ネットの悪質な荒らし行為で訴えられた加害者中学生! 被害者との直接対決の行方は? 「学校でも紹介すべき」と絶賛の『しょせん他人事ですから』最新4巻

マンガ

公開日:2023/4/6

しょせん他人事ですから
しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』4巻(左藤真通:原作、富士屋カツヒト:作画、清水陽平(法律事務所アルシエン):監修/白泉社)

 累計120万部突破(電子含む)の大ヒットを誇り、ネット上で「めちゃくちゃ勉強になる」「ネットの怖さを思い知らされる」などと話題を集めた『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』(白泉社)。2023年3月29日に発売されたコミックス最新4巻も例に漏れず、早くも大反響を巻き起こしているようだ。

 どこか他人事のように思っていたネット炎上やSNSトラブル。もしも自分がその被害者や加害者の立場に立たされてしまったら…。電子雑誌『黒蜜』で連載中の同作は、そんなネットの怖さに踏み込んだリーガル漫画だ。ネット案件を専門に扱う弁護士・保田理(やすだ・おさむ)と、彼の元に訪れる相談者たちにスポットを当て、決して他人事ではいられない“現代の闇”に切り込んでいく。

 今回発売された最新4巻では、前巻から続く「未成年者のネットトラブル」編がついにクライマックスを迎える。ネットの荒らし行為が原因で、被害者から訴えられたのはまさかの中学生男子。なんとしてでも情報開示だけは避けたい加害者一家は、藁にも縋る想いで弁護士・ドラゴン星川の元を訪ねるのだが――。

advertisement

 問題の書き込みは、どれも弁解の余地がない悪質なものばかり。しかし当の本人は「それは黒田がやった!」「ネットでみんな言ってたから…!」と言い訳がましく、事の重大さをまるでわかっていない。それでも着々と情報開示請求に対する回答書が作成され、平穏無事な数カ月を過ごしたある日、ついに“その時”がやって来た。果たして、混沌を極めるネットトラブルの結末は?

 さっそく同作を手に取った読者からは、「子どもにもぜひ読ませたい」「他人に迷惑をかける、誹謗中傷することがいかにリスクあることなのかを思い知らされた」「今回の話は学校でも紹介すべき。ネットリテラシーの教科書になる」といった反響が続出。同時に「前巻からイラッとする子どもの案件。最後はスカッとした!」「期待通りのコテンパン。後味の悪くないラストで大満足」などと評されているようだ。

 ちなみに今回の新刊で描かれているのは、何も加害者視点の物語だけではない。面白半分で悪質な書き込みをされた被害者はいったい何を思い、何に苦しめられたのか、被害者視点のストーリーや心情も丁寧に描かれている。そしてクライマックスに待ち受ける被害者と加害者の直接対決では、多くの人がネットリテラシーについて考えさせられるだろう。

 気になる物語の結末は、ぜひご自身の目で見届けてほしい。

あわせて読みたい