『とびらのむこうのふしぎなおみせ』絵本原画展開催中!(パイ インターナショナル)

文芸・カルチャー

公開日:2023/9/21

9月20日(水)より、神保町のブックハウスカフェさまの入り口すぐのディスプレイウィンドウにて、『とびらのむこうのふしぎなおみせ』の絵本原画展が開催中です! 優しくてあたたかみのある絵を間近でご覧いただけます。

展示会場では、作者のずがぐまさんのサイン本に加えて、手書きのイラストカード付きサイン本も販売中です。数に限りがございますので、ご興味のあるかたはお早めに。贈り物ものにもぴったりですよ!

ちなみにずがぐまさんのサインはこちら。トレードマークの「ずがぐまくん」があしらわれています。お名前の由来や絵本が生まれた背景は、こちらの記事でお話しいただきましたので、ぜひお確かめくださいね。

原画展は10月3日(火)までです。秋のお出かけにいかがでしょうか? ぜひ足をお運びください!

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とびらのむこうのふしぎなおみせ

作:ずがぐま

みどころ

ももちゃんは、新しい町に引っ越してきました。周りには、いろいろなおうちの、いろいろなとびらがあります。ももちゃんは気になるおうちのとびらを次々にたたいていきました。

大きなとびらのおうちは、くまさんのパンやさん。小さなとびらのおうちは、さるの果物屋さん。ほかにも変わった形のとびらや、きれいな色のとびらなど、いろいろなおうちのとびらをたたいてみると、それぞれにすてきなご近所さんたちがいて、おいしいおみやげもたくさんもらいました。

そこでももちゃんは、おみやげを使ってみんなへのお礼にケーキを作りました。しかし、そこにご近所さんたちがみんな集まってきてしまったのです。
「この けーき だけでは たりないわ。どうしよう、どうしよう。」
困ってしまったももちゃんでしたが……。

「とびらのむこうの ふしぎなおみせ」というタイトルの通り、この絵本の魅力はなんといっても、ももちゃんがたたいていく、いろいろなお店の“とびら”です。とびらをたたく前は、その向こうに何があるか見えないのでドキドキしますが、勇気を出して入ってみたら、そこにはすてきなものが待っています。読者も、ももちゃんの気持ちになって「このとびらの向こうには何があるのかな?」という気持ちを体験することができます。カバーにはとびらの形の型抜きがあり、「これはなんだろう?」と、とびらの向こうへのドキドキ感をいっそう高めてくれます。

そして、いろいろなとびらのご近所さんたちのお店が、町のどこにあるのかも、最後にある町全体の絵で種明かしされています。町の全体を知った後にもう1回読み返して、「あ、ももちゃんはこの道を通ってくまさんのパンやさんに行ったのね」という読み方や、ももちゃんといっしょに「とんとん」ととびらをたたいてページをめくったりなど、いろいろな読み方もできる、とっても楽しくかわいらしい絵本です。