大切なのは「後で人に教える」つもりで学ぶこと! 学習効果が劇的に上がる方法を伝授/絶対忘れない勉強法⑤
公開日:2021/4/17
『絶対忘れない勉強法』から冒頭部分を全5回連載でお届けします。今回は第5回です。
科学的研究から導き出された、知らないと損する門外不出の44の勉強法の中から厳選してご紹介!勉強しても「頭に入らない」「忘れてしまう」「集中できない」「やる気がでない」「すぐ飽きてしまう」…それは、勉強のやり方が間違っているからかもしれません。

04 「誰かに教えるつもり」で学ぶとインプット力とアウトプット力が抜群に上がる
やるべきこと☞ 後で人に教えるつもりで学ぶ
学ぶことと教えることは表裏一体
せっかく覚えても、覚えたことが頭の中で整理できていなくて、ごちゃごちゃのままでは、記憶に定着しません。
あなたには、自分が学んだことを誰かに教えようとして、うまく説明できなかったことはありませんか? 「人に教える」という行為は、しっかりと内容を理解してインプットした情報を整理していないとできません。
実は、「後で人に教える」という意識を持って勉強すると、それだけで学習効果が上がります。
そんな研究を紹介しましょう。ワシントン大学セントルイス校のネストイコらによる実験です。
【実験内容】
56人の大学生を①「後で人に教えることを前提にしたグループ」、②「後でテストを受けることを前提にしたグループ」、③「何も前提としないグループ」に分け、ある戦争映画における描写と史実に関する1541語からなる文章を読ませ、関係のないことをしばらくしてもらった後に、学んだ内容についての自由記述および、内容に関する短答式のテストを実施した。
この結果、自由記述と短答式の双方で、①のグループの成績がよくなりました。
「教える」というのは、自分の持つ知識や技術を学ぶ側に一方的に伝える作業に見えるかもしれませんが、学ぶことと教えることは表裏一体です。私は学生時代の塾の講師のアルバイトも含めると30年以上も「教える」仕事に携わっていますが、教えることは学ぶことだと常に痛感しています。
教えるためには、内容をしっかりと理解する必要がある。学ぶ側からの質問でも新たに学ばされることも少なくない。また、教える行為そのものに、頭の中を整理して、自らの理解を深める効果があると感じます。──と、完全に教える側の話をしてしまいましたが、ネトイスコらの実験が面白いのは、勉強するときに、後に誰かに教えることを前提に学ぶと「思っているだけ」という点です。
それを意識すれば、より緊張感や集中力、注意深さを持って学んだり、深堀りしたりします。また、「忘れると教えられない!」という緊張感が、短期記憶にも強く作用し、さらに長期記憶にしっかりと移行させる必要性を脳に実感させるのでしょう。
みなさんもぜひ、後で誰かに教えるつもりで学んでみてください。
ただし、思っているだけだと脳が慣れて「うそだな」と思ってしまうかもしれないので、家族、友人、恋人など、実際に誰かに説明するような機会を強制的に設けるのがおすすめです。そうすれば、さらに高い効果が期待できるはずです!
まとめ
何かを覚えたり、理解したりするときは、そのことを後から誰かに教えるつもりで取りかかると学習効果が格段に上がる。