繰り返すデリケートゾーンのかぶれやただれ——かゆみの原因と治療法は?

健康・美容

2018/11/20

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

 時々外陰部のただれを繰り返したり、生理のたびにデリケートゾーンに不快な症状が出てしまうといった方がいらっしゃいます。「ただれ」や「かぶれ」は医学的には皮膚に「炎症」が起きた状態です。皮膚の状態としては、乾燥したり赤みが出たり一部がめくれたり薄くなったりします。自覚症状としては、かゆみ・灼熱感・ヒリヒリ感・しみる感じなどが現れます。

 一口に「ただれ」と言ってもその原因はさまざまです。外陰部の皮膚に炎症を引き起こす原因としては主に2つのパターンに分類されます。

 1つが、ナプキンやおりものシートや下着などの刺激によって炎症が起きる「接触性皮膚炎」です。ばい菌は悪さをしていないので、おりものの検査などを行っても症状の原因となるような菌は検出されません。ナプキンや下着が当たる部分に一致して皮膚が赤くなったり、生理中から生理後にかけて症状を繰り返しやすいのが特徴です。

 この場合は、皮膚への刺激をできるだけ少なくすることがケアの基本になります。入浴時に石鹸でごしごし洗うのではなくぬるま湯でやさしく流す。ナプキンの種類を変えたり布ナプキンにする。締め付けの強いガードルなどの下着は控える。タンポンや月経血カップを活用してナプキンを当てている期間を短くする。などが日常生活でできる工夫です。かぶれが軽ければ市販のデリケートゾーン用の軟膏を使用して様子を見ても問題ありません。ただ塗っても改善しない場合や、塗るとかえってひりひりする場合は、婦人科か皮膚科を受診して炎症をしっかり抑える治療を行ったほうがよいでしょう。

 もう1つの原因は、何らかの感染によるものです。多いのはカンジダという真菌(カビ)によるカンジダ性膣炎・外陰炎です。かゆみや灼熱感が主な症状ですが、ひどくなるとヒリヒリすることもあります。カンジダは、炎症を抑える成分であるステロイドが入った塗り薬や飲み薬を使っていると悪化しやすいため、ただの接触性皮膚炎だと勘違いしてステロイドを塗り続けたりすると悪化します。

 また、頻度は低いですが、性器ヘルペスの再発を繰り返している場合もちょっとしたかぶれが何度も繰り返す感じで症状が出る場合があります。ヘルペスも、ステロイドを塗ると悪化するので注意が必要です。これらの感染による炎症の場合は、それぞれの菌やウイルスに対して有効な薬を使ってしっかり改善させることが大事なので、基本的には受診が必要です。再発を繰り返さないためには、免疫力を落とさないような生活を心がけるとよいでしょう。

 一口にかぶれやただれと言っても、原因によって対処法が異なります。セルフケアであまりよくならない場合は、早めに婦人科で相談してみましょう。