ひとり暮らしをはじめる時に… 揃えておきたい調理道具/『自炊のトリセツ おいしいごはんの法則』①
公開日:2020/3/16
長年ビギナー向けの料理書を手がけ、料理初心者の気持ちを知り尽くした料理研究家・栄養士の小田真規子先生が手掛ける自炊本。砂糖・塩・酢・醤油・味噌の5つの基礎調味料を使った、わかりやすく簡単で、絶対に失敗しない料理のコツを紹介します。

ひとり暮らしさんの自炊生活Before&After
自炊は、節約と暮らしの豊かさのどちらも実現してくれるもの。
自信がつき、結果的に心も体も健康にします。
今できていなくても大丈夫。まずは一歩、踏み出してみましょう。


本書で使う調理道具のトリセツ
道具①
本書で使う調理道具の使い方をご紹介。
道具を揃えるにはワケがある! かんたんにおいしい料理を作るための環境を整えましょう。
【フライパン(大・小)】
小(20㎝)は1人分の料理を作るのに最適なサイズ。二人以上の料理を作るときは大(26㎝)が便利です。

【お玉】
汁物料理の必須アイテムで、計量できる便利なタイプもあります。シリコンやステンレスなど材質はさまざま。好みで選びましょう。

【包丁、まな板】
最初に持つ包丁は、刃渡り18~20㎝の三徳包丁がおすすめ。刃から柄までが鋼製の一体型が扱いやすい。まな板は材料がはみ出しにくいA4サイズ以上で、1.5㎝程度の厚みがあると安定感があります。プラスチック製の方が扱いやすいですが、木製だと衝撃が手に伝わりにくいです。

【しゃもじ】
炊き上がったお米を混ぜたり、炊飯器から茶碗や食器によそうときに使用。木製やプラスチック製があります。

【菜箸】
長さが30~35㎝の、調理用の箸。火元から手まで、距離をとれるので炒め物のときなどに手が熱くなりにくい。調理のみならず盛りつけなどにも用います。

【鍋(大・小)】
大(20㎝)の両手鍋はカレーや肉じゃがなどの煮込み料理に最適。また、1人分のみそ汁には作業効率がよい小(16㎝)がおすすめです。汁の少ないゆで物には片手鍋が使い勝手抜群。

【ざる(大・小)】
麺や野菜などの水気をきるときに必要。取手つきのざるはゆで料理に便利なアイテム。カットした材料を一時的によけたいときにも使えます。

【計量カップ】
液体の量をはかるときに使います。表面張力により、見る角度によって量が変わるので、注意が必要。外側からきちんと目盛りが見える透明のものを使いましょう。

【計量スプーン】
大さじ(15㎖)、小さじ(5㎖)の2種類。正確な計量が味の決め手になることに加え、「この分量でこの味になる」という経験を積むためにも必要なツールです。

【ボウル(大・中・小)】
野菜を洗うときには大(24㎝程度)、何にでも使えて重宝する中(21㎝程度)、調味料を混ぜ合わせやすい小(18㎝程度)と、3つ揃えておくと便利です。

【バット(大・中・小)】
魚に衣をつけるなどの下準備をする際、材料や料理に合わせて、大中小のバットを使い分けます。また、タレに漬け込んだ肉をバットに入れて冷蔵庫でねかせるなどの用途にも使えます。

お助け調理器具のトリセツ
道具②
料理がラクに確実においしく作れる!
ビギナーさんの強い味方になる道具たちを集めました。

【1. ゴムべら】
ゴムべらや木べらは調理器具を傷つけにくい。ゴムべらは熱に強くへら部分が柔らかすぎないシリコン製を。


【2. トング】
パスタとソースを絡めたり、肉を裏返すときに便利。先端がゴムだと魚など柔らかい素材を傷めません。


【3. キッチンバサミ】
長くて薄いねぎや小松菜など葉物野菜を切るのに重宝する他、手羽先の処理やカ ットにも使えます(P.53)。

【4. スケール】
調理用の計量ツールで、小数点なし、小数点第1位、小数点第2位まであるデジタルスケールがあります。

【5. ピーラー】
皮むきだけでなく、野菜をあてる向きによりキャベツの千切りなどにも使えます。切れ味のよいものを選んで。

【6. タイマー】
焼く・煮るなどの調理時間を正確に管理します。ワンタッチで時間を計測できるものがおすすめです。

【7. おろし金】
大根やしょうがなど食材をすりおろす際に使用。金属製の他、手入れしやすいプラスチック製もある。

常備したい消耗品リスト
●ラップ
●アルミホイル
●ペーパータオル
●布巾
●食材用たわし・スポンジ
●台所用洗剤