生理は月1回来なくていいの? 月経は自分でコントロールできる

健康・美容

2019/12/10

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

 月経困難症の治療薬として発売されている低用量ピルや超低用量ピルには、さまざまな種類がありますが、最近は、3~4カ月に1回消退出血(ピルによる月経のような出血)を来させる連続服用タイプのピルも発売されています。ピルの服用期間を調整することで、出血の頻度を減らすタイプのピルです。

 月1回出血が来ていなくてもいいの? と思われるかもしれませんが、ピルによって起こす出血は、月1回である必要はないのです。自然に来る月経は、正常な月経周期が25~38日くらいと定義されていますから、大体月1回来ていなければいけません。よって、ピルを飲んでいない人が、3~4カ月に1回しか月経が来なければ、それは治療の対象になります。

 ですが、ピルによる消退出血は、単純にピルを飲まなくなると(ホルモンを体内に取り込まなくなると)出血するだけなので、その出血をわざわざ月1回起こす必要がないのです。ピルを飲むことによって体内に必要なホルモンが維持されているので、出血が来なくてもホルモンバランスが乱れる心配はありません。月経が来ることによって体調がスッキリする、という人もいらっしゃいますが、ピルで排卵を抑えているので、そもそも月経前の不調が出なくなります。

 月経の回数が減ることによって、失う血液の量が減りますから貧血のリスクもなくなっていきます。また、ピルを飲んでいても出血の時期に月経痛や頭痛などの不快な症状がある場合、そのような症状が出る頻度そのものを減らせるので、不調によってパフォーマンスが落ちることも少なくなります。さらに、例えば、子宮内膜症になるリスクは初経からのトータルの出血量に比例して高くなることが指摘されていますので、出血の回数が少なければ少ないほど、内膜症のリスクも下がることになります。すでに内膜症の病変がある人も、出血回数が減ると内膜症の病変は小さくなっていく可能性が高くなります。

 このように、ピルで月経をコントロールする場合、月経が来る回数が少ない方が、体調面でも病気の予防という観点からもメリットが大きいと言えます。ただし、服用途中で不正出血がおきやすい人の場合、連続服用することでかえって少量の出血がだらだら続いてしまう場合もありますので、連続服用に向かないケースもあります。

 月経は自分でコントロールできるものです。ピルも合う合わないがありますから、万人にとって良い物とは限りませんが、自分が主導権を握って健康状態をコントロールするために、うまく活用してみてもよいかもしれません。