<連載②>すてきな1日がはじまる『14ひきのあさごはん』(童心社)

文芸・カルチャー

更新日:2023/6/2

40周年をむかえる「14ひきのシリーズ」から、1作ずつご紹介する連載企画、第2回です。

今回ご紹介するのは、1983年7月、『14ひきのひっこし』と同時に刊行された『14ひきのあさごはん』です。

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14ひきのあさごはん

作:いわむら かずお

出版社からの内容紹介

もりのあさ。のいちごつんで、どんぐりのこなでパンづくり。きのこのスープもできた。みんなでつくった、あさごはん。14ひきのあたらしい一日のはじまり。

14ひきのひっこし

作・絵:いわむら かずお

14ひきの物語は『14ひきのひっこし』からはじまりますが、実はいわむらかずおさんが先に絵を描いたのは、この『14ひきのあさごはん』なのだそうです。

その中でも1番最初に描かれたのが、子どもたちが春の雑木林をいくこの場面。

『14ひきのあさごはん』(いわむらかずお・さく)

あっ、かぶとむしたち あさごはん たべてる。
はちも、かまきりも、てんとうむしも いるよ。

かごにゆられてうれしそうな、くんちゃん。
木にとまっているくわがたやてんとうむしを発見した、ごうくん、ろっくん。
ころんでしまったなっちゃんを心配そうに見る、にっくん。

いわむらさんは、「14ひきのシリーズ」をはじめるにあたり、10ぴきの子どもたちの個性を描き分けられるかどうかがポイントになる、と考えていました。

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