全曲自信作の3rdシングル完成。1年間の音楽活動で見えたものとは――東山奈央インタビュー(前編)

エンタメ

2018/5/28

TVアニメ『かくりよの宿飯』 TOKYO MXほかにて毎週月曜22時30分から放送中 (C)2018 友麻碧・Laruha/KADOKAWA/「かくりよの宿飯」製作委員会 http://kakuriyo-anime.com/

 5月30日。声優・東山奈央が、ふたつの作品を発表する。ひとつは、自身名義の音楽活動における3rdシングルであり、声優として主演も務めるTVアニメ『かくりよの宿飯』のオープニングテーマ、『灯火のまにまに』。そしてもうひとつは、今年の2月3日に行われた日本武道館での1stライブを収録した『東山奈央1st LIVE 「Rainbow」at 日本武道館 [Blu-ray]』。いずれも、表現者・東山奈央が放つ才能のきらめきが凝縮された作品になっているし、最新シングルに収められた楽曲の充実ぶりは、武道館の1stライブで東山が見せてくれた圧巻のパフォーマンスと密接に関わっている。そこで今回は、さまざまな角度からふたつの作品に迫ってみたいと考えた。前編では、メインキャストとして並々ならぬ意気込みを持って臨んでいるTVアニメ『かくりよの宿飯』のこと、そして表題曲の“灯火のまにまに”を筆頭に、「自分がやりたいこと」を詰め込むことができたという3rdシングルについて、みっちり話を聞かせてもらった。

わたしだから歌える歌、わたしだから心に届けられる歌を探していて。“灯火のまにまに”は、その第一歩を踏み出せた曲

――“灯火のまにまに”、とてもカッコいいですね。まずは東山さん自身の手応えを聞きたいです。

東山:もう、初めて聴いたときから「神曲きた!」みたいな感じで、ひと聴き惚れでした(笑)。今までもすごくいい曲ばっかり預けていただいて、「いつもこれ以上ない」って思いながら歌わせていただいてるんですけど、毎回それを超えるベストの曲を出していけることが、すごく嬉しいなあって思います。今回は『かくりよの宿飯』のタイアップで、和風テイストの曲という共通認識がディレクターさんとわたしの中にあったんですけど、ふたを開けてみてビックリのロックな楽曲じゃないですか。デビューシングルの“True Destiny”にちょっと原点回帰した感じ、というか。当時、両A面の“Chain the world”も含めて、ロックの引き出しがわたしの中にまだあまりなかった頃で、元の声がふわふわしてるので、すごく好きな曲なんだけど「歌いこなせるかな?」っていう不安もあったんです。

 でもデビューシングルは、登場人物たちが敵に向かっていく挑戦や、そこにある不安みたいなものと、わたし自身の歌手活動への未来が見えない不安がうまく合わさって、あのときにしか出せない味が出たなあって思っていて。今回は、『かくりよの宿飯』でわたしが演じている津場木葵ちゃんの気持ちを歌っている曲なので、一歩間違えるとキャラソンになってしまうな、と。もともとわたしはキャラソン以外のアプローチを知らなかったんです。誰かの気持ちに寄り添って歌うことばかりで、自分を出すのが苦手なタイプだったわけですけど、自然と“灯火のまにまに”では自分自身の気持ちを出すことができました。たとえば「会いたい」っていう気持ちを歌うとしたら、今までは「会いたいんだね。わかるよ、その気持ち」って寄り添ってたんですけど、今回は自分から「会いたい!」っていう気持ちそのものが出てくる、みたいな。理屈人間のわたしとしては珍しく、考えずにポンとできて、歌っていて不思議な気持ちだったし、歌を自分のものにできた気がします。

――なるほど。なぜそれができたんでしょうね。

東山:やっぱり、曲の力が強かったんだと思います。和楽器がそもそも好きで、1stアルバムの『Rainbow』に“オトメイロ”っていう楽曲があるんですけど、メロディが和風っぽかったので、「和楽器の音を入れてみるのはどうですか」って提案してみたんです。そうしたら、すごくいい感じでデジタルと和楽器の融合が生まれて。音楽の知識が何もないわたしから「和楽器」って出てくるくらいだから、潜在的にすごく好きな気持ちはあったんでしょうけど、今回は「こう歌いたい!」みたいな気持ちが、ファーストインプレッションから出てきました。なので、曲の力に自分の気持ちを引き出してもらった部分が大きいのかなって思って。実はこの曲、武道館ライブの前にレコーディングをしてるんですよ。

