしレシピ』(上田淳子/自由国民社)が一次選考を突破。「るすめし」とは、ズバリ留守番する家族用のレシピのことで、双子の息子をもつ働く母である料理研究家の著者が、「小さな子どもでもひとりで食べられるおいしいご飯を用意しておきたい」との思いで編み出したものだ。留守番する人のできる範囲を段階的に紹介、「冷蔵庫からそのまま取り出すだけ」「電子レンジでチン」「鍋ごとあたためればOK」など食べる人の手間は最小限におさえ、ひとりでもニコニコ楽しく食べられるものばかり。なんだか「がんばって! ママもがんばるね!」と子どもを励ます母の愛がつまっているようで、レシピを読みながらほっこりさせられる。ちなみに準備は、週末と平日の夜&朝を上手に利用すればOKと、作る側の負担も重すぎないバランスのよさもポイントだ。

 本の中には、ぶりや鮭など季節感のある食材もあるが、鶏肉や豚肉など定番食材がメイン。なかには夏にぴったりのレシピもあるので、一次選考通過記念にちょっと紹介しよう!

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■牛肉入りナムル

韓国の代表料理に少し牛肉を入れることでうまみを出せば、野菜もぱくぱく食べてくれる。ご飯の上にのせ、石焼きビビンバ風に応用も可能。

〈作り方 4人分 冷蔵保存2日可能〉

1.にんじん1本をせん切りに、小松菜1/2束は約4cmに切る。
2.鍋に水1.5リットルと塩、ごま油各大さじ1.5を入れて火にかけ、沸騰したら中火にして、もやし(1袋)→にんじん→小松菜の順に各30秒ゆで、皿に広げる。
3.同じ鍋で牛こま切れ肉(250g)をさっとゆで、ザルで水けをきって、広げて冷ます。ボウルに白すりごま(大さじ4)、ごま油(大さじ3)、すりおろしにんにく(小さじ1/2)、塩・こしょう(各適量)を混ぜ、野菜と牛肉を入れてあえる。

■ヤムウンセン風おかずサラダ

甘酸っぱいタイの代表料理で食欲増進。人気のパクチーとピーナッツがアクセント。

〈作り方 4人分 冷蔵保存2日可能〉

1.セロリ(60g)と紫玉ねぎ(1/2個)を薄切りに。パクチーの茎は細かくきざみ、葉はとっておく。
2.鍋に湯を沸かし、中火にして豚ひき肉(200g)を入れて菜箸でほぐし、色が変わったら取り出す。アクを除いた鍋に春雨(70g)を入れて約2分ゆでる。ザルにあげ水けをきり、食べやすい長さに切る。
3.保存容器にすりおろしにんにく(小さじ1/2)、レモン汁、ナンプラー(各大さじ2)、砂糖(大さじ1)、一味唐辛子(適量)を混ぜ合わせ、セロリ、紫玉ねぎ、パクチーの茎、ひき肉、春雨を加えてあえる。パクチーの葉をのせ、食べるときにくだいたピーナッツ(1/3カップ)をのせる。

■えびと厚揚げのトマトチリソース

ピリ辛メニューは夏の定番。トマトの酸味をいかしているので子どもでも食べやすい。

〈作り方 4人分 冷蔵保存2日可能〉

1.えび(中:12尾)は殻と尾、背わたを取ってボウルに入れ、片栗粉(小さじ2)、水少々を加えてもみ洗いする。水洗いをし、ペーパータオルで水けをふき、片栗粉(小さじ1)をまぶす。厚揚げを2cm角に切る。
2.フライパンに水1リットルと塩大さじ1を入れて火にかける。沸騰したら中火にしてえびを加え、色が変わるまでゆでてザルにあげて湯をきる。
3.フライパンにごま油(大さじ1)を入れ、すりおろししょうが(小さじ1)、すりおろしにんにく、豆板醤(各小さじ1/2)を加えて中火に。香りが立ってきたらトマト缶(200g)と砂糖、酢(各大さじ2)としょうゆ(大さじ1)を入れて煮立て、えびも加えて軽く煮る。保存容器に入れ、好みで冷凍枝豆を散らす。

 実際、火を使うのは暑いし、なにかとめんどくさくなるこの時期、冷蔵庫からそのまま食卓に並べられるメニューはありがたい。パンチの効いたエスニック風メニューなら、より食欲もそそるはず!

文=荒井理恵