食べ盛りの3人息子がいても、月の食費は6~7万。ドンキ・業スーの食材で簡単・時短・節約ができるレシピをラッコママが語るインタビュー

暮らし

PR公開日:2024/1/27

ラッコママさん

Instagramのフォロワー数が16万人超えの人気料理家・ラッコママさん。ドン・キホーテと業務スーパーの“安くて良い商品”の情報発信と、そのアレンジレシピが好評で、この11月には初のレシピ本『ドンキ・業スーの達人! ラッコママの頑張らない時短・節約おかず』(宝島社)も発表しました。このインタビューでは、ドン・キホーテと業務スーパーの“安くて良い商品”の見分け方から、「3人の男の子を育てるフルタイムワーママ」であるラッコママさんならではの時短料理術まで、幅広く話を伺いました!

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コロナ禍の「月の食費12万円」をきっかけに、業スー&ドンキ通いをスタート

――ラッコママさんが「時短」や「節約」を重視して料理をするようになったのは、やはりお子さんが生まれてからですか?

ラッコママ:そうですね。以前は凝った料理を作るのが好きでしたが、最近そんなことは年に数回(笑)。必要に迫られて始めたことでしたが、今は簡単、時短の節約レシピばかり作っています。

――料理上手なラッコママさんが、業務スーパーのポテサラやドンキの冷凍食品をアレンジしているレシピに触れて、「自分も出来合いのものをガンガン使って食卓に出していいんだな……!」と背中を押された感じがしました。

業務スーパーのポテサラ
本書で各種料理にアレンジされている業務スーパーのポテサラ。市販のお弁当の副菜の定番品で、プレーンな味わいでそのままでも美味しい(筆者撮影)

お酒が進む!大人のポテサラ
書籍で紹介されていた「お酒が進む!大人のポテサラ」。(ラッコママの頑張らない時短・節約おかず』P26より)実際に筆者も作ってみたが、ニンニクの風味と厚切りベーコンで大人な&本格的な味になってビックリ!我が家の定番にもなりました

ラッコママ:ありがとうございます。3人の男子たちの食欲はやっぱりすごいので、そういうものを使わないと毎日の生活が成り立たないんですよね。お米は毎日4合炊かないと追いつきませんし、肉も野菜もお魚もすぐになくなりますから。もとから大きめな冷蔵庫はさらに大きなものに買い替えを検討中で、炊飯器も一升炊きのものを買おうかと考えています(笑)。

ラッコママさん

――そんな中でドン・キホーテや業務スーパーの食料品を利用しはじめたわけですね。初めて利用したのはいつですか?

ラッコママ:コロナの流行が始まった頃なので、3年半くらい前ですね。子供の小学校と保育園が休みになって昼ごはんも作らなければならなくなり、スーパーでひたすら買い物していたら、月の食費が12万円を超えちゃったんです。その頃に「業務スーパーに行ってみたら?」と助言をもらって、美味しそうなものを手当たり次第買うようになりました。その様子をアメブロやInstagramに投稿するようになってから、フォロワーさんも増えてきた形でしたね。

――ラッコママさんと同じように、家でのごはん作りに困っている人が多かったんでしょうね。

ラッコママ:私のInstagramのフォロワーさんは90%以上が女性で、お子さんに加えて旦那さんもまだまだ食べ盛りという家庭が多いです(笑)。ドン・キホーテの食料品も、インスタのフォロワーさんから「ドンキにも最近面白い食品がありますよ」とDMで教わったものでした。

ドンキのサバの水煮缶
ほかのメーカーの製品の倍くらいのサイズがあるドンキのサバの水煮缶(筆者撮影)

サバ缶と昆布の炊き込みご飯
書籍では「サバ缶と昆布の炊き込みご飯」などのアレンジレシピが複数紹介されている(ラッコママの頑張らない時短・節約おかず』P15より)

――ドン・キホーテも、昔はこうしたプライベートブランドの食料品はなかったですよね。

ラッコママ:雑貨屋さんのイメージでしたよね。「情熱価格」というプライベートブランドのシリーズはありましたけど、「ド」と大きく書かれた格安のものが多く出てきたのはここ数年だと思います。

大容量の食料品は「アレンジしやすいもの」を選ぶとロス防止に!