――武道館だけじゃなく、ワルキューレの横浜アリーナも控えてる頃? それはヤバいですね。

東山:正直、とても大変でした(笑)。「絶対、人生で一番忙しい月だろう」って思いながらレコーディングしてたんですけど、そのときに「この感覚なんだろう?」「新しい感じ」って思って。アルバムの楽曲でも、曲の中にオリジナルの主人公を立てて、その子の気持ちに徹底的に寄り添うアプローチをしていて、「これがわたしの歌い方なんだ」って思っていました。でも、“灯火のまにまに”では自然に、自分自身が主人公になることができた気がして、そういう意味では、劇的に変わりましたね。

――『かくりよの宿飯』には主役として出演しているので、作品の話も聞いてみたいんですけど、このアニメ、いいですよね。なんというか、とても優しい感じがする。

東山:ハートウォーミングだし、あやかしたちがかわいいんですよ。癒されますよね。

――九尾の狐状態の銀次とか。

東山:超かわいいですよね! オープニングの《♪灯火のまにまに~》っていうところでピョーンって銀次が出てくる画がすごくかわいくって、わたしも好きです。この作品は、歌のお話をはじめにいただいていたわけではなくて、事務所にオーディションのお話だけいただいていました。男性が多くてセンターヒロイン、みたいな役どころをやったことがなかったので、ずっとやってみたかったんですよ。男性キャラクターを引き立てながら自分自身も成長していって、しかも女性が共感できる女の子でいないといけないし、わたしが演じてる役自体も愛されるようにしなきゃいけないし、目立ちすぎてキャッチーにしちゃうとまわりが引き立たなくなる、でも脇役じゃないから個性もないといけない。もう、「バランス感覚しかない!」みたいな感じで。

 なので「ぜひやりたいです」って言って受けさせていただいて、決まったときには「やった~!」って大喜びして。事務所総出で喜びました(笑)。そこからしばらくして、ソロのディレクターさんから、「今度『かくりよの宿飯』っていうアニメを担当するんだけど」とお話いただきまして、「それ、わたし役入ってます!!」みたいな(笑)。本当に偶然だったのですが、素敵なご縁がありました。まさか自分が主演をやって、歌も歌わせていただくことになるとは、まったく思ってなかったんですよ。ずっとわたしの声が聞こえることになるから(笑)、頑張らないと!って思って。

――主人公の葵が放り込まれるシチュエーションって、実際理不尽じゃないですか。逆らえない力によって連れ去られてしまう、だけど彼女はそこで自分の役割を見つけるっていう話で。そこで葵が見せる、周囲との向き合いがとても前向きなところは、演じていても心が動かされるものがあるんじゃないですか。

東山:彼女の場合はちょっと生い立ちが複雑で、天涯孤独の身だったわけで、現世(うつしよ)にも自分の居場所らしい場所がないんだけど、かくりよの世界に行って自分の使命を見つけていくんですよね。一見、気が強そうに見えるけど、素直なだけで、言葉にも裏表がないので、信用できるなあ、と思います。天狗の松葉様の回(TVアニメ2話)って、ご覧になりました? 松葉様の団扇をもらったときに、まわりがザワザワしてたじゃないですか。「そんな大層なものもらっちゃって、こんな小娘が」みたいな感じで。葵も、よくわかんないけどみんなが驚いてるから、これは相当いいものらしいってわかっているはずなのに、「これ、料理の下に敷いたらカッコいいかな」とか言ってて、「おまえ~!」と思って(笑)。

――そのセリフに対して、誰も回収しないところが特に面白かった(笑)。

東山:そうなんですよ! 誰もツッコんでくれないから(笑)。スルーされてるけど、実はけっこう面白いセリフなんじゃないかなって思いつつ、わたしは内心めっちゃツッコんでました(笑)。でもあれって、葵の性格を象徴してるセリフだったんじゃないかなあ、と思っています。

――東山さんとは何度か話をさせてもらってるけど、アニメを観ていて、葵と似たところがあるなって思ったんですよね。それは何かというと、好きなことや得意なことがあって、それによって人を喜ばせたいっていうマインドを持っている人であるということで。

東山:なるほど~。そこはまったく気づけてなかったですね。そうかあ、そこは似てるのか。彼女は料理でそれをしてる時点で、わたし自身は料理が下手なので、勝手に遠い存在のように感じてたんですけど、料理がお芝居とか歌に置き換わったら、確かに同じことですね。

――“灯火のまにまに”という曲が魅力的なのは、そこなんです。葵は芯が強い子だと思うんですけど、“灯火のまにまに”には「東山奈央が潜在的に持ってる力強さ」がアウトプットされていて、葵とシンクロしている。それはキャラソンとしてのよさではなくて、演じている人が歌うならではのよさが出てるっていうことなんですけど。

東山:嬉しいです。わたしは「アーティスト」っていう言葉は普段あえて使わないようにしてるんですけど、それこそアーティストとしてあるべき姿というか。今のお話を聞いていて、しっかり歌の中のキャラクターに自分を重ねられてる感じがして、すごく理想的な感じがしました。歌手活動をやらせていただくからには、自分にしかできないことを探したいなあ、とは思っていて。わたしはまだまだ歌はうまくなっていかなきゃいけないかもしれないけど、わたしだから歌える歌、わたしだから心に届けられる歌はあるはずだって思って、探していて。“灯火のまにまに”は、そういう意味での第一歩を踏み出せた曲だなって思います。

