誰かの夢がつまったアメを売る「ゆめぎんこう」シリーズ第3弾『ゆめぎんこう おじいちゃんのおともだち』<ブランニュープラチナブック>

文芸・カルチャー

公開日:2023/3/5

『ゆめぎんこう おじいちゃんのおともだち』夢を通じて懐かしい人の思い出が甦る、心温まる物語

ゆめぎんこう おじいちゃんのおともだち

作:コンドウ アキ

みどころ

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おきゃくさまの夢を買ってアメに変え、そのアメを売る「ゆめぎんこう」。店主のペンペンはおじいちゃんからこの仕事を譲り受けました。相棒のもぐもぐと二人三脚でお店を切り盛りしています。今日は夢の買い取り日。おじいちゃんの古くからの友人、ペリーさんのおうちに、足取り軽く出かけていきます。

ペリーさんはお菓子作りが得意。テーブルの上には食べ切れないほどのお菓子がたくさん!ペンペンともぐもぐは、おいしいお菓子を食べながら、おじいちゃんとの思い出話を聞く時間が楽しくてたまりません。もぐもぐから見たおじいちゃんはもの静かで優しいイメージだったけれど、ペリーさんから聞くおじいちゃんはまた違って……。

コンドウアキさんの人気絵本「ゆめぎんこう」シリーズ第3弾。前作、前々作と同様、今回も心にジーンと染みる、素敵なおはなしです。もう会えなくなってしまった大切な人のことを思い出し、共通の知り合いと語り合うのは、なんともかけがえのない時間ですよね。ペンペンともぐもぐも、大好きなおじいちゃんとの新たな思い出を見つけ、嬉しかったに違いありません。

水彩画で描かれた、やわらかでやさしいイラスト。カラフルな色合いは子どもはもちろん、大人の心も癒してくれます。そうそう。今回は赤ちゃんの頃のペンペンともぐもぐの姿も見ることができますよ。ぜひ絵本の中でチェックしてくださいね。

レビューのご紹介

自分が知らないおじいちゃんとの出逢い 

「ゆめぎんこう」シリーズ第3作目は、やっぱり絵もお話も、ほっこりとします。 おじいちゃんのお友達から、今は亡き大好きなおじいちゃんのお話を聞ける機会はなかなかないと思うので、とても羨ましい! 親族から聞くことはあってもお友達からって、本当にレアです。 ぺんぺんがゆめぎんこうを継いでいなかったら、こんなステキな時間は過ごせなかったでしょうね。 私の祖母は、いつだって「あやー」と笑っていました。思い出すのは笑顔ばかり。 でも、母にとって祖母はとても厳しく、私と全くイメージが異なるそう。 この絵本を読んで、我が子もまた祖父母(私の父母)に対して異なるイメージを持つのかなぁと少し楽しみです。 4歳の我が子には、夢のおかげで発見できたぺんぺんのおじいちゃんの宝物がとても魅力的だったようで、目をキラキラさせて魅入っていました。 我が子の今の宝物や作品も、思い出に残るよう写真に撮ったり残しておきたくなりました。

(うさぎのタンタンさん)

幸せな記憶

お客さんの夢を買ってアメに変えて販売する「ゆめぎんこう」の店主・ペンペンのお話です。 今回は亡くなったおじいちゃんのお友達ペリーさんからの依頼です。 ペリーさんの家でおじいちゃんとの思い出話を聞いたり、夢の中でも幸せな記憶として残っていることが素敵だなと思いました。 おじいちゃんとペリーさん、ペンペンの心温まる絵本でした。

(さくら嵐♪さん)

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