「13日の金曜日」はなぜ不吉? 宗教的、数学的、歴史的な諸説を検討/毎日雑学
公開日:2021/3/3

今回は13日の金曜日がなぜ不吉とされている理由や由来について解説します。
雑学クイズ問題
13日の金曜日の由来に関係ないのはどれ?
A. 映画
B. 12進法
C. 政治家の暗殺
D. 宗教
13日の金曜日が不吉とされる由来や理由を解説
世の中には何かと縁起が悪くて嫌われている数字があります。
日本で代表的な数字は「4」や「9」という数字です。
「死」や「苦」を連想させるため避けられています。
一方、西洋では「13」という数字が避けられています。
しかし、西洋人がこの数字を避ける理由については4と9のような語呂の悪さが原因ではありません。
西洋の人々が13を忌み嫌う由来は複数ありますが、もっとも有名な由来はキリスト教に関する宗教的なものです。
レオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた「最後の晩餐」という絵があります。
この絵はイエス・キリストが十字架にはり付けられる前夜に、12人の弟子である使徒とともに行った晩餐の様子を描いた宗教画です。
キリストを含めて数えた13番目の使途であるユダが「裏切り者」として描かれています。
そのことから、13が嫌われるようになったという説があります。
しかし、それを記す文章や宗教書などは存在せずに、これはあくまで一般市民の噂から広まった説のようです。
別の説は、13という数字そのものの性質に関係しているというもの。
13はどの数でも割り切ることができない素数です。
ちなみに11も一桁の素数で割り切れない数字ですが、13は時計などに使われている12進法から仲間外れにされている数字です。
どの数字でも割り切れず、12進法からもはみ出しているため、13は悪魔の数字として認識されることとなった、という説です。
さらに別の説として、「ブルータス、お前もか!」というセリフはご存知でしょうか?
これは、古代ローマの偉大な軍人であり、政治家でもあったジュリアス・シーザーが、暗殺者に殺される時に発した言葉です。
この言葉をかけられた相手は、暗殺の首謀者の1人であるブルータスでした。
シーザーが信頼するブルータスに裏切られ、暗殺された日が13日であり金曜日だったことから、13日の金曜日が誕生しました。
キリストやシーザーは西洋の歴史のため、日本人には馴染みのないものですが、13日の金曜日に事件が起こったりすると、不吉だとささやかれます。
しかし、あくまで13日の金曜日が不吉だというのは一般人から囁き始めたもので、実は確実な根拠や証拠は一切ないのです。
気持ちの問題で、どのようにも解釈できるのが、13日の金曜日の説なのです。
不吉だと思い込めば思い込むほど、嫌な気分にもなりますので、気にしないのが一番ですね。
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「A. 映画」でした!
まとめ
13日の金曜日が不吉だとされている由来には諸説ある。
・キリストを裏切ったユダが13番目の使途だったため、13という数字が不吉であるという説
・どの数字でも割り切れず、12進法からもはみだしているため、縁起の悪い数字であるという説
・ジュリアス・シーザーがブルータスに裏切られ、殺された日が13日の金曜日だったという説
しかしどれも噂で、証拠や根拠はどこにもない。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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