――そうした食料品を使った今回の本のアレンジレシピは本当に面白かったです。業務スーパーのポテサラなどは実際に買ってみたんですが、どのアレンジも美味しいと感動しました。こういう出来合いの食料品をアレンジするコツは何でしょうか?

ラッコママ:ポテトサラダについては「これは芋だ」とまず認識し、「お芋を入れると美味しくなるレシピ」という発想でレシピを考えています。マヨネーズがベースのプレーンな味付けなので、マヨネーズを隠し味で入れるレシピにアレンジするパターンもありますね。業務スーパーのスモークチキンも、スモーキーな風味のお肉と合いそうな料理なら幅広くアレンジできると思いますよ。

簡単手間なし!スペイン風オムレツ
書籍で紹介されていたポテサラの別のアレンジレシピ「簡単手間なし!スペイン風オムレツ」。(ラッコママの頑張らない時短・節約おかず』P26より)こちらは全く別の美味しい料理……という感じでした!

――アレンジが利きやすいものを選んで買っているんですね。

ラッコママ:この本で紹介した食料品は大容量のものが多いので、そういうチョイスになりました。サバ缶は通常の2倍以上の量があり、スモークチキンも鶏肉4枚分くらいの量があります。肉団子も1kg入っていますから。うちは比較的すぐに使えますが、一般のご家庭では難しいですよね。

――ドン・キホーテも業務スーパーも、全ての食料品が安くて美味しいわけではないと思いますが、どういった観点で“いい商品”を選んでいるのでしょうか?

ラッコママ:私の商品選びのポイントは3つあって、まずは「使い切れるか」。自分のライフスタイルの中で、あまり食べないものは結局残ってコスパも悪くなるので、残らないものを選んでいます。

 あと「産地」も気にしています。例えば肉団子は普通のスーパーだと中国産のお肉のものが多いですが、ドン・キホーテは国産の鶏肉を使っていて、なおかつお値段も普通より少し安いんです。

 また「1個当たりの金額が安くなるか」もきちんと確認します。例えばこの本のレシピでも使っているドンキのツナ缶10缶セットは862円くらいしますが、1缶当たりの金額は安い。なので長持ちしそうなものは「3カ月に1回お買い物をすればいい」という感覚で買っています。

ドンキのツナ缶
1缶当たりの金額は100円を切ってくるドンキのツナ缶はまとめ買いに最適!(筆者撮影)

――あとラッコママさんは食品だけでなく、業務スーパーのプロ用のラップなどもお使いになっているんですよね。

ラッコママ:すごく使いやすくて容量も大きいんですよね。あと料理するときに使うポリ手袋も業務スーパーで買っていますし、ドン・キホーテのPB商品では電子レンジや湯煎調理ができるポリ袋、キッチンブリーチなども買っています。こういうものも活用すると食費以外も節約ができると思います。

調理時間が10~20分の平日夜に2~3品を用意できる理由

――ラッコママさんはフルタイムで働くワーママで、平日夜は10~20分の間に2~3品のおかずを作っている……と書いてあって驚きました。短い時間で複数の料理を作る秘訣は何でしょう?

ラッコママ:この本に載っているおかずは2、3日の作り置きができるものがほとんどなので、週末にメインや副菜を作り置きしておき、1品はそこから出せるようにしています。また当日に作るメイン料理も「切って、入れて、煮る」という単純なものを中心にして、煮込んでいる間にレンチン調理ができる「ニラとミックスナッツのサラダ」のようなレシピを作ることが多いです。このレシピは「ニラをマヨネーズでサラダにしたことがなかった」という声が多く、インスタのフォロワーさんにも好評でした。

香ばしい!ニラとミックスナッツのサラダ
書籍に掲載の「香ばしい!ニラとミックスナッツのサラダ」(ラッコママの頑張らない時短・節約おかず』P16より)

