ジャガイモから出てくる芽には毒がある! この芽を出しにくくする方法って?/ウソでしょ!? マジです!! たべものびっくり事典②
公開日:2021/7/8
こざきゆう・えのきのこ著の書籍『ウソでしょ!? マジです!! たべものびっくり事典』から厳選して全8回連載でお届けします。今回は第2回です。身近なたべものから、世界のびっくりたべものまで「たべもの」には、ふしぎや歴史がいっぱい! 知ることで、今まで以上においしくて楽しくなる、たべもの雑学をお教えします。

リンゴのおかげでジャガイモの芽が出にくくなる

ジャガイモを保存しておくと、どうしても芽が出るよね。
ジャガイモの芽にはソラニンという毒があり、食べてしまうと、頭痛やはき気、腹痛をおこし、ひどいときには死んでしまうことも。だから、調理するときは芽を取りのぞく必要があるんだ。
この毒のある芽を出しにくくする方法がある。それは、リンゴといっしょに保存すること。リンゴからは、甘い香りのもととなるエチレンというガスが出ている。この働きで、ジャガイモは芽の成長をおさえられてしまうんだ。
ただし、エチレンは老化ガスともいわれ、果実や野菜によっては熟すのを早めることもあるんだよ。