ノートを「書く」だけで劇的に変わる!? たった2年で月収10万円から1400万円にUPさせた「3行ノート」の法則【前編】

ライフスタイル

2018/2/14

 4人の子どもを育てる月収10万円のシングルマザーが、たった2年で月収1400万円を稼ぐ起業家に。そんなおとぎ話のような夢を実現した藤本さきこさんが、もっともっと豊かな世界を見るため実践しているのが「3行ノート」の法則。誰でも簡単に、あっというまにザクザク稼げて幸せになれるという、その実践方法を大公開した『お金の神様に可愛がられる 「3行ノート」の魔法』がこのたび発売された。これを記念して、著者・藤本さきこさんにインタビュー。“簡単”で“あっという間”の極意とは?

◆自分を「明らかに見る」ことからすべては始まる

――①今の自分を「明らめる」、②今の自分を「感じる」、③望む世界の設定を「決める」。というのが藤本さんの「3行ノート」の法則ですが、まずこの「明らめる」というのはどういうことなのでしょう?

藤本さきこ(以下、藤本) 「明らかに見る」ことが大事だ、と昔からずっと思っていて。いつから使い始めたのかは記憶にないんですけど、もともとは仏教用語らしいんです。状況をはっきりさせて心を明るく楽しい方向にする、という意味。それを知ったとき、人が幸せに生きていくためには大事なことなんだなと改めて思いました。

 私がノートを書き始めたのは2012年ころ。今思うと3年間くらいは、誰それがムカつくとか、どうしてうまくいかないんだろうとか、ネガティブな感情をただただ書きなぐるばかりでした。でもあるとき、感情的に書いている自分を客観視する瞬間があったんです。私、全部人のせいにしてない? って。

――それが自分を「明らめた」瞬間だった。

藤本 そう。たとえば人生を変える方法や幸せになる方法は、本にたくさん書いてあるけど、読んでも読んでも何も変わらなくて…。こんな本、なんの役にも立たないじゃん! って、本のせいにもしていました(笑)。そもそも私自身が「人生を変えたい。幸せになりたい」って本気で思っていないから何も変わらないだ、と気づいたのです。まずは「今」の自分を見てみなよ、収入は低いし、本を出しているわけでもない、それなのにどの面さげて他人に文句言っているんだ、って、口は悪いけどハッとしたんです。そこでノートに書くことと本を読むことを一度、やめてみた。

――いつごろのことですか?

藤本 2015年かな。まず自分の意志がなければ何をしても無駄だってことを、実証してみたかった。たとえば、4時起きの朝型生活を提唱している人がいれば、そのとおりに頑張っていたんですけど、やみくもに早起きしてもなんの意味もない。なぜ朝型にしたのか、早起きした結果何をしたいかが自分の中になければ、何も変わるはずもない。しかも、1年間やめてみたところで、特に不都合は起きなかったんですよ。やっぱり私はノートに書きっぱなし、本を読みっぱなしにしていただけ。じゃあ、今以上の自分になっていくためには何をしたらいいんだろう、と考えた。今度は、自分の意識を変えるためにノートを再開することにしたんです。自分の未来を自分の意志でつくっていけるようにしよう、って。

――感情を出しっぱなしにするのではなく、自己分析をしていく書き方に変わったんですね。

藤本 分析というよりも、観察です。分析すると「自分はこういう人間だ」と決めつけちゃうことがあります。それだと思い込みが強くなって新たな可能性を狭めちゃう。そうじゃなくて、自分の行動をただただ客観的に「見る」。たとえば私、学生のころに「誰にでも愛想振りまいて媚びを売っているから、お前はダメなんだよ」と言われたことがあって。

――それはずいぶんな物言いをされましたね。

藤本 確かに嫌いな人にも笑顔で挨拶するし、八方美人だからダメって言われたのかな、って大人になってからもずっと引っかかっていたんです。これが最初の観察、つまり①の「明らめる」こと。「媚を売っているお前はダメ、と私自身を否定することを言われて、イヤな気分になった」という部分。もし嫌いな人に不愛想にしたら私は楽になるのだろうか、そもそも八方美人でいることに疲弊しているんだろうか、って自分に問い続けてみたら、全然違っていた。「そんなだからダメ」と言われても、私自身は愛想振りまくことで損をしているなんて思っていなかったんです。私は「ニコニコしていたいんだ」と気づいたのが②の「感じる」ことです。

 じゃあ、何も不都合がないのに、どうして友達の言葉が引っかかったのか? たぶん“周りとうまくやりたいこと”を私が大事にしていたから。相手の言葉に悪意があったわけではなく、私が勝手に否定されたと思い込んでしまった。これはとても危険で、周りとうまくやれない自分には価値がないという思い込み――自分設定を作ってしまうことにも転じかねない。

――③ステップめですね。

藤本 この「設定」がとても厄介。①と②は、自分が自分にどんな設定を課しているかを知る作業であり、未来を変えていくための鍵でもあるんです。

◆いいことも嫌なこともすべて、現実は自分の願いが具現化したもの

藤本 私、昔から人に嫌われてしまうというのが悩みで。ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』を読んで、私自身が嫌われちゃうと思い込んでいるから引き寄せているんだと。一度は納得しかけたんですけど、どうも釈然としなかった。だって私、「どうして嫌われるんだろう」とは思っていたけど「嫌われたい」なんてかけらも願ったことはないんです。どうしてだろうと更に一歩踏み込んで考えたとき、進んで嫌われにいくような「設定」を自分に課していたことに気づきました。

