信用がお金になる、幸せなお金の稼ぎ方。『SNSで夢を叶える』著者・ゆうこすと、はあちゅうが豪華対談【第二回】

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2017/10/12

 SNSを仕事にする。幸せな働き方って? 22歳にしてSNSだけで会社を設立! SNSの限りない可能性と発信のノウハウを記した書籍『SNSで夢を叶える』(KADOKAWA)。 著者のゆうこすさんが、小説『通りすがりのあなた』(講談社)を出版するなど作家としても活躍している元祖SNSの女王のはあちゅうさんと特別対談。信用とお金について、です。

(左)はあちゅうさん、(右)ゆうこすさん

●人のつながり、信用=お金になる時代

ゆうこす 私は本当に、フォロワーのみんなと一緒に夢を叶えてきたと思っているんです。公園で寝ていたどん底の頃から、モテるためのコスメやファッション情報を発信する「モテクリエイター」になって、お仕事をいただけるようになって。それはファンのみんなが私が紹介したコスメのお店に行って「ゆうこすちゃんのインスタ見て買いにきました」と伝えて広めてくれたから。みんなが応援してくれたおかげで、ようやく家賃も払えるようになったんです(笑)。

はあちゅう 「信用経済」という言葉が流行っていますけど、今は信用で人とつながれたり、それがお金になる素晴らしい時代が来ていると思います。人の拍手がお金につながるんですよね。今まで、お金儲けは辛いことだと思っていたけど、幸せにできるお金儲けもあるんだということが、SNSを仕事にしてからの一番の気づきでした。

ゆうこす 仲間を増やすってことが本当に大きいですよね。そこからやりたい仕事にもつながるし。信用がお金になると言えば、はあちゅうさんは「タイムバンク」もされていますよね。あれこそ、それがダイレクトに形になったビジネスだなと思います。実は私も、タイムバンクにこれから挑戦するんですが、どんな感じになるのか、今からドキドキしています。

はあちゅう 信用度や注目度がみんなにわかる形で可視化されて、嘘がつけない社会ですよね。テレビに出ていても一般人よりフォロワーが少ない人がいるけど、それは発信する言葉に生身の自分が投影されていなかったり、サービス精神が足りないから。SNSで有名になっている人は言葉を大事にして、長い時間をかけてフォロワーとの信頼を築いてきているんですよね。

ゆうこす 私も、セルフプロデュースを始めてからは、ひとつひとつの投稿にとても気を遣うようになりました。フォロワーが「見て意味のあるアカウント」になるように、言葉や内容を選んでいます。SNSは自分の本当の言葉をそのまま届けられるのがいいですよね! SNSがあったからこそ、今があると思っています。

●PRでもフォロワーには嘘をつきたくない


はあちゅう 発信者として一番大事にしていることは、フォロワーさんを裏切らないことです。「商品を持ってニコッと笑った写真と一緒に『オススメです』って文章をインスタにアップしてください」なんていう血の通っていないPRの依頼が来ると、「違うだろー!」って叫びたくなります。クライアントがSNSの文化をわかっていなくて、普通のメディアに出稿するように、事務的に依頼してくるんですよね。私は10年以上かけて信頼を築いてきたフォロワーさんたちには、嘘をつきたくない。何年もかけて築いた信用でも、一瞬で崩壊するんです。それを自分が一番わかっているから、PRには慎重になりますし、「面倒だな」とクライアントに思われたとしても細かくこちらから提案もします。

ゆうこす それ、すごくわかります! みんなPR投稿を見慣れているから、そういう投稿の仕方ではもう買う気が起きなくなっていますよね。嘘は見破られるし、アカウントの信頼も崩れてしまいます。もし私がそのひとつの投稿でフォロワーの信頼を失ったら、100億円払ってほしいくらいのマイナスです。私に依頼するなら、信頼して投稿の仕方は任せてほしい。

