新鋭作家からの挑戦状 ミステリーの罠【特集番外編】
公開日:2019/9/10

ミステリー界の勢い
編集R
記念すべき初めての担当特集は、ミステリー!
以前小説の編集部にいたので得意分野と思っていましたが、2010年代を振り返るだけでこんなにたくさんの作家さんがデビューされ、こんなにたくさんの傑作が発表されていたとは。ミステリー界の勢いを甘く見ていました。
千街晶之さんが「10年代ミステリー史」で挙げられた厳選40作を読んで出直してきます。
インタビュー企画「ミステリーが生まれるところ」では芦沢央さん、今村昌弘さん、岡崎琢磨さん、川瀬七緒さん、澤村伊智さん、下村敦史さん、知念実希人さん、葉真中顕さんといまをときめくミステリー作家総勢8名にお話をうかがいました。
ミステリーと一言でくくっても、そこに何を求めるかはさまざまで、ロジカルな面白さだったり、はたまたリアリティだったり、カタルシスだったり。みなさん共通していたのは、とにかく楽しんでほしい! ということだったのが印象的です。
そしてミステリーといえば名探偵。キャラクター文芸と呼ばれる文庫オリジナル作品から個性豊かな名探偵たちを紹介します。
「次にくるマンガ大賞2019」コミックス部門1位の原作『薬屋のひとりごと』や、2020年1月からのTVアニメ化が発表された『宝石商リチャード氏の謎鑑定』などメディアミックス作品も多いので、ぜひ推し探偵を見つけてください!

おもしろい=ミステリー!
編集A
「面白い物語は自然とミステリー的な構造を持つ、と信じています」
う、うお……つらぬかれた…!!
こちらは、今回のインタビューの中で一番刺さったコメントです。
(どなたのコメントなのかは、ぜひ特集を読んでチェックしてください!)
恋愛、ファンタジー、動物ノンフィクション、ほのぼの家族もの。
ぱっと見た感じ、ミステリー要素が感じられないものだって、よく見るとそこにミステリーが潜んでいます。
たとえば恋愛。ヒロインとヒーローの織り成す恋愛模様が一番の読みどころ……ですが、その途中に「ヒーローの過去」や「ヒロインを陥れようとする罠」だったり、ミステリー要素が入ることもしばしば。
むしろその展開があるからこそ、読みどころの輝きが増すこともありますよね。
物語とミステリー、切っても切り離せない関係!
そんなミステリーに魅せられた書評家さんによる「私の○○ミステリー3選」は、選書いただいた本の内容のおもしろさはもちろんですが、みなさんのセレクトを見ているだけでも楽しめる記事となりました。ミステリー好きさんにも必見のページです。
読書の秋、なにを読もうかな~と悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひ本特集から選んでみてくださいね!

写真=川しまゆうこ