清野とおるの“おこだわり”が『レタスクラブ』に電撃移籍!? 本人に直撃も「忖度をよろしく」との回答
公開日:2017/12/25

現在『モーニング』で連載中の清野とおる『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』(講談社)。同作品が『レタスクラブ』へ電撃移籍する……という謎の噂が飛び込んできた。そこで『ダ・ヴィンチニュース』では、清野氏本人にインタビューを敢行。移籍の真相を聞いた。
――『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』が『レタスクラブ』へ移籍するという話を聞きました! 今回の移籍の背景には、何か『モーニング』や担当編集者への不満があったのでしょうか?
清野氏 不満というか絶望というか、「一度すべてをオジャンにして無に帰したい」という気持ちは、世に生を受けて以来の懸案ですので、今回の「移籍」とは関係ありません。ただ、担当編集者が僕をさしおいて、『おこだわり』単行本4巻に登場した「チーズグラタンコロッケバーガーの男」の家に遊びに行ったり、今年の解禁日に「男」と2人で、わざわざ赤羽まで来て、グラコロを食べてはイチャイチャしてるのは、不満というか気味が悪いなとは思っています。
――しかし『レタスクラブ』には『その「おこだわり」~』のようなフザけた雰囲気は一切ありません。清野さんには相当アウェイな環境なのではないでしょうか?



清野氏 『レタスクラブ』自体にはフザけた雰囲気はないのですが、担当のKさんという女性がフザけているので、生来のレタス好きとあいまって「移籍」を決めた次第です。本編を読んでいただければわかると思いますが、今回の話は『別冊レタスクラブ VOL.3』に6ページ分しか載ってないんですよね。で、続きは系列のWEB媒体の『ダ・ヴィンチニュース』で読んでもらうようになっている。これは僕が悪いのですが、当初6ページで完結する話を描こうと思って作り始めたんです。そうしたら盛り上がってしまって、6ページというページ数を忘れて、たくさん描いていたんです。ふつうは削って6ページにおさめるべきですが、一応Kさんに相談したところ「ああ? いいっすよ! どんどん超えちゃってください!」とのことでした。僕が言うのもなんですが、フザけてますよね~。
さらに「『レタスクラブ』の読者にコメントを!」と求めても、「『レティスクラブ』の読者のみなさま、ごきげんよう」とヘラヘラ笑いながら答えるなど、完全にフザケていた清野氏。移籍先となるらしい『別冊レタスクラブ』が、『レタスクラブ』の付録で刊行は不定期……ということも知らなそうで、話をきいているこちらが色々と心配になってきた。
そして『レタスクラブ』が料理、整理収納、美容、節約等の話題が多い雑誌ということで、「過去に『その「おこだわり」~』で紹介した話で、『レタスクラブ』読者の役に立ちそうなものがあれば教えてください」質問。すると清野氏はしばし押し黙ってしまった。

清野氏 ……………………。これまで役に立つという視点で『おこだわり』を見てはいませんでした。「おこだわり人」は、[役に立つ/役に立たない]ではなく、[シアワセである/シアワセでない]という視点を持って、「つまらない日常生活」を「コソコソ楽しんでいる」人々で、実用性の彼方に存在しているのです。ただ、唯一、単行本③巻に出てくる「フックの男」の「おこだわり」は実用性があるかもしれませんね。パソコンやらスピーカーやら照明やらで、ついついゴチャゴチャしてしまうデスク周りの配線のまとめ方といったら、んもうスッキリなんですよ! お読みになれば、つい含み笑いがこぼれてしまうこと請け合いですよ。フフッ、ククッ、フックック。
不気味な笑みをこぼしつつ、「忖度のほどよろしくお願いいたします」と言い残してインタビュー場所を去っていった清野氏。移籍の真相はよく分からないままだが、『別冊レタスクラブ』(12月25日発売の『レタスクラブ』に付属)に、移籍後初の作品となる『その「おこだわり」~』が掲載されていますが、その続きはこちらからご覧いただけます!
ニュースカテゴリーの最新記事
今月のダ・ヴィンチ
ダ・ヴィンチ 2025年5月号 BLとKISS/『薬屋のひとりごと』が秘めた謎
特集1言葉よりも雄弁に──多彩な表現に溺れる BLとKISS/特集2 TVアニメ第2期2クール目放送開始! 『薬屋のひとりごと』が秘めた謎 他...
2025年4月4日発売 価格 880円
人気記事
-
1
夫の連れ子と実子の2男2女。驚かれがちな子連れ再婚家庭(ステップファミリー)のママになってみると…【漫画家インタビュー】
-
2
乃木坂46・奥田いろは「歌うのが怖かった」ミュージカルとJ-POPの両立に悩んだ時期も。加入4年目、自身の成長を振り返る【インタビュー】
-
3
-
4
あの伝説的作品が2025年夏、野村萬斎の演出で舞台化決定!!今語ることのできるすべてを―― −能 狂言−『日出処の天子』舞台化記念対談 野村萬斎×山岸凉子
-
5
…なんで私に? 仲が良かったわけではない高校の同級生から届いたお葬式の招待状。人生の悩みを撫でてくれるような作品に不意打ちで泣いてしまった『べつに友達じゃないけど』鼎談
人気記事をもっとみる
新着記事
今日のオススメ
-
ニュース
「2025年本屋大賞」決定!! 大賞は阿部暁子『カフネ』 全ノミネート作の順位を発表!
-
レビュー
平野レミ はじめてラブレターをもらった時は「両親が親戚中に電話していた」。学生時代の初恋や結婚、長男出産などを赤裸々に語った初エッセイが復刊【書評】
PR -
レビュー
エイリアンに支配された星で必死に生きる人間たち。正気と狂気の境が曖昧な極限の世界を、映像のような表現で引き込む『MAD』
PR -
レビュー
累計495万部!東野圭吾「 マスカレード」シリーズ最新作の文庫版が登場。USJでショーも開催中の本作の魅力に迫る【書評】
PR -
レビュー
ぶっきらぼうな竜人の美少年との同居生活。美しく珍しいがため抱えた孤独が、少女との交流を通じて癒されていく【書評】
電子書店コミック売上ランキング
-
Amazonコミック売上トップ3
更新:2025/4/10 03:30-
1
片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~ 7 (ヤングチャンピオン・コミックス)
-
2
葬送のフリーレン(14) (少年サンデーコミックス)
-
3
シャングリラ・フロンティア(22) ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ (週刊少年マガジンコミックス)
-
-
楽天Koboコミック売上トップ3
更新:2025/4/10 03:00 楽天ランキングの続きはこちら