やっぱり、皆さんの笑顔が一番

――実際、1年間音楽活動をやってきたからこういう曲が歌えた、という部分もあるんでしょうね。

東山:そう思います。デビュー曲でこの曲に出会っていても、きっとダメだったでしょうね。アルバムのときのアプローチも、一生懸命考えてこれがベストっだと思って挑んでいたし、この1年間もがいたからこそ、2年目の最初で新しい気づきを得られたって思っていて。すごく充実してるし、新しいものに出会えてよかったなあって思います。

――1年目、そんなにもがいてたんですか。

東山:めっちゃもがいてました。もちろん基本的には楽しんで取り組んでいたんですけど、ディレクターさんもわたしも、産みの苦しみをすごく味わった1年だったと思ってます。「個人活動で歌うってなんだろう?」っていうことに始まり、表に出るのがもともと得意ではないし、「歌が好きだから始めてみたけど、みんなを笑顔にできる歌ってなんだろう?」ってずっと考えていて。でも、この3rdシングルはすごく楽しみながら作れたし、今回はあまり産みの苦しみを味わってないんです。カップリングも含めて、全曲わたしの歌いたい方向性を汲んでいただいて、全部わたしからお願いして作っていただいた曲なので、自分のやりたいことがはっきりしてたのも、ひとつの要因かもしれないです。

 基本的に、声優って受け身の職業だと思っていて。こういう役です、こういうセリフです、この尺でしゃべってくださいっていう制限の中で、いかに自分らしくパフォーマンスできるかなので、ゼロからクリエイティブに発信していく職業ではないんですよね。自分で歌手活動をやってみて、「わたしはけっこう受け身のお仕事が好きなんだな」っていう気づきもありました。その中でこそ、わたしは輝けるのかもしれないなって思ったんです。だけど、自分がやりたいことへの気持ちが、今回は出てきてくれた感じです。今までは挑戦してみたいって思うものを自分の過去から引っ張り出してきてたところがあったけど、今回のシングルは武道館ライブを受けて、「ダンスは自分の強みにしていきたいなあ」とか「ライブでみんなと掛け合うの楽しいじゃん」とか、未来を見据えた自分のやりたいことが出てきたので、そこは今までと決定的に違いました。少しずつ、受け身だったわたしが自分のやりたいことをゼロから発信できるようになったのかな、と思っています。

――軸足がどこにあるかっていう話ですよね。軸は変わってなくて、“True Destiny”の頃に「声優として歌っている、それが大前提だ」っていう話をしてたし、武道館ライブでも最初に「声優・歌手の東山奈央」って言ってたじゃないですか。そこがとてもいいなあ、と。声優とはどんな職業であるかを認識しつつ、その軸足を持ちながら発信できる自分を形成してきた。それがこの1年間なんじゃないのかな、と。

東山:うんうん。ほんとにそうですね。やっぱり声優という立場が今のわたしの大きな部分を占めているので、そこの自覚は絶対に捨ててはいけないなあって思います。やっぱり声優のわたしが歌うから皆さんが感じてくれることもあると思うし、声優であるわたしだから心に届けられる歌もあるだろうし、わたしだからこそできる、声優としての8年間、9年間の積み重ねがあるからできる歌がきっとあるから、それは大切にしたいです。

――一番いい結果って、お客さんに届いて喜んでもらうことじゃないですか。そのためにどうあるべきかを、すごく考えた1年でもあったんじゃないですか。

東山:そうですね。やっぱり、皆さんの笑顔が一番だから、今回のシングルも東山プロジェクトらしい1枚にできたと思います。東山プロジェクトは、ほんとに何をしでかすかわからないプロジェクトだと思っていて、情報が怒濤のように出てくるから、お客さんをどうしてもアップアップさせちゃう(笑)。でも、だんだんこのペースに慣れてくると楽しくなってきて、「みんな驚いてくれるかなあ? ワクワク」みたいな感じになってきてるし、このシングルはまさにそんな感じです。みんなが笑顔になってくれる、驚いてくれる、明日にワクワクできるような、そんな東山プロジェクトらしい1枚になったかなって思います。次はどうなるかはまだわからないですけど――(笑)。

――いや、さらにビックリすることをやっていきましょう。

東山:もっとやります?(笑)。いやあ、今回は正直、シングルでやる曲じゃないんだよなあ、みたいな感じもあるんですよね。曲数がたくさんあるときに遊ぶための曲をシングルにぶち込んじゃって。

