我慢は禁物!膀胱炎にならないために注意すること

健康・美容

2019/1/21

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

膀胱炎にならないために

 膀胱炎とは、膀胱に何らかの原因で炎症が起きた状態のことを指します。多くの方が経験するのは「細菌性膀胱炎」と言って、細菌が膀胱内に入り込んで増えたために膀胱や尿道に炎症が起きるものです。ほとんどの場合、この「細菌性膀胱炎」なのですが、まれに「間質性膀胱炎」で頻尿や排尿痛などの症状が現れる場合があります。今回は、「細菌性膀胱炎」について詳しく解説していきます。

 膀胱炎の主な症状は、尿を出す時に痛い(出し終わりや出した後に痛くなることもあります)・排尿後も尿が残っている感じがする・尿意がスッキリなくならず何度もトイレに行きたくなる・尿に血液が混ざる、などです。一度なったことがあれば、「あ、この症状は膀胱炎だ」と気づくことができるものです。

 細菌性膀胱炎は男性に比べて女性の方がなりやすく、その原因は尿道の長さの違いにあります。腎臓で作られた尿は、膀胱にいったんたまり、膀胱から尿道を通って「外尿道口」という尿の出口から出てきます。「外尿道口」から膀胱までの長さは男性に比べて女性は短いため、細菌が逆流して膀胱まで入り込みやすい構造になっているのです。通常は、外尿道口に細菌が付着しても尿で洗い流されますし、膀胱内に紛れ込んでも尿とともに排出されるために、簡単には膀胱の中で細菌は増えません。尿量が減って排尿回数が減ったり、排尿を我慢して膀胱内に尿がたまっている時間が長くなったり、物理的に細菌が逆流してきやすい状態になったりすると、膀胱炎が引き起こされてしまうのです。

 このような状態にならないようにするためには、水分をこまめに摂取して尿量を増やす・長時間排尿を我慢しない・外陰部を清潔に保つ・性行為後はすぐに排尿する、といったことに気をつけるとよいでしょう。また、血糖値が高かったりステロイドなど免疫力を抑える薬を使っている場合も、通常であれば自分の免疫力で抑えることができる細菌に負けてしまいやすくなるため、血糖コントロールをしっかりしたり、睡眠不足や冷えなど体力を落としてしまう要因を作らないようにすることも大事です。

 膀胱炎になった場合は、通常は抗生物質(細菌を抑える薬)を5~7日間服用します。また、症状が治まるまでは、温かい水分をいつもより多めに飲んで、頻繁に排尿するように心がけるとよいでしょう。ただし、排尿時の痛みなどの症状が治まってきたら、排尿回数はある程度コントロールした方がいいため、ずっと「尿がたまり切らないうちに排尿する」のはNGです。場合によっては、膀胱の炎症を緩和する漢方をあわせて使うこともあります。

 膀胱炎は、日常生活の工夫で予防することが可能です。しかし、症状が出た場合は、有効な抗生物質を早めに服用した方がよいため、市販薬で何とかしようとせず内科・婦人科・泌尿器科のいずれかを受診するようにしましょう。