友達を殺さなければ凄惨な死… ネタバレが気になるデスゲーム漫画まとめ

マンガ・アニメ

2018/9/2

 何らかの理由によって集められた登場人物たちが、主催者から提示された危険なゲームに挑む、デスゲームというジャンル。狭い空間で繰り広げられる裏切りや駆け引き、同盟、友情などの人間模様はとてもスリリングで目が離せない。

 本稿ではそんなデスゲーム系のマンガの中から、ネタバレが気になってしまうようなイチオシのものを10作品、ご紹介したい。

■友達、何人売りますか? ——友情崩壊のゾクゾクが止まらない『トモダチゲーム』

『トモダチゲーム』(山口ミコト:原作、佐藤友生:漫画/講談社)に登場するのは、何者かに拉致された男3人、女2人の仲良し高校生5人組。その中の誰かが背負った莫大な借金を返済するため、彼らは「トモダチゲーム」に参加することになる。固い友情さえあれば、それはおそろしく簡単なゲームのはずだった。そう、友情さえあれば…。

 だが、5人の中の“誰か”が犯した裏切りが疑心を生み、ゲームは息詰まる心理戦となる。皆で足並みを揃えなければならないのに、男女の恋愛感情が絡み合う。2巻に登場する「無償の愛情はあっても、“無償の友情”なんてものは存在しない」という言葉の意味が、読み進めていくうちに身に刺さるように分かってくるのも醍醐味だ。

■血塗られた人狼ゲームの行く末は、仲間の処刑か、自らの死か

 高校2年生の仁科愛梨は、ある晩何者かに拉致されてしまう。彼女が目覚めると、謎の密閉空間に同じ高校の生徒たちが集められていて、強制的に「人狼ゲーム」に参加させられることに…。『人狼ゲーム』(川上 亮:原作、小独活:漫画/竹書房)で描かれるのはお気楽な人狼ゲームではなく、「人狼」と「村人」に分かれて仲間同士で殺し合い、ルールに従わない者にもまた凄惨な死が与えられるという、恐怖と戦慄に満ちたまさにデスゲームだ。

 冷静に協力したいのに、「誰かが誰かを恨んでいる」という関係のせいでゲームを思うように進められない状況にゾクゾクが止まらない。

■自分が生き残るため、爆弾を駆使してライバルを爆殺!

 日々を無為に過ごす典型的なニートの坂本竜太が、突如見知らぬ男たちの手によって南海の孤島に連行されるところから始まるデスゲームマンガ『BTOOOM!』(井上淳哉/新潮社)。その島で彼が強いられたのは、同じく連れ去られて来た人々との爆弾を駆使した殺し合いだった。ゲームの名は「BTOOOM!」。時限式、クラッカータイプ、リモコン型…。数種の爆弾を使いこなし、相手を爆殺しなければ殺される。容赦なしのリアル・サバイバルゲーム。

「守るべきもの」を背負いながら、追い詰められていく中で人間の本性が露わになる描写が巧妙で、息をつく暇もなく病みつきになってしまう。

■守るべき人が死ぬか、自分の体のパーツを失うか

『オンライン The Comic』(雨蛙ミドリ:原作、キョカツカサ:作画/小学館クリエイティブ)の主人公、八城舞はごく普通の22歳OL。ある日、彼女の家の郵便ポストに1台のゲーム機が届く。本人の意志に関係なく強制参加させられたゲームの名は「ナイトメア」。それは大切な人の命と自分自身の肉体をかけた、その名の通り悪夢のような命がけのゲームだった。

 ゲームを途中で放棄すれば大切な人が死ぬ。ゲーム内の戦いに負けると、腕や足、声など自分の肉体の一部が奪われて機能しなくなってしまう。そして、心臓が奪われたときに待っているのは、死だ。突然放り込まれた恐怖の世界に舞は戸惑いながらも、戦い続けるしかないと決意する。

■“だるま”が殺人ビームを出し、“ネコ”が人間を踏み潰す!

 教室が戦場になった! そんなデスゲームを描いた『神さまの言うとおり』(金城宗幸:原作、藤村緋二:漫画/講談社)には、巨大な謎と圧倒的な恐怖が常につきまとう。幼い頃から物静かでマイペースな高校生、高畑瞬は、自らの人生を退屈だと感じるようになっていた。しかし、そんな日常との決別は唐突に訪れる。“だるま”が、“ネコ”が、退屈だった日々をブチ壊す!