――と、いいますと。

藤本 たとえばシングルマザー同士仲良くして、悩みを共有し合って、その場はとても楽しいつもりでいたけど、どこかで「私はこんなところにいる人間じゃない」「一緒にしないで」って思っていたんです。仲間をつくるつもりが全くなかったんです。「自分は他の人たちとは違う存在」と自ら設定していたことが、知らないうちに現実になっていた。ある意味、「願いが叶っていた」んです。だとしたら、ぼろぼろの家に住んでいることも未婚で子どもを産んだことも、自分が「こんなはずじゃなかった」と思っていることもすべて、実はわたしが望んだことだったんじゃないか? だったら私は何を望んで、何を叶えていたんだろう……そう突き詰めていったことが、私にとって最初の「明らめ」でした。

――願いが叶っているなら、「こんなはずじゃなかった」と思うこともないような気がするのですが……。

藤本 それを確認するためのノートなんです。「私はこの人たちとは違う」と思い続けるのではなく「憧れる素敵な人たちと仲良くなりたい」と前向きな願いを自分の中に設定する。願い方がずれているから、叶い方もずれてくるんです。ここでもやっぱり「人のせい」にしないことが大事で。いいことも悪いこともすべて、自分が願ったことがそのとおり現実になっているだけなんです。せっかく神様が願いを叶えてくれたのに「こんなはずじゃなかった」なんて文句を言うのはとても失礼。不満があるなら、そういう設定をしていた自分を反省したほうがいいですね(笑)。自分を明らめて、自分に心地いい設定に変更すればいいだけ。

――「思い込みを変える」ではなく、「自分の設定を変える」だと臨機応変に対応できそうな気がしますね。

藤本 感情は自分でコントロールできる気がしないけど、設定ならすぐに仕様変更できそうでしょう? 「嫌われちゃうからと思う相手とイヤイヤつるみ続けるではなく、素敵な人たちに囲まれる生活をする自分になる」と設定を決める。そうすれば、「なんで嫌われちゃうんだろう?」なんて悩むこともなくなります。この人たちは私の人生に必要じゃないんだな、と気づいただけで、いつの間にか嫌な人も目の前からいなくなっている。「私の人生は私が決める」と設定したことで私の人生は劇的に変わりました。まずは自分を設定すること、自分がどう生きたいかを決めること。それがすべての根幹なんです。

◆目先のお金にとらわれた「がめつい」設定はNG!

――月収10万円から1400万円に飛躍したのも、設定を変えた効果だと本書ではお話されていますね。

藤本 以前は、お金の使い方に関する設定もまちがっていたんです。私は年収を増やしたいと願っていて、なぜかというと豊かな食生活を送りたかったから。それなのに実際は10円でも安い卵をスーパーで買って、食費を切り詰めていた。これは自分に「できるだけお金を使わない生活をする」と設定しているんです。そうじゃなくて「10円、20円の違いに振り回されずに、食べたいと思ったものを好きなように食べる生活をする」に変更すると、その生活をするためにすべての行動が変わってくるんです。これが最初の一歩ですね。目先のお金に、とらわれない。

――「死に金」や「捨て金」などの考え方も、がめついだけだとおっしゃっています。

藤本 そのとおりです。たとえば旅行やビュッフェで高いお金を払ったとき、「元を取る」みたいな言い方をすること、あるでしょう。お金が減った分、取り返そう、とか。でもそのお金、誰かに奪われたんですか? 旅行も食事も自分が行きたくて行って食べて、その時間を楽しんだのに。経験でプラスを得ることはあっても、マイナスになったものは何もないはず。それなのに残高が減ったことを注視してくよくよするなんて、もったいないし、お金の神様にも失礼です。

――耳が痛いです……。減ったらその分を取り返すように働こう、とか思っていました。

藤本 その考え方だと、補填はできてもそれ以上には増えないですね…。経験を得たうえで残高も増やしていきたいなら、そう設定すればいいんです。つまり「旅行した分を取り返す」ではなく「旅行も思いっきりして、お金もどんどん増やしていく」と設定する。そうすると、そのためには何ができるか、何をするべきなのかもはっきりしてきます。先ほどの卵の話と同じ。できるだけ貯金を減らしたくない、使わずにおいておきたいという願いは、お金のない生活をしてもいい、と考えているのと同じなんです。本当に大事だと思えるものに対価を払ったなら、金額がどうあれ、それは何ひとつ「損」ではありません。私自身、後悔ではなく「ありがとう」と思いながらお金を使うようになったら、自分の意識も生活もどんどん変わっていきました。

――確かに、貯めるだけ貯めて使わないなら、そのお金は存在しないも同然ですね。

藤本 お金は感謝とともに循環させていかないと。自分は何がほしいの? 何が幸せだと思っているの? 現状と感情を客観的に見つめることで、設定をよりよいものへと変えていけます。自分に向き合うのは日々の地道な作業だけど、そこさえできていれば、チャンスが舞い込んできたときに簡単に飛躍できるはずです。そのチャンスを舞いこませるのも、自分がどんな設定をしているのか次第。私自身がそれをこの2年間で強く実感しました。この本を通じて、皆様が変わっていくお手伝いができればいいなと思っています。

取材・文=立花もも 撮影=内海裕之

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