はあちゅう 本当にそう。それまでの投稿を見て、この人はこういう書き方をするんだな、とわかった上で頼んでくれる人と仕事をしたいですよね。

ゆうこす 今、インスタでPRをする仕事はたくさんあって、それで稼ぐインスタグラマーはこれからも増えていくと思います。SNSで夢を叶える人はもっともっと出てくるはず。そのこと自体は批判しません。
 でも、PRの文章フォーマットに対して、「私のフォロワーには語尾をこう変えた方が伝わると思う」とか、「指定のハッシュタグはつけたくないけど、その分こう書くのはどうですか?」とクライアントに提案できない人は、生き残れないんじゃないかなと思うんです。流行り廃りが早いSNSでは、顔が可愛いだけで一生は生きていけない。自分のやりたいこととフォロワー層をちゃんと理解できていない人はもったいないと思いますね。

●自分の負の部分を、隠す必要はない


ゆうこす PRのお仕事をしていると、お金儲けしてるって批判されること、ありませんか? 
 私は、依頼が来た中で、自分がいいと思ったコスメ商品のレビューを、インスタに長文で詳しく書いて紹介しているんです。それを見たフォロワーさんは情報が役に立った、買いたいと思ってくれるし、私にPRを依頼した人も、こんなにきちんと宣伝してくれて、しかも売れて、お願いしてよかったと思うはず。誰も損してないですよね。私が「今だけ300円」って投稿するだけで100万円もらうようなラクな仕事をしてたら、叩かれてもしょうがないですけど、毎回こだわって投稿を作っているからラクじゃないし、それまでに築いてきた信用があるからこそなんです。

はあちゅう SNSで夢を叶えた人は、ラクして稼いでいると思われがちですよね。みんなうまくいっている面しか見ていないし、嫌なことは一切ない幸せな人たちなんだと思われてる。
「電通からベンチャー企業に引き抜かれて、順風満帆な人生でいいね」と言われることもありますが、電通時代は、とある一人の先輩から一年半ほど陰湿ないじめを受けて、文字が読めなくなるくらい心が消耗しきったこともありました。ネットでも暴言をたくさん吐かれたけど、それでも戦ってきたんです。何も知らずに叩いてくるアンチのコメントを見ると、「私の乗り越えた地獄を知らないくせに」と思いますね。最近になってようやくその時代のことを発信したら「はあちゅうさんでもそんなことがあったんですね。元気が出ました」とか「誤解してました」とか言ってくれる人もいましたけど。

ゆうこす 私もブログに自分が辛かった時のことを書いたりします。ただ、ネガティブな発信はしないと決めているので、最終的には読者がポジティブな気持ちになるような書き方をするんですけど。失敗やどん底の過去も見せた方が、みんな、より応援してくれるようになるんですよね。

はあちゅう 泥臭い部分は見たくないっていう人もいるけど、見せた方がリアルですよね。見て「勇気をもらった」と言ってくれる人もいるから、私は隠さなくてもいいかなと思います。そういう負の部分も知っている人は、長くファンでいてくれると思う。私はキャラづくりをするよりは、ありのままの弱さや不完全さも、どんどん出していこうと思います。

●いきなり有名になろうとするから失敗する

ゆうこす 私は今、「やりたい事をやって生きたいの!」というワークショップを企画して、SNSの発信の仕方とかを教えているんですけど、みんなの応募理由や質問が漠然としていてびっくりすることがあります。ただ「モデルになりたい」とか。何をしたいのか具体的に見えてないんですよね。
 SNSで発信する上で一番大事なことは「今、何をしたいのか。発信したいのか」を明確に決めること。それがブレていたら成功しない。
 私の場合はSNSとモテだったけど、みんなそれぞれ好きなものがあるはず。仕事につなげようとして難しく考えがちだけど、例えば「私、めっちゃペットボトルのフタが好き」とかでもいいと思うんです。ワクワクするものを見つけられたら、それをSNSで発信してほしいですね。

はあちゅう 最初から有名になることや稼ぐことを考えすぎて、到達できずに辞めてしまう人って多いですよね。「はあちゅう」や「ゆうこす」に憧れてくれて真似をしても、それは劣化版になるだけですし。その人の味が出ていないとファンはつかないんですよね。そこを見誤って、何を伝えたいのかが見えてない人が多いのかも。

ゆうこす 全員に好かれなくてもいい。SNSでは好きな人にだけ好かれたらいいと思うんです。コアなファンが100人いたらすごいですよね? ひとつのことに絞ってアカウントを作っていく方がいいのに、みんなダンスも歌もと欲張ってしまう。

※第三回に続く【10/19(木)配信予定】

取材・文=渡辺絵里奈