 だるまさんがころんだ、かごめかごめなど、昔ながらの遊びをモチーフにしながらも、その内容は相当グロテスクだ。世界規模で起こる一連の怪事件、生き残りをかけた主人公の戦いぶりに注目だ。

■「王様」の命令に背くと、死ぬ。憎しみ、殺し合う生徒たち

『王様ゲーム』(金沢伸明:原作、連打一人:作画/双葉社)は、主人公、伸明のクラスの生徒全員あてに「王様」を名乗る人物から不可解な命令が記されたメールが届くところから始まる。最初はごく簡単な命令ばかりだったが、その内容は次第にエスカレートしていく。命令に従わなければ死ぬ。クラスメイトたちは生き残るために憎しみ合い、殺し合うようになっていく。

 王様から来る「お題」がとにかく酷く、目を覆いたくなる気持ちとは裏腹に、読むのを止められなくなってしまう。エロ要素、胸糞要素、グロ要素の全てが満たされているため、その点注意して読んでほしい。

■いじめの主犯を監禁するいじめられっ子

『監獄実験 プリズンラボ』(貫徹:原作、水瀬チホ:作画/双葉社)は、苛烈ないじめを受ける少年の復讐劇を描いた漫画だ。夏休み前最後の登校日、理不尽ないじめの日々に絶望する主人公のもとに奇妙な手紙が届く。それは、誰かを1カ月間監禁できるという「監禁ゲーム」への招待状だった。期間中、監禁相手に対しては殺す以外の何をしても許されるうえ、相手に自分の名前さえバレなければ大金も手に入れられるという。彼はいじめの主犯格の女子を指名・監禁し、復讐を試みる。

 ややエログロな空気で話が進むにつれ、監禁する側、される側、ゲームの主催者の背景が少しずつ見えてくる展開がおもしろい。

■歩く、食べる、笑う、泣く。そんな当たり前の行動が「死」につながる

 100の「自殺暗示催眠」を掛けられた高校生たちの、絶望デスゲームを描いた漫画、『シグナル100』(宮月 新:原作、近藤しぐれ:作画/白泉社)の舞台は、学級崩壊の教室。生徒たちに虐げられていた担任が、復讐のため彼らにある合図を仕掛け、自由に生きることさえ奪ってしまう。

 歩く、食べる、笑う、泣く…など、「合図」となる行動をどれかひとつでも取ってしまうと、自殺するよう後催眠をかけられ、恐怖におびえる生徒たち。自分が生き残るために、他のクラスメイトを「合図」へ誘導しようと心理戦を繰り広げる様子が実にスリリングだ。

■理不尽な難題を前にして、眠っていた能力に目覚める

『今際の国のアリス』(麻生羽呂/小学館)の主人公は、やりきれない日常に苛立つ高校生、有栖(アリス)良平。彼が悪友の苅部(カルベ)や張太(チョータ)と夜の街をブラついていると、街は突然巨大な花火に包まれ、気づけば周囲の人気は消えている。ふらりと入った神社で告げられた「げぇむ」の始まりだった。

「げぇむ」に勝たなければ生き残れない「今際の国」。一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスの眠っていた能力が目覚め始める。デスゲームの描写の生々しさに定評があり、シリアスで理不尽な物語が好きな人にはぜひおすすめしたい。

■内定取れなかったら即・死・亡!

『サツリクルート』(MITA:原作、吉宗:作画/小学館)の設定は、巨大財閥に支配されてしまった時代。就職活動がさらに厳しさを増す中、没落した財閥の御曹司・蓼丸カズヤは悪魔たちのゲームに巻き込まれる。それは、「就職活動で落ちたら即死亡」という過酷なデスゲームだ。「不合格だと死ぬ」という代償と引き換えに、主人公たちは「就活で使える超能力」を手に入れる。

「殺戮」と「リクルート」が組み合わせられた斬新なストーリーには、ヒリヒリとする心理戦が詰まっている一方で、クスリと笑える要素もちりばめられている。

 マンガ鑑賞に緊迫感やスリルを求めるのならば、やはりデスゲームモノは外せない。不条理な設定の中で健闘する主人公の姿は勇気を与えてくれ、緊張感のある駆け引きの中では人間の本性が垣間見えておもしろい。デスゲームという性質上その多くは設定モノだが、狭い空間で繰り広げられる物語には非常に多くの人間模様が詰まっており、非常にリアリティ溢れる作品が多いのでおすすめだ。

文=K(稲)