炎上ばかりしていた過去があるから今がある。『SNSで夢を叶える』著者・ゆうこすと、はあちゅうが豪華対談【第一回】

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2017/10/5

 元アイドルがニート時代を経て、SNSだけで会社設立! SNSの限りない可能性とノウハウを記した書籍『SNSで夢を叶える』(KADOKAWA)。 著者のゆうこすさんが、元祖SNSの女王、はあちゅうさんと豪華対談! はあちゅうさんは小説『通りすがりのあなた』(講談社)を出版するなど作家としても活躍している。SNSの世界で活躍する二人が成功の秘訣を語る。

(左)はあちゅうさん、(右)ゆうこすさん

●「死ね」「ブス」……炎上していた過去

はあちゅうさん(以下、はあちゅう) 『SNSで夢を叶える』を読んで、ゆうこすちゃんの発信者としての心構えがとても刺さりました。テクニック的なことも、ゆうこすちゃんの生身の体験付きで紹介されてるのがよかったです。「こうするといいですよ」と他人の事例を出して説明できる人はいるけど、実体験を自分の言葉で語れるのは強いと思います。周りの人に、SNSのことや、今のマーケティングのこと知りたいなら、絶対読んだ方がいい!ってすすめてます(笑)。

ゆうこすさん(以下、ゆうこす) 嬉しいです!

はあちゅう SNSのテクニックが網羅されていて、インフルエンサーになるにはこうすればいい、ということをすごく丁寧に伝えた教科書になっていますよね。SNSを使ってきている人は、ハッシュタグならこれがいいとかわかるけど、それはインフルエンサーにならないと見えないこと。でも、ゆうこすちゃんに、あんなどん底時代があったなんて……。

ゆうこす 私はアイドルグループHTK48を脱退した時に、ネットでものすごく叩かれたんです。事実は違うんだよ、と否定したくてTwitterを始めたんですけど、当時は何をつぶやいても「死ね」とリプが返ってきました。誰も信じられなくなって引きこもったこともあります。

はあちゅう SNSの怖さは私もよくわかります。私は大学生の頃にブログを始めたんですけど、当時はまだアバターを使う人が多い中、顔写真をアイコンにしたら、「有名人でもないのに、よっぽど顔に自信がおありなんですね」とか批判コメントがたくさん来て。当時は戦ってやる!という気持ちが強かったので、「ブスだけど顔出していきます」と書いたら、今度は「自分ではブスだと思ってないくせに」と、もう何を言っても批判が来る。「ブス」というコメントが一日に400件来て、グーグルの画像検索では「ブス」の一位になりました。

●「炎上=人気が出た」という勘違い


ゆうこす 今思うとバカな発想なんですけど、17歳くらいの頃は「炎上=人気が出た」と勘違いしていました(笑)。みんなから「死ね」と言われても、当時の私は本当に一人ぼっちだったので、リプが返ってくるだけで嬉しかったんです。頑張って炎上しようと思ってたくらい。

はあちゅう 炎上は、私はあえて狙うというより、炎上するってわかっていても言いたいから言うってことが多いです。本音ではあんまり燃えたくないんですけど、燃える可能性があるからといって、ひっこめるのは嫌だなと思っていて。自分の考えたことを世の中に発信するのは、自分の理想の社会を実現するためや、自分を熱烈に支持してくれる人とつながるために必要だと思っています。

ただ、最近は昔と違って何が炎上するか、予測のつかないことも増えました。芸能人の炎上も、「これ、全然悪くないじゃん」と思うことが炎上してたりする。ネットが敏感になりすぎていて、少し窮屈さを感じたりもします。

ゆうこす 確かにそうですね。今は、アンチの理想(=叩きやすい人)になりたくないし、やりたいことが確立できたから、何を言われても気にしなくなりました。気にするだけ無駄だと思って無視していたら、応援してくれる人だけが残ったんです。

はあちゅう 「ネガティブな発信は、ネガティブなものを引き寄せる」って本にも書いていましたよね。私は自分のコミュニティの外まで響かせたい時は、記事の見出しで意図的に過激な言葉を使うこともあります。でも、その分返ってくる言葉も暴力的で、自分が傷つくことは今でもよくありますね。ただ、せっかく取材受けたり、記事書いたりしたら読まれないと意味が無いから。誰も読まない、話題にもならないものを作るのは時間がもったいないと思っちゃうんです。ゆうこすちゃんのSNSを見て思うのは、若い女の子のフォロワーが多いと、炎上って起きづらいかもしれないなってことです。

