生理前にニキビが増えるのはなぜ? 効果的な対策は…

健康・美容

2020/3/6

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

 ニキビや吹き出物ができる原因は、皮脂分泌の過剰や皮膚の乾燥、腸内環境の悪化やホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要因が考えられます。中でも、月経周期に連動して出現するニキビや、月経不順に伴ってでき始めたニキビは、ホルモンの影響を受けている可能性があります。

 ニキビができやすくなるホルモンの状態は、エストロゲン(卵胞ホルモン)の不足・プロゲステロン(黄体ホルモン)の過剰・テストステロン(男性ホルモン)の過剰です。エストロゲンが不足したり、テストステロンが過剰になると、月経不順にもなりやすくなるため、月経不順と連動して出現するニキビは、比較的よく見られるものです。特に、月経不順の原因が「多嚢胞性卵巣症候群」であった場合、テストステロンが上がって「ニキビ・多毛・肥満」などの男性化徴候が現れることがあります。

 また、ホルモンの異常はないけれど、月経前になるとニキビができることがあります。これは、排卵後から月経が来るまでの時期にプロゲステロンが分泌されるからです。プロゲステロンの影響で、ニキビだけでなく肌がヒリヒリしたり赤みが出やすくなったりする場合もあります。

 いずれのケースでも、ホルモンが関連したニキビには、ピルによる治療が有効です。ピルを服用することで、エストロゲンを補い、プロゲステロンの過剰な波を抑えることができます。また、ピルの種類によっては、テストステロンを抑える作用を持っているものもあるので、ホルモンの検査結果によって種類を使い分ける場合もあります。

 ピル以外の治療方法としては、解毒作用や駆お血作用のある漢方を使ったり、整腸剤や消化酵素で腸内の環境を整えたり、ピーリングや保湿などのお手入れ方法を月経周期によって調整したりといった方法があります。

 また、皮膚の症状は「人からどう見られているか」を極端に気にしすぎたり、人目を気にするあまり自分の感情を抑え込んでしまっている時にできやすくなります。ニキビのことを「吹き出物」と言いますが、まさに抑え込んでいる怒りや不満が、代わりに肌へ「吹き出ている」状態なのです。心当たりがある場合は、心理的背景からも状態を改善してみるとよいでしょう。

 ニキビは命に関わるような病気ではありませんが、人によってはQOLに大きく関わってくる場合もあります。特に、月経周期と連動して現れている場合は、早めに婦人科で相談してみるとよいでしょう。