――確かに、聴いた後の満足感がすごいんですよね。仕様違いも含めると合計4曲あるけど、これはぜひ全部聴いてほしいって思うし。

東山:あっ、嬉しい! それ、ぜひ太字でお願いします(笑)。

――実際、アルバム聴いたくらいの満足感があって。作った側としても、今の自分が表現できること、今まで積み上げてきたことをちゃんと表現できた感触があるはずだと思うんですよ。

東山:照れちゃう(笑)。

――M-2の“ネバギバ音頭”とか、冒頭のコブシを聴いて「これは最高だぞ」と(笑)。

東山:ありがとうございます(笑)。初めてコブしました。今まで、「声の透明感が~」ってずっと言われていたわたしだったので、あえてがなって濁していくのが、とても難しくて。最初にデモ音源を聴いたのが深夜で、もう寝ようかなあと思ってたときに、「《♪いちにー上海!!》ってなんだよぉ?」ってなって、思わず目が覚めちゃいました(笑)。最初、「作曲:山田裕介」さんという文字列を見て、「“君と僕のシンフォニー”の山田裕介さんだ、これは期待だあ」「どんな感動的な曲を書いてくださったんだろう」って思ったけど、もうタイトルがそもそもヤバい、みたいな(笑)。歌詞にも、わたしのことがいっぱい書いてあるんですよ。ペンギンが好きなのでペンギンが出てきたり、《みんなで輪になって~》とかもオフィシャルクラブの「虹のわっか」にかかってたり。あと《全力全身晴れ女》とか。

――この曲を聴いて、作家さんが「こういう曲を歌ってほしい」と膨らませるイメージがどんどん広がってきてるんじゃないかなって思ったんですよ。

東山:それはすごく嬉しいですね。「東山にこれを歌わせてみたい」みたいな。そういう課題を与えてくださるのは、受け身体質のわたしとしては嬉しいです。

――“Mode Style”は、一言で言うと超かわいいですよね。

東山:ああ~っ、よかった~。嬉しいです、ありがとうございます。これは相当お気に入りですね。いい。どこを切り取っても、いい。リズムの取り方もお洒落なんですよ。

――曲としてやってることはレベルが高いけど、そう感じさせずにポップに聴かせる曲ですよね。

東山:ほんと大変でした。初めて歌ったときに、「歌えない!」って思って。いつも練習するときは、しばらく口に出さずに、頭の中で「こう歌いたいなあ」「どう脳内再生されるかなあ」ってしばらく吟味する時間があるんですけど、「よし! いい感じ。歌おう!」って思って自分のイメージで歌おうとしたら、まったく歌えなくて、ヤバい!ってなって。今まで、そんな曲なかったんですよ。とりあえず形にはなって、練習で精度を上げていくんですけど、そもそも形にならなかった曲はなくて。まず口が回らないし、息を吸う場所がない(笑)。でも、頑張った甲斐がありました。もともと踊ることを前提にこの曲を作っていただいて、すごくお洒落でかわいいい振りつけがつくはずなので、わたしもすごく期待してるし、楽しみです。

――別仕様のカップリングである“春色”は、大好物のバラードですね。

東山:これも神曲ですね! ずっと、三拍子の曲がやりたかったんですよ。ただ、ディレクターさんに「三拍子はお客さんがノリづらいから、あえて避けたほうがいいかもね」って意見をいただいて。その理由もすごく納得だったんですけど、今回はバラードという形でやっと実現することができました。しかも和風なのにワルツ!みたいなところにすごくビックリしました。

――話を聞いてて思うんですけど、やりたいことがボコボコ出てきてる感じがします。

東山:今回はやりたいことがどんどん出てきて、いい意味でわたしらしくないなって思いました。結局、わたしがなぜ受け身が楽しいかっていうと、自分の持ってる世界なんてちっぽけなものだと思っていて、新しいものを与えていただくことでいろんな気づきがある、それがわたしの中ですごく楽しかったからなんです。そういうアプローチもいいし、今回は初めて自分から「これやりたい」っていうものがはっきり出てきたタイミングでもあって。与えられたものも楽しんで取り組めるし、自分でやりたいものも出せるようになりましたっていう、そのバランス感がすごくよい状態なのかなあって思います。

――1年間で表現の幅が広がったことを象徴するシングルだなあって思うし、アルバムでもがいた経験も絶対活きているだろうし。何より、聴いてくれる人がいる、待ってくれてる人がいる、信じられるものがあることで、その気持ちが表現にも乗っかっているんじゃないですか。

東山:ほんとに、それに尽きますね。自分がやりたいって思っても、聴いてくださる方がいなかったらやっぱり寂しいし、喜んでいただけるのが何よりなので。今回のシングルも、きっと驚きつつ喜んでいただけるんじゃないかなあって思うし、みんなの顔を想像するのが楽しいです。

インタビュー後編に続く

取材・文=清水大輔