●「ふーん」で終わる記事より、賛否両論来る方が、100倍いい


ゆうこす 私も、批判的なコメントがつくことがあります。東洋経済オンラインで、こういう空間づくりをすると、もっと「インスタ映え」を求めて若い女性が来ますよ、とビジネスマーケティングの視点で提案した記事には、「インスタ蠅バカすぎる」とか「インスタ女子のわがまま」というコメントも来ました。でも実は私は、「ふーん、いいね」で終わる記事を書いてしまった時の方が落ち込みます。それよりも、賛否両論来る方がいい。

はあちゅう 本当にそう!! 読んだあとに読者の方が自分の意見をつぶやきたくなる発信は、相手の心に一歩深く食い込んだ時です。賛否両論が巻き起こるのは、時代のツボをついている証拠だと思う。支持と反論が半々の時は、これから支持する人が増えていく、時代の最先端に自分がいる時だと思います。逆に否定的なコメントが来ないって、誰にも届かなかったということ。

●SNSをどう使い分ける?

はあちゅう この本を読んではじめて知ったけど、YouTubeまで自分で編集してるのはすごいですよね。 
それだけ色々なSNSをやってると、どこで何を出すか迷いませんか?

ゆうこす 私は全部で同じ投稿するのが好きじゃないんです。Twitterでインスタのシェアとか。ここでしか見られない菅本裕子でいたい。大変だけどちゃんとやっています。

はあちゅう 私も分けています。戦略というより、引き出しが整理されていないと気持ち悪いって感覚かな。ただ、LINEブログの仕様が最近変わって、インスタと連動できるのでたまに連動したりと、常によりよい発信、自分にとって続けやすい発信の仕方を探したり試したりはしています。

ゆうこす 私は全部のSNSできっぱり違います。メイクも、YouTubeとLINEライブでは、発信方法を変えますし、Twitterだったらリツイートしたくなるような言葉を入れたり。Instagramのストーリーなら、メイクを途中までして「続きは見にきてください」とか。

はあちゅう すごい。そのマメマメしさは、ネットで人気のある人の共通点ですよね。ブログもマメに更新したり、一つ一つ言葉を選んだり。寝る時間が、ないんじゃない?

ゆうこす 仕事でやれと言われてもできないですね(笑)。好きだからできる。誰よりもSNSが好きでよかったなと思います。よく大変じゃない?と言われるけど、私からしたら楽しいけどなって。


●とりあえず、新しいSNSが出たら試してみる

はあちゅう この5年でSNSが増えたなって思います。Instagramが出てきたり。スナップチャットとかすぐ終わったり。何が生き延びて何が終わるか読めないところがある。YouTubeがこんなに爆発するとも思ってなかったし。私は、全部自分で触ってみて合うものを続けます。最近はSHOWROOMでの生配信が楽しいです。

ゆうこす 発信する場が増えたって楽しいですよね。自分のここを出せるんだって。クリエイティブ力が刺激される。私はSNSオタクだから、新機能が追加がされると嬉しいんです。

はあちゅう 私も機能オタク!

ゆうこす 最初は世の中と戦うSNSだったけど、当時は考えられなかった自己プロデュース。私はこうなりたいからSNSをやってる、という先を考えるようになりました。

はあちゅう ゆうこすちゃんはフォロワーさんと愛し合ってますよね。発信の言葉もすごく独特で上手。「私が好きなことをやれるのはみんなのおかげ」といつもSNSで言っていて、すごく温かいコミュニティだなと思います。こういう優しい言葉でつながれるフォロワーさんとだったら、長くつながっていけるんだろうなって。ゆうこすちゃんのSNSにはいつも気づきをもらっています。

※第二回に続く【10/12(木)配信予定】

取材・文=渡辺絵里奈

ゆうこす(菅本裕子/すがもと・ゆうこ)
1994年5月20日生まれ。「モテるために生きてる!」、「モテクリエイター」と宣言。貪欲なまでの自己プロデュース力の高さでSNSで20代女性から熱烈な支持を集める。Instagramで紹介した商品が完売するなどカリスマ的人気を誇り、YouTube「ゆうこすモテちゃんねる」も話題。タレント、モデルとしても活躍。Instagram、Twitter、LINE@、YouTubeなどのSNSのフォロワー76万人。SNSを駆使した自己プロデュースで、ファンを広げ続けている。

はあちゅう
ブロガー、作家。1986年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中に友人と企画した期間限定ブログが1日47万PVを記録し、ブログ本を出版。卒業旅行は企業からスポンサーを募り、タダで世界一周を敢行した。電通、トレンダーズを経てフリーに。著書に『さきっちょ&はあちゅう 恋の悪あが記』『わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?』『疲れた日は頑張って生きた日 うつ姫のつぶやき日記』『半径5メートルの野望』『言葉を使いこなして人生を変える』などがある。