――本の中には「冷凍できる野菜は週末のうちにチョッパーなどで刻んで冷凍しておく」というテクニックもありましたね。

ラッコママ:それで平日夜の「食材を切る時間」を省略できますし、冷凍すると野菜も長持ちしますからね。例えばネギとかは斜め切りしたまま冷凍しておいて、そのまま鍋に投入することも多いので、本当に時短になっています。

――私の家も男の子が生まれたばかりなので、「男の子受けする料理」の秘訣もぜひ教えてください。

ラッコママ:うちの3人の男子は上が中学3年生、真ん中が小学5年生、一番下が小学2年生で、全員スポーツをフルでやっていて……。

――すごく食べるわけですね。

ラッコママ:もう、すごい食欲ですね。それで焼き魚を出しても「副菜」だと感じるみたいで、「お肉のおかずがないとお腹にたまらない」と言うんですよ(笑)。だから魚がメインの日は、ご飯をそぼろ丼にしたり、別に麻婆豆腐を出したりしています。あとお肉を出すにも、野菜とかと一緒に調理するより「肉だけ」で出した方が満足感は高いみたいですね。味付けについては、ご飯が進む「甘辛い味付け」がやはり好きなので、この本のレシピも甘辛い味付けのものが多いです(笑)。

ラッコママさん

――参考になります! 冷凍食品も活用されていますか?

ラッコママ:めちゃくちゃ使います! 業務スーパーさんの一口サイズのチキンカツは、冷凍庫で切らすことはない……というくらい頼っています。フライパンでサッと揚げて出すこともできるし、お弁当のすき間埋めにも使えて、子供の満足度も高いんですよね。

 あと夫も私もすごくお酒を飲むので、ドン・キホーテの冷凍焼き鳥はおつまみによく食べます。レンジでチンするだけで炭火の香りが漂ってくる美味しさで、子供たちも横からよくつついていますね。この冷凍焼き鳥は、焼き鳥丼や親子丼にして食卓に出すこともありますし、1本当たり100円しないのでコスパも良いんですよね。

大人も子供も喜ぶ「おつまみレシピ本」を作りたい

――そのほか今回のレシピ本ではどんなレシピが好評でしたか?

ラッコママ:私が九州に住んでいる人間なのでモツ鍋をよく食べるんですが、モツ鍋のレシピは「おうちでこんなに簡単に作れるとは知らなかった!」とよく言ってもらえます。あと「巻かない春巻き」もみなさんが真似してくれて、「パリパリですごく美味しかったです」という声が多いです。私と夫もおつまみで食べられますし、子供たちもパクパク食べてくれる我が家の人気のレシピです。

斬新旨い! 巻かない春巻き
書籍に掲載の「斬新旨い! 巻かない春巻き」(ラッコママの頑張らない時短・節約おかず』P66より)

 あと砂肝のレシピも我が家の鉄板で、インスタでもバズったことが多いです。九州は砂肝も安く手に入るので、よくおつまみに使うんですが、「砂肝って家で食べれるんですか?」という声が意外と多かったんですよね。「たっぷりねぎポン酢和え」のレシピは週1くらいで作っていますけど、子供も歯ごたえと食べごたえが気に入ったのか好物になりました。

――砂肝はお肉としては低カロリーですし、いいですよね。ほかにも低カロリーで食べごたえがあるオススメのレシピはありますか?

ラッコママ:「お得なめろう」ですかね。スーパーでいろんな魚の切り落としがまとめて売られているものを、なめろう風に叩いたレシピで、いろんなお魚の味が合わさってすごく美味しいです。ただ、やっぱり子供はこれがメインだと納得しないんですよね。そこで活躍するのが肉団子のおみそ汁とかで、それを横に添えておくと「これで我慢してやるか」みたいな顔をしています(笑)。

――毎日ご苦労さまです……! 最後に、今後のレシピ本の構想があれば教えてください。

ラッコママ:「子供も大人も楽しめるおつまみレシピ」というのは作れたら面白いかなと思っています。おつまみのレシピって味付けが濃いめなので、大人だけでなく子供も好きなんですよね。我が家の定番レシピは実際そういうものが多いので、それをまとめて発表できたら面白いかなと思っています。

ラッコママさん

取材・文=古澤誠一郎 撮影=金澤正平

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