冷え・イライラ・倦怠感…大人女子の「なんとなくの不調」に自宅でも実践できる中医学・漢方はいかが?
更新日:2021/6/8

頭痛に鎮痛剤、腰痛に湿布薬。そのときの痛みはやり過ごせたとしても、薬が切れればまた痛み出す。その症状、「仕方ない」と諦めていませんか? 西洋医学の薬に頼ることも間違いではありませんが、少し視点を変えて「東洋医学」の考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
西洋医学がデータや数字を重視するのに対し、東洋医学は、患者の目や舌、顔色のほか日々の生活習慣や食習慣、個人の訴えなどから総合的に健康を捉える医療。患部で病を切り分けず、あらゆる面からその原因を探ってその都度適切な方法で対処していきます。漢方、中医学といえば、聞いたことがある方もいるかもしれません。
少し難しそうに感じる東洋医学を、わかりやすく実用的に紹介したのが『大人女子のゆるっと漢方生活』(櫻井大典:監修/主婦の友社)です。
冷え、イライラ、倦怠感、気分が落ち込む、といった「なんとなくの不調」や、肌ツヤがなくなった、肌が乾燥するなどの「大人女子の悩み」に、東洋医学ではどんなふうに対処するのか? 自宅で自分で実践できる処方箋を45個も紹介。毎日を健やかに、気分よく過ごしていくためのお守りのような1冊です。
体質をチェックして、自分に合った対処法を
漢方では人には6つの体質タイプがあるとされており、体質に合った対処をすることを「養生」といいます。本書ではチェックシートで自分のタイプを確認することができ、処方箋もタイプごとに分類。


例えば、「心身ともに元気がない」という自分を励ましたいときは、食事からパワーをチャージすることを推奨。タイプごとのおすすめ鍋レシピ、飲み物の選び方を掲載しています。


本書を利用して体の声に耳を澄ませ、摂る食材を変えてみたり、ちょっとしたストレッチを取り入れてみたり……。掲載されている処方箋は必ず毎日ひとつ実践しなければならないものではありません。少しずつ、気づいたときに、できることから始めてみればいいんです。それを繰り返すうちに、気づけば健康的な習慣を手に入れることができるはず。それが病気の予防にもなり、いきいきと元気な未来につながっていく。東洋医学の考え方を取り入れて、今から毎日を「いいサイクル」に転換していきましょう。
文=水卜小枝 イラスト=なかきはらあきこ