その指先の変形、「ヘバーデン結節」かも? 40歳以上の女性に多く発症する国民病の実態
更新日:2020/5/7

読者は「ヘバーデン結節」をご存じだろうか? まだ知名度の低いこの病気、大半の方が「聞いたことない」と答えるだろう。百聞は一見に如かず、まずは問題の病状を見てほしい。

指が痛々しくも変形しているのが分かるはずだ。これが「ヘバーデン結節」。『あなたの指先、変形していませんか?』(笠原巖/自由国民社)によると、40歳以上の女性に多く発症し、全身症状として見た場合、なんと60歳以降で4人に1人が発症するそうだ(カサハラフットケア整体院調べ)。まさに国民病というべきだろう。
さらに問題なのは、この病気の実態はほとんど知られていないこと。だからヘバーデン結節を発症しても「一般的な外反母趾」や「関節リウマチ」と勘違いして、適切な処置を行わないまま悪化してしまうケースが多い。いったいどうすればいいのか? 本書より少しだけご紹介したい。
■10年から15年くらいで指先の第一関節全部が変形してしまう病気
この恐ろしき病気について解説しているのは、本書の著者でありカサハラフットケア整体院院長の笠原巖先生。まずは概要をご説明したい。
ヘバーデン結節とは、手の指の第一関節(爪のすぐ下の関節)の背面が「太く変形」したり、背面に「コブのような骨の隆起(結節)」が見られたりする病気のこと。関節が赤く腫れたり、水ぶくれができたりすることもある。

一般的な症状の経過として、最初は1本の指から始まり、10年から15年かけて両手の指先全部が変形してしまうそうだ。恐ろしい……。
変形の初期や炎症期には痛みを伴う場合が多く、病院に行っても原因不明とされ、治療法も確立されていない。慢性的な場合は症状がゆっくり進むので、痛みも少なく気づかない人が多い。
なによりヘバーデン結節が起きる詳しい原因も判明していないので、多くの人が放置してしまいがちだ。そのまま病状が進行して「指先が横に曲がる」などの著しい変形が起きてしまうことも。また「物を取るとき」にどこかにぶつけて突き指の状態(捻挫)を繰り返し、変形がさらに進行することもある。
この病気は本当に恐ろしくてやっかいだ。