〈塩おでんも!〉リピート続出☆ 簡単・飽きない「10分作りおき」レシピ【作ってみた】

食・料理

更新日:2018/3/19

『てんきち母ちゃんのあるものだけで10分作りおき』(井上かなえ/文藝春秋)

 2月も後半になり、来月には年度末を迎えます。そうなると、仕事の締めなどに追われ、なかなか家に帰ってゆっくり料理というのも難しかったりしますよね。でも、やはり健康や家計のためには自炊を心がけたいもの。そんな時に使えるのが『てんきち母ちゃんのあるものだけで10分作りおき』(井上かなえ/文藝春秋)です。

 こちらは、レシピブログ殿堂入りブロガーである著者の人気“10分シリーズ”の第3弾で、お弁当、おつまみに続いて、今回は“10分で作れる作りおきおかず”がテーマになっています。ブログでリピート続出だったレシピ、野菜1品を使ったアレンジ自在の作りおきレシピといったものが紹介されているのですが、どれもほぼ実働時間10分以内で作れるので、仕事帰りや、休日の空いた時間にでも簡単に作れるものばかりです。

 そこで、この中から3品を実際に作ってみました。

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1、さっぱり味が体に染みわたる「最新版!塩おでん」(P.13)

 鍋に昆布と水、酒、ぶつ切りした鶏もも肉を入れて沸騰させたら、あくを取り、塩・みりんを加えます。ここに、下ゆでした大根、こんにゃく、ゆで卵、練り物などを入れ、弱火で煮れば完成です。

 1品目は、ブログでも大人気で、著者の家でも留守メシとしてよく登場するという「おでんレシピ」です。おでんと言えば、だしベースの煮汁が一般的ですが、今回はそこに塩をプラスすることで、よりさっぱりして、いくらでも食べられそうな美味しい一品になりました。

 あと、おでんって、弱火でじっくりコトコト煮込み、時間をかければかけるほど味がしみて美味しくなるイメージだったんですが、今回の煮込み時間はほぼ10分と、かなり短時間だったにもかかわらず、食べてみるとしっかり食材に味がしみ込んでいました。一度作れば冷蔵で5日間持つので、疲れて帰ったあとでも、温め直すだけで味しみしみの熱々おでんを味わうことができますよ。

2、これさえあればアレンジ自在「ブロッコリーのにんにく蒸し」(P.80)

 フライパンに、小房に分けたブロッコリー、みじん切りしたにんにく、鷹の爪を入れて、上からオリーブオイルを回しかけたら、塩を振り、ふたをして中火にかけます。3分ほど蒸し焼きにすれば完成です。

 2品目は、野菜1品で簡単に作れる作りおきレシピで、今まさに旬を迎えているブロッコリーを使ったものにしてみました。作り方は、このレシピ本を代表するかのように簡単で、材料をフライパンに入れて蒸し焼きにすれば完成という、料理初心者でもすぐに作れてしまうシンプルな一皿です。食べてみると、焼いた香ばしさの中にピリリとした辛さもあって、何よりにんにくの香りが箸を進ませます。これだけで立派なおつまみになりますよ。ちなみに、こちらは冷蔵で5日間、冷凍だと2週間も保存可能です。

3、ベースの作りおきがあればちゃちゃっと作れる「ブロッコリーのふわふわ卵炒め」(P.80)

 フライパンにごま油をひいて熱し、そこに2で作ったブロッコリーのにんにく蒸しを入れ、さらに、マヨネーズを混ぜた溶き卵を流し入れます。大きくかき混ぜて、半熟状になったら完成です。

 3品目は、2のアレンジレシピです。もちろんそのまま食べても美味しいのですが、この味付けのままだと飽きてしまうところもあるので、ここでは卵と一緒に炒めることで、また違った料理に変身させてみました。ブロッコリーのにんにく蒸し自体は、なかなかパンチがある味だったのですが、マヨネーズ入りの卵と一緒に炒めることで、ふわふわ卵がブロッコリーを包み込み、全体的に優しい味になったので、子どもでも美味しく食べられました。色みも、緑と黄色が鮮やかで、目でも楽しめる一品です。ブロッコリーのにんにく蒸しを使って、他にも混ぜごはんやレンチン焼きうどんなどのレシピも紹介されていて、幅広いアレンジレシピが味わえます。

「いかに手間と時間をかけずに美味しい料理を作るか」、これが忙しい人の料理の醍醐味

 じっくり手間ひまかけて作った料理はやっぱり美味しいですよね。でも、忙しい現代人にとって、このスタイルの料理を作るのは至難の業だし、正直、自炊においてはあまり求められていなかったりもします。「いかに手間と時間をかけずに美味しい料理を作るか」、これが今のご時世の料理の醍醐味であり、日々求められている課題です。そんな課題に対して、ジャストな回答を示してくれているのが本書だったりします。一度作ってみるとあまりにもハマりすぎて、もう手放せなくなるかもしれませんよ。

文=JUNKO