婦人科系のがん検診受けていますか? 受け始めるタイミングや頻度を知りましょう

健康・美容

2018/11/6

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

 婦人科系のがん検診としては、「子宮頸がん検診」「子宮体がん検診」「卵巣がん検診」「乳がん検診」があります。それぞれの検診を受け始めるタイミングや頻度について確認していきましょう。

■子宮頸がん検診

 子宮の出入り口(子宮頸部)にできるがんをチェックする検査です。20歳以上の「性交経験がある人」が受ける検診です。ただし、20歳未満でも、性交経験があって不正出血やおりものが多いなどの症状がある場合は検査を行うこともあります。

 子宮頸がんは、子宮の下側(膣につながっている側)にできるがんで、主にHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで発生するものです。HPVに感染する原因は性交渉なので、性交経験がない人は子宮頸がんの検診は必要ありません。

 子宮の出口をブラシや綿棒でちょこちょこっとこする検査なので、2~3秒ですぐに終わり、痛みもそれほどありません。検査に異常がなければ、1~2年に1回定期検診を受けることが推奨されています。

 細胞をこすり取ってみる検査と併せて、HPVへの感染の有無を調べる検査を受ければより正確さが上がります。両方の検査で異常がなければ次の検診は3年後で大丈夫です。

■子宮体がん検診

 子宮の奥(子宮内膜)にできるがんをチェックする検査です。40歳以上で月経不順や不正出血がある場合、30歳以上で不正出血が続いている場合などに行います。何も症状がないのに定期的に行う検査ではありません。ただし、過去に異常が出たことがある人、ホルモン補充療法を行っている人、乳がんのホルモン治療を受けている人などは年に1回は定期検査として受けたほうがよい検診です。

 子宮のお部屋の中の細胞をブラシやプラスチックのへらでこすり取るため、多少の痛みと出血を伴います。子宮頸がん検診よりは数秒長くかかりますが、こちらの検査も通常は10秒程度で終わります。

■卵巣がん検診

 現在卵巣がんの早期発見に有用な検査方法はないとされていますので、がんの検索という目的で行える検査はありません。家族歴から遺伝的リスクを推測して、リスクが高い場合は予防方法を考えた方がよいとされています。自分が、リスクが高いかどうか心配な場合は、婦人科や遺伝外来で相談してみるとよいでしょう。卵巣がんの検査ではありませんが、卵巣腫瘍の検査は、月経開始後は年に1回は必要な検査です。卵巣腫瘍や卵巣がんは、年齢を問わず発症します。10代だから大丈夫、症状がないから大丈夫とは言えないのが卵巣の病気です。卵巣のチェックは超音波検査で行います。10代前半の方は経腹超音波検査(お腹の上から超音波の機械を当てる方法)、10代後半以降で性交経験がない方は経直腸超音波検査(肛門から超音波検査の機械を入れる方法)、性交経験がある方は経膣超音波検査(膣から超音波検査の機械を入れる方法)を行うのが一般的です。

■乳がん検診

 家族歴がある場合は20代から、家族歴がなくても30代で妊娠出産歴やホルモン投与歴によっては1~2年に1回行ったほうがよい検診です。少なくとも、毎月1回は自己触診による検診を行いましょう。45歳未満の方は、乳腺が発達しているのでマンモグラフィよりも超音波検査による検診の方が適している場合があります。リスクがあると考えられる人で40歳未満では2年に1回の検診、40歳以上では1~2年に1回の検診を行った方がベターと言えます。

 一口に「婦人科系のがん検診」といっても検査方法や受け始めるタイミングはさまざまです。検診によって早期のがんが見つかれば、早期の治療が可能になり、死亡率を低下させるというメリットがあります。自分の年齢や体調の変化に合わせて受けるようにしましょう。

※記事本文に誤解を招く表現があったため、公開後に一部内容を変更させて頂きました。
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