やればやるほど投資は儲かる? まずは投資に関する知識を身につけよう/年収300万円FIRE
更新日:2022/7/21
早期リタイアなんて高所得者だけの特権?――いいえ、その考えは間違いかもしれません。
山口貴大著の書籍『年収300万円FIRE貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』を参考に、あなたも“労働に縛られない生き方”を目指してみませんか。
リモートワークの普及や働き方改革がすすみ、ライフスタイルの選択肢が増えています。「FIRE」とは経済的な自立を実現させて、仕事を早期に退職する自由な生き方のこと。本書では、年収が低くてもFIRE達成可能な「お金の増やし方」をわかりやすく解説します。これでお金の心配をしなくていい自由な生活も夢じゃない!?
日本では投資というとギャンブルみたいなものと思われる人がいるかもしれません。まずは「投資」「投機」「ギャンブル」の違いを理解して、正しい知識を身につけることが先決です。
※本作品は、山口貴大著の書籍『年収300万円FIRE貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』から一部抜粋・編集しました

はじめに
今、FIREという生き方が注目を集めています。
FIREとは“Financial Independence, Retire Early”を略したもので、「経済的自立と早期リタイア」という意味を持っています。
経済的自立とは、自分の貯金や収入を投資に回すことで得られる定期的な不労所得(「インカムゲイン」)だけで生計が成り立っている状態です。
日本では一般的に60歳〜65歳の定年までは生活費を稼ぐために会社員になったり、もしくは個人で事業を行ったり、とにかく、働いて収入を得る必要があります。
しかし、自分自身は働かなくても、自分の持っている資産から得られる投資リターンだけで生活費をまかなえる状態になれば、60歳〜65歳の定年前に仕事をやめて早期リタイアが可能となります。この状態になれば、FIRE達成です。
早い話が、自分の資産を運用することで、株主配当金や投資信託の分配金、債券の利子などの収入を得て、その範囲内で生活しましょうね、ということです。
夢の不労所得生活です!
私自身もFIREを達成した一人です。
当時はまだFIREという言葉はなかったと思いますが、FIRE的な生き方へのあこがれは20歳くらいからずっと抱いていました。
FIRE的生活を世に知らしめた大ヒット本であるロバート・キヨサキ氏の名著『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだのがきっかけです。
その著書の中で、特に心を打たれたのが「人生において最も重要なのはお金ではなく時間だ」という教えでした。
「お金は無限だが、時間は有限だからだ」というのです。
だから限りのある自分の時間を「仕事をしてお金を稼ぐこと」だけに費やすのではなく、自分の好きなことに使わないともったいない。そのためには、仕事以外の方法で生活費を稼ぐ道を模索することが大切だ。
名著『金持ち父さん 貧乏父さん』には、そう書かれていました。
自分の好きなことをして生きるためには、お金がお金を生む「資産運用」を活用すること。
資産運用に成功すれば、自由な時間とお金が得られ、自分の思うままに生きられる道がひらけること。
ロバート・キヨサキ氏の教えは当時、まだ若かった私には衝撃的でした。
そして、「自分もいつか絶対にこういう生き方をしよう」と決意し、貯蓄(投資)に励むようになったのです。
32歳・年収327万円から早期リタイアしました
ちなみに私の年収は32歳まで300万円台でした。
もちろん、ぜいたくはしていません。したいともあまり思いませんでした。
その後、貯めたお金をもとにエンターテインメント会社を設立しました。
目的はFIREするための資金をつくることです。
幸いなことに事業はうまくいきました。売り時を見極めて会社を売却し、そのお金を元手に、晴れてあこがれのFIRE生活を送ることとなりました。
私はサーフィンが好きで海の近くに住んでいます。
「FIREしたら仕事はしないで好きなことだけをしよう! 毎日サーフィン三昧だ!」と強く思っていました。
実際、FIRE達成後は、日本が寒い冬の時期は海外の暖かい国に数か月滞在して、サーフィンや旅行を楽しむ日々を2年間ほど過ごしていました。
しかし、2020年春から、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な感染爆発)が起こり、2年近く、日本国内だけで自粛生活を送ることになりました。
旅行だけでなく外出もろくにできない状況の中、それまで以上に本腰を入れたのが「TikTok」や「YouTube」を使った動画配信でした。
たとえ、FIREを達成していても、何がきっかけで人生が変わるかなんて、誰にもわからないものです。
おかげさまで、TikTokの「【お金の学校】ライオン兄さん」は16万フォロワー、YouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強!」は10万人の方々にチャンネル登録してもらえるほどになりました。
その発展形として立ち上げた「FFC(Financial Free College)」というお金の学校も軌道に乗りました。
結果としてそれらに報酬がともなうようになり、今はFIRE達成後も「自分の大好きな仕事」に没頭しています。
本当に思いがけない展開でした。
あんなに仕事がイヤで早くリタイアしたいと思っていたのに、今の仕事は楽しくてしようがありません。
何よりも運営するお金の学校で、「今の生活から抜け出したいけど、お金のことがわからないんです……」と自信なさげに話されていた受講生の方が、お金に関する知識を得て、将来に夢を描けるようになっていく姿を見るのがうれしくて仕方ないのです。
成功した方々は口をそろえて「仕事とは世の中の人を幸せにするためのもの」といいますよね。
私は昔、その真意が全然わかりませんでした。
でもFIREを達成して、時間とお金から自由になってはじめて、その言葉の意味がよく理解できるようになったのです。
私自身の感想をいわせていただければ、昔、「イヤだな」と思いながらしていた仕事は、あくまで生活費を稼ぐための仕事だったので、どうしてもストレスが溜まりました。
でも、今は自分のやりがいのための仕事をしているので、毎日ワクワクしています!
そして、人は自分が満たされたあとは、自分以外の人の幸せをお手伝いすることで、より深い幸せを感じることができるのだと実感しています。
今の私の使命は、一人でも多くの方にFIREという生き方があることを知ってもらい、私が日々感じているような人生の自由と生きる楽しさを味わってもらうことなのだと思うようになりました。
そんな信念に基づいてお金についての活動を続けたところ、私が運営しているFFCの米国株講座が、
・投資家が推奨するお金のスクールNo.1
・未経験から学べるお金のスクールNo.1
・結果が見込めるお金のスクールNo.1
の3冠を取得したのです(日本マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:2021年5月期 ブランドのイメージ調査による)。
私のやってきたことは間違いではなかったのだと、後押しをしてもらったような気持ちになりました。
さらに2021年10月4日の「証券投資の日」には、ギネス記録を狙ったパフォーマンスをTikTokのフォロワーのみなさんに呼びかけました。
「1時間でTikTokに投稿された同じ文言を言う人の動画最多数」を狙ったのです。
その文言は「資産運用をしよう!」。
250以上で記録達成ということだったのですが、私たちが出した記録は264!
見事、世界記録達成となったのです!
これを機に、もっともっとたくさんの人に資産運用の素晴らしさを知ってもらえたらと思います。