中国からのファンも駆けつけた!新海誠監督が執筆『小説天気の子』100人限定・世界最速発売イベントを世界最速リポート!

エンタメ

2019/7/18

 いよいよ7月19日(金)に公開される新海誠監督の最新作、映画『天気の子』。先日行われた制作報告会見では「通常ではありえないほどギリギリまで作業させてもらえているのは『君の名は。』のおかげ」と監督は言っていたが、上映の2週間前にTwitterにて「終わったー!! 完成です!」と宣言。『君の名は。』の際は公開2カ月前にお目見えしていた小説版の刊行も、今回は公開前日となった。離島から東京に家出してきた少年・帆高と、祈るだけで天気を晴れに変えられる不思議な力をもつ少女・陽菜の物語……ということ以外は明かされなかった、物語の全容に期待が集まっている。

 そんななか、新宿・紀伊國屋書店では18日(木)0時に「100人限定・『小説天気の子』世界最速発売イベント」を実施。抽選で選ばれたファンが、新海監督と主演声優をつとめる醍醐虎汰朗さん、森七菜さんのスペシャルビデオメッセージとともに、発売に向けてのカウントダウンに熱狂した。

「心配だった雨も止んで、『天気の子』発売にふさわしい天気となりました」という司会とともに始まった同イベント。0時1分前、醍醐さん、森さんとともにモニターに現れた新海監督は「『小説 天気の子』は映画を制作しながら同時に書いていた小説なのですが、映画を作っていることで沢山の色んなものを映画から貰いました。例えば醍醐くんや七菜ちゃんの声から“帆高や陽菜はこんな子なんだ”ということを教えてもらったり、RADWIMPSの音楽から聴こえてくる言葉を小説の表現に落とし込んだりしながら、映画とはまた少し違って、でも映画を観ていなくても十分に楽しめるし、映画を観ていたらもっと楽しめるような小説にしたつもりです」と語った。そして、醍醐さんと森さんの掛け声とともに始まった10秒前。モニターの前で場の全員が声をあわせてカウントダウン。記念すべきその瞬間に沸き立った。

 そして、限定サイン本を配布された参加者たちに、店頭に積まれた『小説 天気の子』を初お披露目。その後、設置された鳥居をくぐって、特別展示コーナーにも世界最速で足を踏み入れると、事前に配られていた「てるてる坊主カード」に想いを託し、壁にはりつけていく。

〈『言の葉の庭』から6年 人生の3分の1は新海誠作品で出来ています〉〈遠くの人になっても、変わらない監督が大好きです!!〉〈最速販売当選、初日舞台挨拶当選 今までの人生で、今、一番晴れてる!!〉〈広島呉市より 待ってました。 早く読みたい!!〉〈公開日晴れますように〉〈『天気の子』を観た人がみんな幸せになれますように〉

 など、愛のこもった優しい言葉が並ぶなか、続いて参加者が触れたのは、「『天気の子』Weather Change board」。描かれているのは、映画から切り取られた、連日雨の降り続ける東京の画だ。よく見ると、パネルではなく小さなシールの集合体。実は一枚一枚が「天気みくじ」となっており、はがしていくと、下から空模様の変化した別の東京が姿をあらわす演出。この天気みくじで「晴れ」が出ると、紀伊国屋1階の紀伊茶屋にて200円割引を受けられるサービスも。100人がめくっても、まだまだ全貌の明らかにされないこのボード。ぜひとも会場に足を運んで、運試しをしてみてほしい。

 イベント整理番号1番をゲットしたのは、都内在住の20代男性。「高校生の頃に『秒速5センチメートル』を観てから、新海さんのファン。描かれるセンチメンタルな情景がすごく好きで、社会人になった今でも、観るたび想いがこみあげて胸がつまります。『天気の子』は世間的なハードルもあがっているかなと思いますが、CM観ただけでも楽しめるので、『君の名は。』を超える作品であることを期待しています。まずは小説を読みます」と語った。

 同じく都内在住の20代女性は「新海さんの映像はとてもきれいなだけじゃなく、すれ違う想いの切なさに共感できます。小説は、さらに繊細な感じで、登場人物の心の動きが丁寧に描かれているから、より深く楽しめる。たくさんの人に、映画と小説の両方を味わってもらいたいなと、いちファンの立場ですけれど、思っています。ただ、私は映画はまっしろな状態で観たいから、明日の上映を観たあとに読むつもりです(笑)。『君の名は。』も感動したけど、『天気の子』も予告を観ただけでこれは絶対おもしろくなると感じたので、今回も大ヒットすると思います」と期待する。

 遠方からの参加者も多かった同イベント。いちばん遠くからやってきたのは、てるてる坊主カードに「日本語を勉強中の中国人より」と書いた20代の男性。やはり高校生のとき『秒速5センチメートル』を観て以来の、新海誠ファンだ。「自分にも似た経験があって、会いたい人がいたから、気持ちがよくわかったし感動しました。日本に来たのは研究のためですが、『君の名は。』を観たとき、絶対に日本に行きたいと思いました。実は今週末、研究期間が終わって中国に帰ることになっているので、イベントの抽選にあたって本当にうれしい。初回9時のチケットも予約しているので、本当に楽しみです」と笑顔を見せた。

 日本に来て、『君の名は。』のお財布を買ったという彼は、すでに鞄に『天気の子』のキーホルダーもつけている。小説だけでなく関連書籍やCDも購入した彼の姿は、新海誠作品が海を越えて支持されていることを実感するものだった。またインタビューに答えてくれた3名だけでなく、小説を受けとり、展示スペースを堪能する参加者の姿には、『天気の子』への期待だけでなく、新海誠監督への深い愛が溢れていた。

 午前0時に行われるプレミアイベント・世界最速上映と、全国359館にて行われる9時の初回一斉上映で、いよいよ公開される映画『天気の子』。感動の瞬間が今から待ちきれない。

取材・文=立花もも

「天気の子」
7月19日(金)全国東宝系ロードショー

原作・脚本・監督:新海誠
音楽:RADWIMPS
声の出演:醍醐虎汰朗 森七菜
     本田翼/吉柳咲良 平泉成 梶裕貴
     倍賞千恵子/小栗旬
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:田村篤
美術監督:滝口比呂志

©2019「天気の子」製作委員会