『うらみちお兄さん』の久世岳が紡ぐ鳥人間たちの恋愛群像コメディ! 『トリマニア』約4年ぶりとなる新刊発売

マンガ

公開日:2023/4/7

トリマニア
トリマニア』6巻(久世岳/白泉社)

 『うらみちお兄さん』の作者・久世岳が描く大人気漫画『トリマニア』5巻の発売から約4年――。「マンガPark」への移籍&連載再開を経て、ついに待望のコミックス『トリマニア』6巻(白泉社)が2023年3月29日に発売された。待ちに待った新刊を前に、往年のファンからは「首を長くして待ってました!」「ずっと待ち侘びていた日がついに…」などと喜びの声が後を絶たない。


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 同作は、“鳥人間”の国に留学した日本人ヒロインが送る異文化交流コメディ。ひいては、背中に翼を持った人々の笑えて泣ける恋愛群像コメディである。

 ある日、物語のヒロイン・紅屋あかりは、ただただ日本を離れたい一心で留学を決意。適当にダーツを投げて決めた留学先は、世界で唯一“鳥人間”が住まう国「トリマニア共和国」だった。

 トリマニアの首都は「鳥間(とりま)」、公用語は日本語。翼をしまえば普通の人間とさして変わらない鳥人間たちは、電車や飛行機といった公共機関もバリバリ使う。空には飛行禁止区域や飛行速度制限なども設けられているうえ、規則を破れば当然罰金も発生する。

 そんな夢がありそうで全くないような国「トリマニア共和国」には、一途な愛を貫くカラス、自身の恋に素直になれないカモメ、恋を傍観しすぎて前に進めないハトなど、人生に悩みながら生きていく鳥人間たちの姿が。果たしてあかりの留学生活の行く末は――。

 そのシュールな世界観や個性豊かなキャラクター、心に刺さる秀逸な台詞回しなど、さまざまな要因から多くの読者を虜にしてきた同作は、もともとスクウェア・エニックスのweb漫画雑誌「ガンガンONLINE」で連載されていた作品だ。

 2021年10月にレーベルを白泉社へと移し、翌年の2022年初冬に「マンガPark」で連載を再開。今回発売されたコミックス6巻は、レーベル移籍後初の新刊となる。

 前巻から約4年ぶりとなる最新刊では、鳩沢グリージョ(ハト)とあかりの関係に“ある変化”が訪れるよう。SNS上には「新刊ずーっと待ってました!」「4年ぶりでも相変わらず面白いwww」「笑いのセンスが抜群。早くこの続きが読みたい~!」「7巻も楽しみにしています」といった喜びや絶賛の声が上がるとともに、「読んでてずっとニヤニヤしちゃった」「ハトとあかりもようやくここまで来たか…!」などと2人の変化を匂わせるようなコメントも少なくない。

 久々の続巻刊行でも変わらず読者を魅了し続ける『トリマニア』。前巻から間が空いたことでしばらく同作から離れてしまった人も、この機会に再び『トリマニア』の門を叩いてみてはいかがだろうか。

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