キノベスにも負けてない ピクベス発表!

2013/1/31

 紀伊国屋書店新宿本店の文学愛好サークル、ピクウィック・クラブが選んだ「ピクベス2013」が発表された。第1位には内容もさることながら刊行そのものが話題となったウラジ-ミル・ソロ-キン『青い脂』が選ばれた。

 2位にはフリオ・リャマサーレスの短編集『無声映画のシーン』が、3位にはロベルト・ボラ-ニョの超大作『2666』が選ばれるなど、紀伊国屋書店の全スタッフで選ぶ「キノベス」(2013年は西加奈子さん『ふくわらい』朝日新聞出版が第1位)とはまた違ったマニアックで、刺激的なランキングとなっている。

 さらに、怪談専門誌『幽』の編集長でもある、アンソロジスト・東雅夫さんの『幻想文学入門』(筑摩書房)が25位に、同じく『幽』の連載「短歌百物語」を単行本化した、佐藤弓生さんの『うたう百物語 StrangeShortSongs』が29位にランクインしている。

 文学作品や海外文学が好きな方はチェックしてみてはいかがだろうか。
 2013年2月20日まで紀伊國屋書店新宿本店2階でランキング作品全30作を集めたフェアが開催されている。会場では第1位に輝いたソローキン『青い脂』の翻訳者の一人、望月哲男さんの特別エッセイを収録した小冊子も配布中。

●ピクベス2013
1位 『青い脂』 ウラジーミル・ソローキン 望月哲男、松下隆志/訳 河出書房新社
2位 『無声映画のシーン』 フリオ・リャマサーレス 木村栄一/訳 ヴィレッジブックス
3位 『2666』 ロベルト・ボラーニョ 野谷文昭/訳 白水社
4位 『夢の賜物』 スーザン・ソンタグ 木幡和枝/訳 河出書房新社
5位 『厳重に監視された列車』 ボフミル・フラバル 飯島周/訳 松籟社
6位 『橋の上の子ども』 白水紀子/訳 現代企画室
7位 『犬の心臓 復刻新版』 ミハイル・ブルガーコフ 水野忠夫/訳 河出書房新社
8位 『クエーサーと13番目の柱』 阿部和重 講談社
9位 『エコー・メイカー』 リチャード・パワーズ 黒原敏行/訳 新潮社
10位 『世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密』 穂村弘、山田航 新潮社
11位以下のランキングはこちら

⇒「ピクベス2013」詳細ページ(紀伊国屋書店)