くも膜下出血で要介護レベル5に… 車椅子の上から見た631日の記録
公開日:2018/3/11
くも膜下出血で要介護レベル5になった著者が想いを記した、『コータリンは要介護5 車椅子の上から見た631日』が2018年3月7日(水)に発売された。
同書は、「朝日新聞」の「Reライフ面」で連載されているコラムを書籍化した一冊。2011年9月3日、仕事先の広島から東京に戻る飛行機の中でコータリンさんはくも膜下出血で倒れた。2度にわたる手術の末、奇跡的に一命はとりとめたものの、左半身には麻痺が残ってしまう。これまでの暮らしは一変し、リハビリと車椅子の生活が始まった。
<「はじめに」より>
ボクの頭はどうにかしている。「覚えていない」。それを自覚できたのは数年前のことだ。忘れていることも忘れているので以前はのんきなものだった。「今日はどんなリハビリしたの?」。そう聞かれて首を横に振る。「リハビリなんてしてない」。そういう意思表示だ。「そうなんだ…」。家人はそういって話は終わろうとしている。「あれ? ってことは、もしかしてリハビリしてボクが覚えてないってこと?」。そんな疑問を持ち始めたのだ。
要介護の立場から見えてくる世の中のリアル…。著者が記した言葉を読めば、いまとは違う新しい景色が見えてくるかもしれない。
<掲載内容>
1カ月、生死をさまよった/記憶のパズル、穴ポツポツ/災害発生、車椅子で避難?/友の力こそ最強のリハビリ/結婚や恋愛、悪くなかったよ/奥さんに、また恋してる/「みんな一緒」違う気がする/本当につらい時、人は笑う/避難を想像、途方にくれる/「必要とされる」が嬉しい/ボクは投票して責任果たす/将来を考え、初の一票を/結婚相手、親が選ぶ時代!?/信用のない入院中のボク/老いも若きも散歩にGO/「また今度」簡単に言ってたな ほか、「朝日新聞」の「Reライフ面」での2016年4月4日(月)から2017年12月25日(月)掲載分を収録。
<特別収録>
・現代の肖像 書くことは、生きること(『AERA』2017年8月7日号から)
・平成夫婦善哉 神足裕司・明子夫妻インタビュー(『週刊朝日』2017年7月21日号から)
・鍼灸マッサージ師、機能訓練指導員・牧野高大インタビュー
※掲載内容は変更になる場合があります。